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コンパクトなボディの中に、アイデアが詰まっている
Sサイズミニバンは、Mサイズミニバンと全幅はほぼ同じ1700㎜以下ながら、全長が4200㎜前後と、500㎜ほど小さい。
そのため、コンパクトで取りまわし性に優れるのが特徴だ。Sサイズの代表車種であるホンダ・フリード、トヨタ・シエンタともに最小回転半径は5.2mとなっており、とくに市街地走行で扱いやすい車体サイズと言えるだろう。
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フリードやシエンタでは、3列シート仕様は、6人乗り(2/2/2)と7人乗り(2/3/2)が設定されている。Mサイズミニバンでは3列目シートは3人掛けとすることが多いが、Sサイズは2人掛けにすることで、各シートに余裕を持たせている。
Mサイズに比べて全長が小さいSサイズでは、前後方向の空間も小さくなるので、3列目シートの後方のラゲッジスペースを大きく取れない。
そのため、定員乗車(6人または7人)の際は、荷物の大きさや量(数)がある程度制限される。ただ、定員乗車ではないときの限られたスペースを有効活用できるようアレンジ方法が工夫されている。
3列目シートは、フリードでは左右跳ね上げ式、シエンタでは折り畳み収納式を採用することで、ラゲッジスペースを確保している。また、左右席のどちらかを収納してスペースとして利用することもできる。
コンパクトな車体にアイデアが詰まっているのがSサイズミニバンの特徴だ。
MODELCASE_04 Sサイズミニバン代表 ホンダ・フリード
扱いやすいコンパクトなボディサイズながら、エンジンルームの小型化や低床技術によって、3列目にも大人が快適に乗車できる空間を確保している。1.5ℓガソリンと1.5ℓ+モーターのハイブリッドをラインナップする。
【フリード主要諸元】
グレード●ハイブリッド クロスターホンダセンシング(FF)
全長×全幅×全高●4265×1695×1710(㎜)
車両重量●1430(㎏)
室内長×室内幅×室内高●3045×1455×1275(㎜)
エンジン種類● 直列4気筒DOHC+モーター
総排気量● 1496(㏄)
最高出力● 81[110]/6000(kW[PS]/rpm)
最大トルク● 134[13.7]/5000(N・m[㎏-m]/rpm)
使用燃料●レギュラー
WLTCモード燃費● 20.8(㎞/ℓ)
車両本体価格 ●278万1900円
Sサイズミニバンのポイント解説
コンパクトカーに匹敵する運転感覚が魅力
全長が4m台前半となっていて、全幅も5ナンバーサイズとなるため、3列目は上級モデルほどの広さは期待できない。その半面、取りまわしがよく、コンパクトカーと変わらない感覚でドライブできるのが強みとなる。
利便性に優れた日常のアシとして最適な選択
ミニバンの優れた利便性に魅力を感じるが、大きなクルマに乗るのは気が引けるという人や、使用する頻度が低くても3列目はあったほうがいいと感じている人に適している。誰でもスマートに扱えるというのも美点だ。
[Sサイズミニバン]の○と×
実用的で経済性にも優れた実力車【 ポイント別CHECK】
(1)乗降性
(2)2列目/3列目シート
(3)使い勝手
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]