デンソーテン:音響信号から振動信号をリアルタイムで自動生成する技術を開発

デンソーテンは、映像・音響信号を含む3Dオブジェクトデータをもとに振動効果を与える場面・タイミングを自動で検出し、その場面の音響信号から、音響信号と連動した振動信号をリアルタイムで自動生成する技術を開発した。自動車の車内のユーザーインターフェース(UI)として、椅子やシートの振動による触覚の活用を見込んでいます。

 従来、椅子やシートを振動させるためには、あらかじめ振動信号を準備する必要があり、その時々に応じてリアルタイムに振動信号を生成するのが困難だった。今回、本技術を搭載したソフトモジュールに映像・音響信号を含む3Dオブジェクトデータを通すことで、振動効果を与える場面・タイミングの検出と振動信号生成までを自動でリアルタイムに行えるようになる。座面や背もたれなどに組み込まれた複数の振動デバイスをリアルタイムに個別に制御することで、振動を活用した情報提示が可能となり、従来の視覚・聴覚だけでなく、触覚を利用して直感的な状況判断につながり、安心・安全に貢献する。例えば、車両に搭載したカメラやマイクから得た3Dオブジェクトデータをもとに、周囲の車両等が自車に接近した際の接近感覚を振動によって知らせたり、ナビゲーションとの連携により右左折等の進路指示を振動の方向感で提示するなどが可能。また、運転シミュレータに本技術を組み込むことで、より現実感のある疑似的な運転体験なども可能となる。

技術の特長

・ベースとなる映像・音響信号を含む3Dオブジェクトデータから、振動効果を与える場面・タイミングを自動検出
・検出した場面・タイミングで、音響信号から、音響信号と連動した振動信号をリアルタイムで自動生成
・複数の振動デバイスに入力する振動信号の振幅、周波数、遅延などのパラメータを個別に制御し、少ない振動デバイスでも任意の箇所で振動感や振動の方向感を再現

 デンソーテンでは、車載音響システムやホームオーディオシステムなどで長年培った音響信号制御のノウハウを活かし、今回の技術開発に至りった。今後、本技術を搭載したソフトモジュールとして、2022年度中の実用化に向け準備を進めていく。

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