若者が避ける自動車整備士、外国人労働者が救う?整備士業界の未来[自動車業界60秒ブリーフィング]

自動車整備士の現状について述べる。自動車整備士は、安全な車の運行を支える重要な存在であるが、近年は技術の進歩や自動車需要の変化により、厳しい状況に直面している。特に人手不足が深刻であり、若手人材の減少が続いている。

国土交通省の調査によれば、整備士を目指す若年層は過去10年間で半減し、現役整備士の平均年齢は年々上昇している。この背景には、大学進学を前提とした就職条件や「3K」のイメージ、女性が働きづらい環境がある。

技術の進化に伴い、自動車整備士に求められる知識も増えている。コンピューターや電気系統の知識が必要となり、経験だけでは対処できない複雑な整備が増加している。技術の進歩に対応するために、講習会などの取り組みは行われているが、進化の速度に追いつくのは容易ではない。

外国人労働者の雇用は一時的な人手不足の解決策として注目されているが、根本的な解決策とはならない。言語の壁や日本の資格制度が障壁となっており、高度な整備や修理は日本人整備士に依存せざるを得ない。

しかし、若い世代の整備士には柔軟性があり、日々進歩する技術に対応できる可能性がある。現役のベテラン整備士の経験と技術も重要であり、若い世代との協力が必要である。また、女性の進出を促進するための職場環境の改善も求められている。

詳細を読む→クルマのスペシャリストと呼ばれた「整備士」の現状|外国人雇用は人手不足の解決策になるか?

キーワードで検索する

著者プロフィール

Motor Fan illustrated編集部 近影

Motor Fan illustrated編集部