
宅配便、メンテナンスやサービス、または公共交通機関のオンデマンド車両など、完全電気自動車のeVitoは、従来型の車両の補完として成功を収めている。これまでは、eVitoパネルバンは、ピーク出力85kWの電気モーターと組み合わせた60kWhのバッテリー容量で、都市部での短距離走行などを行う商用顧客のニーズに対応していた。
商業分野のより幅広いユーザーにアピールするため、メルセデス・ベンツ eVito パネルバンに新たなバリエーションが追加された。90kWhのバッテリー容量により、WLTP基準で最大480kmという大幅に長い航続距離を実現している。 85kWのピーク出力と、eVito Tourerで採用されている最大150kWのピーク出力と最大365Nmのトルクを誇るより強力な電気モーターの2つの電気モーターを組み合わせることができる。

2つの長さの寸法は、ロング(A2)が5,140mm、エクストラロング(A3)が5,390mmと、変更されていない。バッテリーが車体下部に収納されているため、室内は完全に利用可能で、最大6.6m3の積載容量がある。パネルバン仕様には、最大11 kWの充電容量を持つ水冷式AC車載充電器(OBL)も搭載されている。これにより、例えば商業施設や企業の敷地内、公共の充電ステーションなどでのAC充電(AC)に対応している。最大110 kWの直流急速充電をもって、約40分でSOCを10~80%まで充電することができる。

eVitoツアラーと同様、eVitoパネルバンにはすでに多くの魅力的な機能が標準装備されている。例えば、10.25インチの中央ディスプレイと5.5インチのカラーディスプレイを搭載したMBUXマルチメディアシステム、キーレススタート、電動スターターブレーキなど。また、雨センサー付きヘッドライトアシスト、クルーズコントロール、交差交通機能付きアクティブブレーキアシスト、ブラインドスポットアシスト、アクティブレーンキーピングアシスト、インテリジェントスピードアシスト、バックカメラなどの数々の安全・支援システムも標準装備されている。