ジェイテクト、模倣品ベアリングの大型摘発をタイで実施し模倣品対策を強化

ジェイテクトとジェイテクトのタイ現地法人は、2024年3月にタイ経済警察(Economic Crime Suppression Division of the Royal Thai Police、以下、ECD)、知的財産局(Department of Intellectual Property Department、以下、DIP)、世界ベアリング協会(World Bearing Association、以下、WBA)との連携のもと、タイにおいてベアリング模倣品の大型摘発に成功したことを発表した。

模倣品摘発の概要

ジェイテクトは、「技術をつなぎ、地球と働くすべての人を笑顔にする」というミッションに基づき、2030年までに目指す姿としてJTEKT Group 2030 Vision「モノづくりとモノづくり設備でモビリティ社会の未来を創るソリューションプロバイダー」を掲げている。このソリューションプロバイダーへの変革のために、既存製品の高付加価値化と新領域へのチャレンジの両軸での成長と変革を目指している。

今回の取り組みは、既存製品の価値を毀損するベアリングの模倣品を取り締まるものとして、各海外地域で現地当局やWBAと連携のもと、進められてきたものである。ベアリングの模倣品が市場に出回ることで、ベアリングメーカー各社や販売代理店の業績やブランドへの影響もあるが、模倣軸受を購入された顧客の使用時の安全に関わる大きなリスクも含んでいる。そのため、ジェイテクトのみならず各社は、模倣品対策活動にも力を入れている。

今回の摘発内容

押収品数 : 2,600点以上(ベアリング、梱包材を含む)

摘発された模倣品の販売店は、上記押収品数の約10倍の模倣品を在庫として保有されていたが、全て廃棄されたことが確認された。今回の摘発は、タイにおける模倣品対策活動の大きな成果の一つとなった。2025年6月、本件に関する刑事訴訟の終結ならびに模倣品業者との和解が成立した。

ジェイテクトおよびジェイテクトのタイ現地法人は、WBAのメンバーとして引き続きタイ当局と強固な協力関係を築き、連携して模倣品対策活動を推進していく。タイに限らず世界各国の当局との連携を強化して、模倣品対策活動を進め、安心できる製品を提供し、ジェイテクトのベアリングブランドの価値向上とソリューション提供を通じ、各地域のお客様を笑顔にし、地域経済の発展に貢献していく。

押収されたベアリングの模倣品

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