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鈴鹿2分9秒台の実力は伊達じゃない!
2000馬力対応の最新シャーシダイナモも備える
ひと口に“ハチロク”と言っても、それこそ街乗りメインからサーキット派までオーナーの幅は広い。そんなハチロク乗り達の多種多様なニーズに応え続け、支持を集めているチューニングショップが石川県の“RSサンサイ”だ。

2代目社長の山際修平氏は、先代の父・外喜夫氏がチューニングをしている傍らで、小学校の頃からヘッド面研をしていたという強者。サーキットなどにも通い、RSサンサイを引き継いでからは、先代を超える勢いで積極的にチューニングに取り組んでいる。

同ショップは古くからチューニングカーのサポートを続けており、国内主要サーキットでレコードタイムをマークし続けている道堂 晃選手のAE85も、セッティングから細かいパーツ製作などを担当。このチューンドの戦闘力は凄まじく、2024年11月には元嶋佑弥選手のドライブで鈴鹿サーキット2分9秒台をマークしているほどだ。

もちろん、このトレノに搭載するエンジンもRSサンサイの拘りが詰め込まれている。エンジンはノーマルの3A-Gから4A-Gに載せ換えた480psのフルチューンスペック。腰下はCPピストン、BCコンロッド、83mmストローククランクを組み合わせた4A-G改5A-G仕様だ。タービンはGCGが扱うギャレットのG25-660で、ウエストゲートはボンネット上へと最短距離で大気開放する。



4A-Gに関してはオリジナルパーツも充実。鍛造ピストンはユーザーの要望やエンジンの仕様に合わせてピンハイトやトップ形状を細かく設定。H断面コンロッドも、組み合わされるクランクやピストンに合わせてジャーナル径の設定、芯間距離も多数設定。クランクシャフトも多彩な展開となる。

もちろん、ECUセッティングも得意分野。最新シャーシダイナモ“PROHUB”を完備しているのもポイントで、一度計測して記録を残しておけば、客観的な判断情報として先々のコンディションチェックにも役立つ。フロント軸1600ps/リヤ軸2000psの4WD対応モデルのため、あらゆるチューンドの綿密な調律が可能だ。

鈑金塗装ブースも自社で完備。レストア作業に関しても全てこなせる環境が整えられているわけだ。

今や全国からハチロク乗りの相談が寄せられ、トラブルを抱えた車両の“駆け込み寺”的な存在にもなっているRSサンサイ。その存在感は、今後ますます大きくなっていくことだろう。
●問い合わせ:RSサンサイ 石川県野々市市押野4-50 TEL:076-294-1881
【関連リンク】
RSサンサイ
http://www.rssansai.com