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  • 2018/08/29
  • Motor Fan illustrated編集部

モトクロス競技車両を公道で楽しむ! ホンダ「CRF450L」のエンジン

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ホンダが発売した「CRF450L」が注目を集めている。モトクロス競技専用車「CRF450R」をベースに、公道での走行に必要な保安部品などを装備し、コンペティションモデルのポテンシャルを体感する事が出来る本格オフロードモデルだ。
TEXT:川島礼二郎(KAWASHIMA Reijiro)

 モトクロス競技車両をベースに公道走行を楽しめる稀有なオフロードバイクが「CRF450L」。保安部品等を装備するだけでなく、トレイルをはじめ一般道から高速道路での走行にも耐えられるよう、そのエンジンには多数変更が加えられている。

 今回注目するのは、そのエンジン。公道バージョンとするために施された変更点を中心にご紹介したい。「CRF450R」用の水冷4ストロークOHC(ユニカムバルブトレイン)4バルブ単気筒エンジンをベースに、バルブタイミング・クランクウェイトの最適化・圧縮比を変更。低回転域の粘り強さと、中回転から高回転域にかけての扱いやすい出力特性を実現。オフロード走行での優れた扱いやすさと公道モデルとしての環境性能を高次元で両立。長距離移動時の快適性も確保している。先に挙げたバルブタイミングのほか、クランクウエイト形状を最適化することで、オフロード走行で求められる低回転域から粘り強い出力特性と、中回転から高回転域にかけたリニアなスロットルコントロール性能を高次元で両立している。

3ピストンリングを採用したピストン

 モトクロス競技車両「CRF450R」では2本リング仕様であったが、「CRF450L」に専用設計されたピストンは3本のピストンリングを装備しており、耐久性と環境性能を追求している。

DLCコーティングされた専用ロッカーアーム

 表面処理にDLC(Diamond-like carbon;ダイヤモンドライクカーボン:主に炭素と水素で構成される非晶質のカーボン硬質膜で摩擦を軽減する。)を採用したロッカーアームも専用設計されており、フリクションを低減している。

6速トランスミッション化

 モトクロス競技車両「CRF450R」では5速ミッションであったが、新たに6速ミッションを採用。これは高速道路や長距離移動など巡航時の快適性、燃費向上を追求した結果だ。一方で素材は「CRF450R/RX」でも使用している高強度材を引き続き採用することで、軽量・コンパクトな設計を維持している。

クラッチ

 トレイルでも公道でも扱いやすい特性を目指して、クラッチは「CRF450R」用をベースにクラッチレバー荷重を低減している。またフリクションスプリング機構を採用したクラッチは、エンジントルク変動によるショックを抑え、スムーズな乗り心地に貢献している。

大型化されたラジエーター

 「CRF450L」はモトクロス競技車両とは違った理由で熱的に苦しくなる。公道走行では、信号待ちなどストップアンドゴーが多いためだ。それに対応するため、ラジエーターを大型化するとともに電動ファンとリザーブタンクを搭載して水温変動に対応。環境対応として、アイドリング時のエンジン温度管理のためのサーモスタットも装備している。

排ガス規制に対応した新設計マフラー

 新設計のマフラーはO2センサーを備えており、キャタライザーを内蔵することで排出ガス規制に対応している。

 モトクロス競技車両「CRF450R」のポテンシャルを公道で体感できるモデルとして開発された「CRF450L」のエンジンには、細部に渡って変更が加えられているのだ。

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