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  • 2019/02/01
  • Motor Fan illustrated編集部

「WHILL自動運転システム」とエレベーター・セキュリティシステムの連携についての実証実験を開始

異なる階を跨ぎ、WHILLが自動走行で利用者を送迎

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実証実験に利用する予定のWHILL自動運転システム(左)と連携イメージ図(右)
WHILLは、三菱地所とSAPジャパンが1日オープンしたコラボラティブスペース「Inspired.Lab」で、「WHILL自動運転システム」を利用した実証実験を、三菱電機、Liquidと共同で開始する。

 WHILLは、MaaS(Mobility as a Service)事業を事業の柱の一つとして位置づけ、障害の有無や年齢にかかわらず、だれもが楽しく安全に乗れる一人乗りのモビリティの提供によって、既存の交通機関を降りてから目的地までの「ラストワンマイル」の移動の最適化を行うことを目指している。これまで、空港などでの利用を視野に入れた、自動停止・自動運転機能を持つパーソナルモビリティ「WHILL自動運転システム」などをCES2019で出展したほか、小田急グループほか4社とのMaaS連携を進めるなどの試みを行ってきたが、今後、ラストワンマイルの移動の最適化のためには、モビリティ単体の開発だけではなく、建物などとの連携が不可欠と考えている。

 WHILLは、今回の実証実験において、自動運転機能を持つ「WHILL自動運転システム」を用いた、パーソナルモビリティと建物のIoTによる連携を行う。具体的には、三菱電機と連携し、建物内のエレベーターとWHILLが通信回線でつながることにより、無人のWHILLが近づくとエレベーターがWHILLのいる階に停止し、扉の開閉を行い、目的の階までWHILLを送り届ける。
 これにより、これまでのシステムでは同一の階でしかできなかった自動走行が、異なる階を跨いで可能になり、自動走行で建物内のあらゆる場所に行くことが可能で、特定の場所にWHILLが利用者を迎えに行く、目的地まで到着した後、乗り捨てたWHILLが自動で待機場所に戻っていく、などの運用が可能。
 また、Liquidと連携し、建物のセキュリティシステムとWHILLの連携の実証実験も行う。セキュリティエリアの内外をWHILLが自由に通行できるような運用を想定している。

 将来的には、建物外など公道での自動走行も見据えて実証実験を展開していく。さらに、パーソナルモビリティとファシリティの連携から得た知見は、今後、物流ロボット、清掃ロボット、警備ロボットなどと建物の連携に生かされることが期待される。

WHILL株式会社取締役兼CTO 福岡宗明氏のコメント
「私たちは、WHILLという乗り物を、障害のある方や高齢者だけが利用する“電動車椅子”から、だれもが乗れて、だれもが乗りたくなる“パーソナルモビリティ”という存在にしたいと、創業時からずっと考えてきました。街中をWHILLが走り、必要な時に呼んだら自動で来てくれ、目的地についたら自動で帰っていく、もしくは街を回遊しているWHILLに好きな時に乗れる、そんな未来図を実現することで、これまでの“電動車椅子”のイメージを大きく変えられると信じています。そして、最終的に公道で実用化を行うためには、ハブとなる建物内での運用が大切な鍵を握ります。
 今回の実証実験で、三菱電機株式会社様と共同でエレベーターとの連携の実証実験、株式会社Liquid様と共同でセキュリティシステムと連携の実証実験を実施できることは、今後の実用化に向けた大きな弾みになると期待しています。さらに、今回、三菱地所株式会社様とSAPジャパン株式会社様によるコラボラティブスペースを通じ、企業の枠を超えての連携が可能となったことで、我々の開発にも一層スピード感が加わったと感じており、今後のさらなる連携にも非常に期待を持っています」

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