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今日は何の日?

■個性的なスタイリングで登場した3代目プリメーラ

2001年にデビューした日産3代目「プリメーラ」

2001(平成13)年1月30日、日産自動車は1990年2月に誕生してヒットした世界戦略セダン「プリメーラ」の3代目を発売した。3代目プリメーラは、欧州発の斬新なデザインでより高性能モデルへと進化したが、初代のような人気は獲得できず、この世代でプリメーラは終焉を迎えた。

日米欧で通用するミドルクラスセダンの初代プリメーラ

1990年にデビューした日産初代「プリメーラ」

1980年代後半、「シーマ」や「フェアレディZ」、「シルビア」などのヒットモデルを相次ぎ発売して、好調だった日産。その勢いで1990年2月、「スタンザ/オースター」に続く新たな世界戦略車として「プリメーラ」を日欧に投入した。

2001年にデビューした日産3代目「プリメーラ」

スペイン語で“最上級の”という意味を持つプリメーラは、日本のみならず欧州でも通用するミドルクラスの本格4ドアセダンを目指した。開発ターゲットは機能美を追求したスタイリング、快適な室内空間、卓越した走行性能だった。

日産初代プリメーラに搭載されたSR20DE型エンジン
日産初代プリメーラに搭載されたSR20DE型エンジン

スタイリングは、低く短いフードに長いキャビンとハイデッキで構成され、フラッシュサーフェス化してCd値0.29を実現。インテリアは基本的にはシックに仕上げ、ワンクラス上の室内長を確保し、人間工学に基づいた疲労を軽減する新形状のエルゴノミックシートが装備された。

パワートレインは、最高出力150ps/最大トルク19.0kgmを発揮する2.0L 直4 DOHC、110ps/15.3kgmの1.8L 直4 DOHCの2種エンジンと4速ATおよび5速MTの組み合わせ。駆動方式はFFだが、同年10月には4WD(ATTESA)が設定された。

プリメーラは当初は4ドアセダンのみだったが、1991年10月にスポーティ志向の5ドアハッチバックの「プリメーラGT」がデビュー。欧州車と真っ向勝負できるFFセダンとしてプリメーラの評価は高く、本格セダンながら走りを重視するユーザー層から人気を獲得してヒットモデルとなった。

居住性や走りを正常進化させた2代目

1995年9月にデビューした日産2代目「プリメーラ」

「プリメーラ」は、1995年9月に初のモデルチェンジで2代目に移行した。2代目は、すべての点において初代の正常進化を目指し、徹底したキープコンセプトが貫かれた。また、販売店系列に対応して、兄弟車「プリメーラ・カミノ」が新たに設定された。

日産2代目プリメーラの兄弟車「プリメーラ・カミノ」

全長30mm、全高15mm、ホイールベースが50mm拡大され、室内空間、特に後席居住性が向上された。さらに、リアのサスペンションをマルチリンクビームに変更することで、乗り心地が大幅に改善されたことも2代目の特徴だった。

パワートレインは、基本的には初代と同じだが、1.8Lエンジンについては改良が施され、最高出力は125ps/最大トルク16.0kgmに向上した。トランスミッションは、4速ATおよび5速MTが組み合わされ、駆動方式も初代同様FFと4WDが用意された。

2代目プリメーラは、ハンドリングをはじめとする走行性能にさらに磨きをかけ、スポーティセダンとして味付けが強化された。しかし、市場でセダン人気が冷え始めてこともあり、初代ほど人気を得ることができなかった。

欧州発の鮮烈なデザインで世界戦略車に磨きをかけた3代目

2001年にデビューした日産3代目「プリメーラ」
2001年にデビューした日産3代目「プリメーラ」

プリメーラは2001年1月のこの日、3代目にモデルチェンジした。ボディは、4ドアセダンと5ドアステーションワゴンが設定され、いずれもハイパワーなエンジンが搭載されスポーティさに磨きがかかった。

日産3代目「プリメーラ ワゴン」
日産3代目「プリメーラ ワゴン」

スタイリングは、日産とルノーの提携の影響もあり、日産ヨーロッパ・デザインスタジオで行なわれ、欧州風でより個性的で斬新なフォルムを採用。インテリアも、ダッシュパネルの中央にコンビメーター、スピードメーター、回転計の3連の円形メーターを半円形のクラスターの中に収めるという斬新なものだった。各メーターは、視認性のためにドライバー側に角度を付け、下には液晶画面とエアコン吹き出しや集中パネルが配置された。

日産3代目「プリエーラ」のコクピット
日産3代目「プリメーラ」のシートアレンジ

パワートレインは、最高出力170ps/最大トルク25.0kgmの2.5L 直4 DOHC、150ps/20.4kgmの2.0L 直4 DOHCの2種エンジンと4速ATおよび5速MT、CVTの組み合わせ。欧州向けには、ルノー製1.8L 直4 SOHCディーゼルターボが搭載されたが、日本には投入されなかった。

日産3代目「プリメーラ」に搭載されたエンジン

車両価格は、204.9万~249.0万円(セダン)/213.0万~259.0万円(ワゴン)に設定された。また同年8月には、セダンとワゴンに204ps/21.0kgmの2.0L 直4 VVL付DOHCエンジンと6速MTを組み合わせたスポーティモデル「プリメーラ20V(セダン)&W2V(ワゴン)」が追加された。

日産3代目「プリメーラ」の前席の居住性
日産3代目「プリメーラ」の後席の居住性

3代目プリメーラはスポーティなセダン/ワゴンとして魅力的だったが、販売は伸び悩み2005年に国内、2008年に欧州向けの生産を終えた。

2001年にデビューした高性能モデル、日産「プリメーラ 20V」

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人気を獲得した初代プリメーラだったが、2代目と3代目は市場のセダン不人気の煽りを受けて販売に苦しんだ。特に3代目の個性的なデザインは賛否両論があったが、のっぺりとしたフロントマスクは日本では受け入れなかったようだ。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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