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■高級パーソナルカーのレジェンド・2ドアハードトップ

1987年にデビューしたホンダ「レジェンド・2ドアハードトップ」

1987(昭和62)年2月7日、ホンダは高級パーソナルカー「レジェンド・2ドアハードトップ」を発売した。当該モデルは、3ナンバー車専用ボディに180psを発揮する新開発の高性能2.7L V6エンジンを搭載したクーペのような流麗な2ドアハードトップである。

ホンダの最高級セダン・レジェンド誕生

1985年にデビューしたホンダ「レジェンド」

ホンダは、1979年に英国のBL(ブリティッシュ・レイランド)社と技術提携を締結し、1985年10月にフラッグシップとなる高級セダン「レジェンド」が誕生した。

レジェンドがデビューした当時は、バブル景気によってシーマ現象やハイソカーという新語に象徴されるようなスポーティな高級セダンが市場を席巻しており、ホンダとしてもそのブームに乗らないわけにはいかなかった。加えて、1986年3月に米国で立ち上げた高級ブランド「アキュラ」のフラッグシップモデルとしての期待も高かったのだ。

レジェンドは、高級セダンとしては珍しいFFレイアウトで、5ナンバーと3ナンバーの2つのボディを設定。Cd値0.32の優れた空力性能を発揮する低いフロントノーズと広い室内空間が特徴の4ドアセダンだった。

ホンダ初代「レジェンド」に搭載されたC20A型V6エンジン

パワートレーンは、レジェンド用に開発された最高出力145ps/最大トルク17.0kgmの2.0L、165ps/21.5kgmの2.5L V6 SOHCの2種エンジンと5速MTおよび4速ATの組み合わせ。駆動方式は、高級車と言えばFRが定番の中でFFレイアウトを採用。ただし、ホンダらしくFFに起因するネガな面は解消されていた。

レジェンドにハイソカーを意識した2ドアハードトップモデル追加

1987年にデビューしたホンダ「レジェンド・2ドアハードトップ」

1987年2月のこの日、トヨタ「マークII」や「ソアラ」、日産「シーマ」や「レパード」など人気のハイソカーに対抗するために、ホンダはレジェンドに高級パーソナルカー「レジェンド・2ドアハードトップ」を投入した。

ホンダ「レジェンド・2ドアハードトップ」のリアビュー

レジェンド・2ドアハードトップは、3ナンバー車専用のボディに低目のウエストラインで形成される流麗で気品のあるスタイリングが特徴。インテリアは、電動ベルトリーチャーや電動スモークドガラス・サンルーフなどを標準装備して快適性を向上し、またウォールナットや本革を多用することで高級感を演出した。

ホンダ「レジェンド・2ドアハードトップ」のコクピット
ホンダ「レジェンド・2ドアハードトップ」のフロントシート

パワートレーンは、最高出力180ps/最大トルク23.0kgmを発揮する新開発の2.7L V6 SOHCエンジンと4速ATの組み合わせ、駆動方式はFFを踏襲。さらにサスペンションは、改良を重ねた新4輪ダブルウイッシュボーンを採用することにより、快適な乗り心地と優れた高速安定性が実現された。

ホンダ「レジェンド・2ドアハードトップ」搭載の2.7L V6エンジン
ホンダ「レジェンド・2ドアハードトップ」搭載の2.7L V6エンジン

車両価格は、385万円に設定。当時の大卒初任給は15.2万円(現在は約23万円)程度だったので、単純計算では現在の価値で約583万円に相当する。

ホンダの先進技術を採用したレジェンド・2ドアHTは、流麗なスタイリングと高質な走りで一定の人気は得られたが、マークIIやシーマなど人気のハイソカーには及ばなかった。

2代目レジェンドにはクーペを追加

1990年10月には、初のフルモデルチェンジが行なわれ2代目へと進化した。高級車らしくすっきりとした、都会的かつスポーティなスタイリングとなった。

ホンダ1991年にデビューした「レジェンド・クーぺ」

2代目レジェンドの大きな特徴は、エンジンを縦置きに配置するFFミッドシップを採用したこと。これにより、エンジンをフロントアクスルより後方に配置して前後重量配分が最適化されることで、操縦安定性が向上。パワートレーンは、最高出力215ps/最大トルク30.5kgを発揮する新開発の3.2L V6 SOHCエンジンと7ポジション電子制御4速AT の組み合わせ。

そして、2代目レジェンドレビューの3ヶ月後の1991年1月、スポーティな走りとアグレッシブで個性的なスタイリングをもつスペシャリティクーペ「レジェンド・クーペ」が追加された。

スタイリングは、“ソリッド&セクシー”をデザインテーマとし、アグレッシブ感を徹底。低い車高とワイドスタンスでワイド&ロー感を強調し、さらにハイデッキなどによりスペシャリティクーペらしさを演出。パワートレーンはセダンと同じ、軽量高剛性のボディと空力の徹底追求など新技術を投入によって上質な走りと高い運動性能が実現された。

車両価格は455万円に設定。ただし、日米でクーペ人気に陰りが見えたことから、3代目からはクーペが消えて再び4ドアセダンのみとなった。

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ハイソカーは、日本市場特有の豪華で派手な装備や装飾を備えたクルマだった。対するレジェンドは、英国ローバー社との共同開発で誕生し、ホンダの米国高級ブランド「アキュラ」のフラッグシップでもあったことなど、世界を見据えたモデルだった。この成り立ちの違いが、ハイソカーとしては今一歩人気が得られなかった理由であろうか。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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