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今日は何の日?

■ホンダの歴史的なレースマシンのテスト走行開催

ホンダコレクションホール内の展示車(※現在の展示車両とは異なる場合もある)

1998(平成10)年7月21日~22日、ホンダコレクションホール所蔵の4輪と2輪のレーシングマシンのテスト走行が開催された。ホンダコレクションホールでは、歴史的に貴重な車両やレーシングマシンを走行可能な状態に保つ“動態保存”を行なっており、その一環として定期的にマシン確認のためのテスト走行を実施しているのだ。

歴史的に貴重な所蔵車両の走行確認テスト

1998年7月のこの日、ホンダはツインリンクもてぎのロードコースで、同施設内のミュージアム“ホンダコレクションホール”所蔵車両の走行確認テストを実施した。ホンダコレクションホールでは、所蔵車両をレストアしながら極力走行できる状態で“動態保存”しており、状態確認のために定期的にテスト走行をしている。

今回のテスト走行、あるいはエンジン始動テストのいずれかに供されるマシンは、ホンダコレクションホールでレストアを進めてきたもので、2輪と4輪の主にレーシングマシンが用意され、テスト走行は観客を集めて開催された。

田中禎助氏(左)
北野元氏

テストライダー/ドライバーも田中禎助氏(1959年マン島TTレースに参戦、125ccクラスで8位入賞)、北野元氏(1962年2輪世界選手権東ドイツGPで4位入賞)といった、往年の名選手が参加したことも注目だった。

1966年1月にデビューした「S800」をベースに制作された「S800レーサー」

走行したマシンは、21日が「ブラバムホンダBT18」と「RA301」、22日が「RA300」、「S800レーサー(RSC)」、「クーパーT53クライマックス」、「ブラバムホンダBT16(RSC)」だった。

2017年 F1 第13戦 イタリアGPにてRA300のデモンストレーションラン
2025年10月26日、F1メキシコGPにて角田裕毅選手がドライブする「HONDA RA272」がデモラン
マクラーレンホンダMP4/5
McLaren Honda MP4/4

またエンジン始動確認も行なわれ、対象マシンは21日が「ラルトホンダRH6-84」、「マクラーレンホンダMP4/5」、同「MP4/6」、「レイナードホンダR971」、22日には、「RA272」、「ウィリアムズホンダFW11」、「ロータスホンダ100T」、「ラルトホンダRT20(無限)」、「シビックSiレース仕様」、「NSXルマンレース仕様」となっている。

1959年 RC160/全日本オートバイ耐久レース(浅間火山レース)で優勝 空冷4ストロークDOHC4バルブ カムギアトレーン 4気筒 250cc ライダーは島崎貞夫(Shimazaki Sadao)選手
CR110カブレーシングのレース仕様バージョン

2輪のテスト走行マシンは、21日が浅間火山レースを制した「RC160」、世界GPで活躍した「CR110」の他、「CR93」、「CB500R(RSC)」、「RS125RW-T」、「RVF400」、22日は「2RC143」、「2RC146」、「RC149」、「RC174」、「RC181」だった。

●テスト走行を行った代表的な4輪レースマシン

ブラバムホンダBT18

ホンダがブラバムとパートナーシップを結んで戦ったF2マシン「ブラバムBT18」
ホンダがブラバムとパートナーシップを結んで戦ったF2マシン「ブラバムBT18」

ホンダが英国のレーシングチーム・コンストラクターのブラバムとパートナーシップを締結して戦ったF2マシン。ホンダから新開発の1000cc 直4 RA302E(F2)エンジンを供給し、完成したブラバムホンダBT18(F2)は1965年の4月から1966年10月まで2シーズンに渡って欧州で開催されたF2レース19戦にエントリーし、12連勝という圧倒的な記録を樹立した。

ホンダがブラバムとパートナーシップを結んで戦ったF2マシン「ブラバムBT18」

RA300&RA301

1967年のF1イタリアGPで優勝した「RA300」
R300の改良モデルとして1968年からF1に参戦した「R301」

1965年のメキシコGPで「RA272」がF1初優勝を飾り、続いて1967年にイタリアGPで2勝目を挙げたのが「RA300」である。R300は、デビュー戦で優勝した“奇跡のマシン“と呼ばれ、アルミモノコック+チューブラーフレームのシャシーに、最高出力約400ps~426psを発揮する3.0L V12エンジンが搭載された。
R301は、R300の改良型でマグネシウムモノコックを採用し、RA300より60kg軽量化した車重は530kg。エンジンは、最高出力446psの3.0L V12エンジンが搭載されたが、優勝を飾ることはできなかった。

S800レーサー

1966年1月にデビューした「S800」をベースに制作された「S800レーサー」

1966年1月にデビューした小型オープンスポーツ「ホンダS800」をベースに、ホンダ社内のレース部門RSC(Racing Service Center→後のHRC)が本格的にチューニングした“セミワークス”レーシングマシン。ベースエンジンは、最高出力70psの791cc 直4 DOHCエンジンだが、レースではチューニングによって100ps近い出力を発揮し、1960年代後半の国内レースを席巻した。

クーパーT53クライマックス

クーパーT53クライマックス

「クーパーT51クライマックス」は、1959年にF1初のミッドシップマシンでチャンピオンを獲得し、その進化版が「クーパーT53クライマックス」である。車重450kg前後の交換スペースフレームに、最高出力250ps前後の2.5L 直4 エンジンがミッドシップ搭載された。

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ほとんどのメーカーは、メーカーの歩んできた歴史や技術、商品が分かる自動車博物館を持っている。ただ、展示施設と実際にクルマを走行させるテストコースを同じ敷地内で持っているのは、ホンダのツインリンクもてぎ(現:モビリティリゾートもてぎ)だけかもしれない。単なる観て聴くだけの保存展示だけでなく、実際に走るクルマの姿を見せることで、ホンダの歴史や技術をより身近に体感してもらうという狙いがあるのだ。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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