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■新型車インプレッサXVを“ジュネーブモーターショー2010”で初公開

スバル「インプレッサXV」(StartYourEnginesX)

2010(平成22)年3月2日、スバルはインプレッサの派生車「インプレッサXV」を“ジュネーブモーターショー2010”で公開した。世界的にクロスオーバーSUVの人気を高まるなか、インプレッサXVはスバルが提案する“アクティブ・スポーツギア”をコンセプトにした新しいモデルである。

スバル「インプレッサXV」(StartYourEnginesX)

インプレッサXVの源流インプレッサ・スポーツワゴン

「インプレッサXV」の源流は、1992年10月にデビューした「インプレッサ」のスポーツワゴンである。

1992年10月にデビューしたスバル初代インプレッサ「インプレッサ・スポーツワゴン」

インプレッサのボディタイプは、サッシュレスの落ち着いた雰囲気の4ドアセダンとコンパクトなラゲッジを持つ5ドアのスポーツワゴンの2種だが、セダンにはトップグレードとして高性能ターボエンジンを搭載したWRXが設定された。

1992年10月にデビューしたスバル初代インプレッサ「インプレッサ・スポーツワゴン」

エンジンはすべて水平対向4気筒エンジンで、WRX専用の240ps/最大トルク31.0kgmを発揮する2.0L DOHCインタークーラーターボ(EJ20型)を筆頭に、1.8L SOHC(EJ18型)、1.6L SOHC(EJ16型)、1.5L SOHC(EJ15型)の4機種で構成。駆動方式は、MTにはビスカスLSD付センターデフ式4WD、ATにはトルクスプリット式4WDを組み合わせ、1.6Lと1.5Lの下位モデルにはFFも用意された。

1992年10月にデビューしたスバル初代インプレッサ「インプレッサ・スポーツワゴン」に搭載されたエンジン
1992年10月にデビューしたスバル初代インプレッサ「インプレッサ・スポーツワゴン」のドライブトレーン

落ち着いた雰囲気のセダンとスポーツワゴンは女性を含めた若者層から、ターボエンジンを搭載したWRXは走り好きの若者から人気を獲得した。

一方でインプレッサは、優れた走りをアピールするため1993年にWRXベースのラリーマシンで世界最高峰のWRC(世界ラリー選手権)へ挑戦。WRXはすぐに実力を発揮し、WRCで1995年から3年間マニュファクチャラーズタイトルを獲得するという日本初の偉業を成し遂げ、インプレッサWRXは日本を代表するスポーツモデルへと駆け上がった。

3代目インプレッサのスポーツワゴンに代わってXV誕生

2000年8月にデビューしたスバル2代目「インプレッサ・スポーツワゴン」。前期型の丸目が特徴

「インプレッサ」は、2000年8月に丸目、涙目、鷹目とフロントマスクが変わったことで話題となった2代目を経て、2007年6月に3代目に移行した。

2007年デビューしたスバル3代目「インプレッサ・ハッチバック」
2007年デビューしたスバル3代目「インプレッサ」に搭載されたエンジン

3代目は、初代と2代目に設定されていたスポーツワゴンに代わって、まず5ドアハッチバックが投入された。ハッチバックをメインにして、セダンは翌2008年10月に「インプレッサ・アネシス」を名乗って発売された。

この5ドアハッチバックをベースに、クロスオーバーSUVに仕立てられたのが「インプレッサXV」であり、2010年3月のこの日”ジュネーブモーターショー”で公開され、日本での発売は同年6月から始まった。

スバル「インプレッサXV」(StartYourEnginesX)
スバル「インプレッサXV」(StartYourEnginesX)

インプレッサXVは、専用設計のバンパーやグリル、オーバーフェンダー、ルーフレールなどによってSUVのイメージを演出。専用エクステリアパーツの装着で、ボディサイズの全長は+15mm、全幅が+30mm、全高は+45mmとベースよりサイズアップした。インテリアは、基本的にはベースと共通だが、シートのインサートやドアトリムのステッチにダークブラウンのカラーをあしらうことで、スポーティさが増した。

2010年6月にデビューしたスバル「インプレッサXV」のルーフレール
2010年6月にデビューしたスバル「インプレッサXV」のオーバーフェンダー
2010年6月にデビューしたスバル「インプレッサXV」の室内

パワートレインは、水平対向4気筒DOHCエンジンで最高出力110ps/最大トルク14.7kgmを発揮する1.5L、140ps/19.0kgmの2.0Lの2種エンジンと、4速ATおよび5速MTの組み合わせ、駆動方式はFFと4WD。4WDは、MT車はビスカスLSD付きセンターデフ方式、AT車はアクティブトルクスプリット方式である。

車両価格は、1.5L車が178.5万~183.7万円(2WD)/195.3万~200.55万円(4WD)、2.0L車が197.4万円(2WD)/214.2万円(4WD)に設定された。

インプレッサXVは単独ネームのXVを経てクロストレックに

「インプレッサXV」の名は約1年半で消えて、2012年10月にモデルチェンジした2代目は、インプレッサの冠が取れて“a new type”のキャッチフレーズとともに単独ネームの「XV」となった。

2012年にデビューしたスバル2代目「XV」

XVは流麗で軽やかなフォルムに、前後のアンダーガードやフェンダーガードを装備して、ダイナミックなSUVらしさをアピール。基本骨格はスバルの新世代シャシーである“SI-シャシー”をベースに、軽量かつ高剛性化が図られた。

2013年にデビューしたe-BOXER搭載のスバル「XVハイブリッド」
2013年にデビューしたe-BOXER搭載のスバル「XVハイブリッド」

翌2013年には、スバル初のハイブリッド“e-BOXER”を搭載した「XVハイブリッド」を追加。e-BOXERは、モーターをCVTのケース内にコンパクトに収め、エンジンの出力をアシストするパラレル方式のマイルドハイブリッドである。

2023年にデビューしたXV改め新型「クロストレック」

インプレッサXVとXVとも、スバルらしいコンパクトな人気SUVだったが、2023年のモデルチェンジを機に海外車名の「クロストレック」を名乗り、XVの車名はスバルのラインアップから消えた。

【スバル インプレッサXVを動画で見てみよう!by StartYourEnginesX】

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1990年代から2000年代にかけて、スバルはスポーツセダンとステーションワゴンで市場を席巻した。しかし、2010年以降世界的にSUV人気が高まったことから、SUVにも力を入れて「クロスレック」の他にも、「アウトバック」、「ソルテラ」、「レックス(OEM)」とスバルらしいスポーティなSUVを投入して人気を獲得している。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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