凝った機構のドア。多彩なシートアレンジ

TOYOTA ENDO ConceptのENDOは、日本人の名前の遠藤さん……ではなくて、「ラテン語で”内側から”というようなニュアンスの言葉」だという。大地から、とか自然の息吹というような想いを込めたという。
ボディサイズは、全長×全幅×全高:3000mm×1690mm×1520mmで、当時のスマートフォーツー(全長×全幅×全高:2540mm×1515mm×1550mm)よりは大きいが、スマートフォーフォー(全長×全幅×全高:3790mm×1685mm×1460mm)よりだだいぶ小さい。


デザインはトヨタの欧州デザイン拠点であるED²(EDスクエア)。ENDOはED²によって3台目のコンセプトカーだった。
デザインテーマとしたVibrant Clarity。そのVIbrant Clarityを構成する4つの要素は
P:プロポーション
A:アーキテクチャー
S:サーフェス
S:Special Touch
だった。





デザインを担当したのは、ローラン・ブジッジュ氏(Laurent Bouzige)。彼はその後、e-Paletteのプロジェクトを監修。2023年のIMV 0コンセプトの先行開発チームも率いている。
特徴的なのはフロントドア。革新的なツーリンクヒンジシステムを採用し、狭い空間でも大きく開くため、乗降性を大幅に改善している。









全長は3mに過ぎないが、4人乗りである。後席は背もたれを複数方向に回転させる独自の機能性を備え、4人乗り、テーブル付き3人乗り、荷室拡大の2人乗りなど、ユーザーのニーズに合わせて極めて簡単に室内空間をカスタマイズできる。
インパネの最大の特徴は車幅全体に拡がる大型スクリーン。

助手席は前後左右4方向へ自由に移動可能。この自由な可動性により、助手席横に実用的な収納スペースを確保できるほか、後部座席へのアクセス性も向上している。
ENDO Conceptはパワートレーンについては、明らかにされなかった。要するに都市型超コンパクトカーのコンセプト、なのだ。

このコンセプトが商品化されるまでは、
2007年フランクフルト・モーターショーでiQコンセプトが発表され、
2008年にトヨタiQとして発表された。iQはこの年の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞している。
iQの開発にもED²が関わっている。
ボディサイズは
全長×全幅×全高:2985mm×1680mm×1500mm
ホイールベース:2000mm

こうして並べて見ると、サイズとコンセプトはENDO ConceptとiQは共通しているものの、デザインテイストはかなり異なっている。iQのプロジェクトにもED²が関わっているが、iQのエクステリアデザインを担当したのは郷 武志氏だ。








都市型の超コンパクトカーは、折に触れ各社が提案している。トヨタENDO Conceptもそのうちの一台だが、優れたパッケージとデザインが後のiQにつながったわけだ。
