北米で再評価される理由は“ちょうどいいサイズと実用性”

2025年に登場した新型スバル フォレスターは、日本市場で歴代トップ級の立ち上がりを見せるなど好調な滑り出しを記録したが、その評価は北米市場でも高まっているようだ。

スバル フォレスター 新型

米国ではクロスオーバーSUVの人気が高く、ミニバン(MPV)の選択肢はかつてないほど減少している。現在、SUVを展開する25社以上のメーカーのうち、ミニバンもラインアップするのはわずか数社にとどまる。

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具体的には、トヨタ シエナ、キア カーニバル、ホンダ オデッセイ、フォルクスワーゲン ID. Buzz、クライスラー パシフィカおよびボイジャーといった限られたモデルのみとなっている。

SUVは車高の高さや牽引能力といった利点を持つ一方で、居住性や使い勝手という点ではミニバンに分があるケースも多い。それでも米国市場ではSUVへのシフトが進み、ミニバンはニッチな存在となっている。

そうしたなかで、「ミニバン的な実用性を備えたSUV」として評価されているのが新型フォレスターだ。

ボディサイズは全長4655mm×全幅1830mm×全高1730mm、ホイールベース2670mmと、従来型からわずかに拡大。取り回しの良いサイズ感を維持しながら、室内空間とラゲッジ容量の確保に注力している。

フォレスターは生産開始から27年を迎え、現行型で6代目となる。北米ではスバル・クロストレックに次ぐ販売2位のモデルだが、ホンダCR-Vやマツダ CX-50、フォード ブロンコ スポーツといった強力なライバルと比べると、販売台数では後れを取っているのが実情だ。

それでも評価を高めている理由のひとつがパワートレーンだ。2.5L水平対向4気筒エンジンは世代交代に伴い改良され、最高出力は180psとわずかに低下したものの、最大トルクは254Nmへと向上。低回転域からの扱いやすさが向上している。

さらに、日本市場と同様にハイブリッドシステム「S:HEV」の導入も注目されている。2.5Lエンジンと電動モーターを組み合わせたこのシステムは、システム最高出力194ps、最大トルク270Nmを発揮し、加速性能と効率の両立を実現している。

デザイン面でも従来から大きく方向転換した。これまで視界性能を優先してきたフォレスターだが、現行モデルではデザイン主導で開発をスタート。SUVとしての力強さやトレンドを取り入れたスタイリングへと進化している。

インテリアも刷新され、11.6インチのインフォテインメントディスプレイや質感の高い素材を採用することで、商品力の底上げが図られた。

日本市場での好調に加え、北米でも評価を高める新型フォレスターは、スバルにとってグローバル戦略の中核モデルとして存在感をさらに強めていきそうだ。