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今日は何の日?

■2代目ティーダが上海モーターショーで世界初公開

2011年4月の上海モーターショーで公開された日産2代目「ティーダ」

2011(平成23)年4月19日、日産自動車は第14回上海モーターショーでグローバルハッチバックの2代目「ティーダ」を世界に先駆けて公開した。2005年に中国に投入された初代ティーダは大ヒットし、中国における小型ハッチバックの先駆け的なモデルとなっていた。

日産再生のための世界戦略車として誕生したティーダ

2004年9月にデビューした日産初代「ティーダ」

1990年代初頭のバブル崩壊以降、経営悪化に苦しんでいた日産は、1999年にルノーと提携して傘下に収まることになった。最高経営責任者に、当時ルノーの副社長であったカルロス・ゴーン氏を迎え、大胆なリストラ策などの“日産リバイバルプラン”を敢行。V字回復によって2003年に負債を完済し、再生は成功した。

産の世界戦略車「ムラーノ」
日産の世界戦略車「フーガ」
日産の世界戦略車「ティーダラティオ」
日産の世界戦略車「ラフェスタ」

その勢いで、日産は世界戦略車の開発に注力し、2004年から6台の新型車を次々と投入。ラージサイズのクロスオーバーSUV「ムラーノ」を筆頭に、セドリック/グロリアの後継となる高級セダン「フーガ」、パルサーの後継となるハッチバックセダン「ティーダ」、ティーダの派生車の小型セダン「ティーダラティオ」、リバティの後継となる7人乗りミニバン「ラフェスタ」、そして最後がコンパクトカーの「ノート」だ。

初代ティーダは1代限りで国内販売から撤退

2004年9月にデビューした日産初代「ティーダ」

初代「ティーダ」は、2004年9月に誕生した。“コンパクトの質をシフトする”というキャッチコピーで生まれたティーダは、5ナンバーサイズの空間をより広く、よりクオリティ高く仕立てた5人乗りのコンパクトハッチバックである。室内に、240mmのロングスライド機構が備わるリアシートがアピールポイントだった。

2004年9月にデビューした日産初代「ティーダ」のリヤビュー

また安全装備として、全車にSRSデュアルエアバッグやEBD(電子制御制動力配分システム)&ブレーキアシスト付ABS、前席アクティブヘッドレストが採用された。

パワートレインは、新開発の最高出力109ps/最大トルク15.1kgmを発揮する1.5L 直4 DOHCエンジンと4速ATおよびCVTの組み合わせ。駆動方式は、FFと電気式パートタイム4WD「e-4WD」が設定された。また翌2005年1月には、128ps/17.9kgmの1.8L 直4 DOHCエンジン+CVTのトップグレードが追加された。

2004年9月にデビューした日産初代「ティーダ」のコクピット
2004年9月にデビューした日産初代「ティーダ」のインテリア

ティーダは地味目のスタイリングで、ハッチバック市場が縮小化している日本市場では苦しい販売を強いられた。2011年4月に中国を含めて海外で2代目モデルが発表されたものの国内には投入されず、2012年8月に1クラス下のコンパクトカー「ノート」に統合される形で国内販売は終了した。

人気の中国に投入された2代目ティーダ

2011年4月の上海モーターショーで公開された日産2代目「ティーダ」

2011年4月のこの日、上海モーターショーで初公開された2代目「ティーダ」は、上質なライフバランスを大切にする中国のヤングファミリー層をターゲットにした。初代に続いて中国の小型ハッチバック市場を牽引するモデルとして、プレミアム感のあるスタイリング、クラストップの快適性、低燃費と運転のし易さをアピールポイントとした。

日産2代目「ティーダ」のサイドビュー
日産2代目「ティーダ」のリアビュー

エクステリアは、滑らかな流れを感じさせるバランスの取れたプロポーションを採用。先代に対してホイールベースを100mm延長し、クラストップの室内スペースが確保され、インテリアには気品を感じさせるメーター類とフローティングセンタークラスター、柔らかで上品なシート、巾広でソフトなアームレストなどでワンランク上のプレミアムな空間が演出された。

日産2代目「ティーダ」のコクピット

パワートレーンは、最高出力109ps/最大トルク15.5kgmを発揮する1.6L 直4 DOHCエンジンと副変速機付電子制御CVTの組み合わせ。エンジンには、燃料を微細に噴射することでより高い燃焼効率が得られる最新のデュアルインジェクターが組み込まれ、さらに“PURE DRIVE”と称する低排出ガス技術が組み合わされたことで、低燃費と低エミッションが実現された。

2代目ティーダは、東風日産の広州花都工場で生産され、2011年5月末から中国全土で発売が始まった。その後、2014年までに約130ヵ国に順次展開され、まさにグローバルモデルであった。

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北京モーターショー2016で公開された日産3代目「ティーダ」
北京モーターショー2016で公開された日産3代目「ティーダ」のコクピット
北京モーターショー2016で公開された日産3代目「ティーダ」のリヤビュー

ティーダは、中国市場では日産の大事な人気モデルなので、2016年には3代目を投入し、令和の現在も販売は続けられている。日本では、ハッチバック市場が縮小傾向にあり、また2012年9月に登場した2代目「ノート」が人気を得たことから存在感が薄くなったが、逆に中国はハッチバック人気が高く、さらに日本製ハッチバックのライバルがいないなどから、ティーダは人気を維持しているのだ。
今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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