連載

今日は何の日?

■5代目シビック・タイプRが発売前にFF最速記録を達成

2017年4月にニュルでFF最速記録を達成したホンダ5代目「シビック・タイプR」

2017(平成29)年4月24日、ホンダは開発中だった5代目「シビック・タイプR」が、ニュルブルクリンク北コースでFF量産車の最速記録を更新したことを発表した。ラップタイムは、先代のタイプRが記録した7分50秒63という記録を6秒83縮めた7分43秒80だった。

ニュルでFF最速記録を達成したホンダ5代目「シビック・タイプR」

ホンダのレーシングスピリットを継承した初代~3代目タイプR

・初代「シビック・タイプR(EK9)」:車両価格 199.8万円

1997年8月に誕生したホンダ初代「シビック・タイプR」
1997年8月に誕生したホンダ初代「シビック・タイプR」

シビック究極のスポーツモデルとして初代「シビック・タイプR」は、1997年8月に誕生し、一般路だけでなくサーキットでも他を圧倒するパワフルな走りを目指した。エンジンは、1.6L 直4 DOHC VTECエンジンを搭載、高圧縮比や各部の軽量化、フリクション低減、吸排気抵抗の低減などを行ない、NA(自然吸気)ながら最高出力185ps/8200rpm、最大トルク16.3kgm/7500rpmを発揮した。
さらに、車高を下げた低重心化やサスペンションのハードチューニング、ブレーキ力の強化、ボディ剛性の強化、ABSのスポーツセッティング、専用タイヤなどホンダが培ったレーシング技術を凝縮。パワフルかつ強固な足回りと優れた操縦安定性を手に入れたタイプRは、比較的安価で売り出されたこともあり、大ヒットを記録した。

・2代目「シビック・タイプR(EP3)」:車両価格 220万円

2001年12月にデビューしたホンダ2代目「シビック・タイプR」
2001年12月にデビューしたホンダ2代目「シビック・タイプR」

2001年12月、2代目「シビック・タイプR」へモデルチェンジ。7代目シビックに3ドアハッチバックがなかったことから、英国生産の欧州向けに設定されていた3ドアハッチバックをベースに、英国スウィンドン工場で生産したものを日本に輸入するという形がとられた。
排気量を1.6Lから2.0Lに拡大し、専用チューンナップされた2.0L 直4 DOHC i-VTECエンジンは、最高出力215ps/8000rpm、20.6kgm/7000rpmを発生。トランスミッションは、6速MTが組み合わされた。

・3代目「シビック・タイプR(FD2)」:車両価格 283.5万円

2007年3月にデビューしたホンダ3代目「シビック・タイプR」
2007年3月にデビューしたホンダ3代目「シビック・タイプR」

2007年3月、3代目「シビック・タイプR」へモデルチェンジ。タイプR唯一の4ドアセダンであり、4ドアボディの高い剛性と、主にシャシーおよびボディの取り付け剛性の強化によってさらに高い剛性ボディが実現された。
パワートレーンは2代目と同じエンジンをパワーアップした最高出力225ps/8000rpm、最大トルク21.9kgm/6100rpmを発揮する2.0L 直4 DOHC i-VTECエンジンと6速MTが組み合わされた。

最強のVTECターボを搭載した限定750台の4代目(FK2)

2015年12月にデビューしたホンダ4代目「シビック・タイプR」

4代目「シビック・タイプR」は、2015年12月にデビューした。最大の特徴は、歴代初のターボエンジンが搭載されたこと、その他にも走行性能を高める様々な技術が盛り込まれた。

2015年12月にデビューしたホンダ4代目「シビック・タイプR」

新開発エンジンは、2.0L 直4 DOHC VTEC直噴インタークーラーターボで、最高出力310ps/6500rpm、最大トルク40.8kgm/2500-4500rpmを発生。先代エンジンに対して大幅な出力アップを実現して、最高速度が236km/hから270km/hへと向上した。

ホンダ4代目「シビック・タイプR」に搭載されたエンジン
ホンダ4代目「シビック・タイプR」に搭載されたエンジン
2015年12月にデビューしたホンダ4代目「シビック・タイプR」

車体についても9代目シビックのボディをベースに、剛性強化やエアロパーツ採用による空力改良、サスペンションやブレーキの強化など専用部品が装備された。英国生産の4代目シビック・タイプRは、日本で428万円の750台限定で販売されたが、予約期間に申し込みが限定台数の10倍を超えたため販売は抽選となり、欲しくても手にできない希少なモデルとなった。

ホンダ4代目「シビック・タイプR」プロトタイプ
2015年12月にデビューしたホンダ4代目「シビック・タイプR」

4代目タイプRは、FF最速を証明するため日本発売前にドイツのニュルブルクリンク北コースでタイムアタックを実施。それまでのルノー「メガーヌRS272トロフィーR」の記録を4秒以上上回るFF量産車最速となる7分50秒63を記録。限定販売台数の750台は、このニュルブルリンクのタイムに由来しているのだ。

さらにニュルの最速記録を更新した5代目(FK8)

ニュルでFF最速記録を達成したホンダ5代目「シビック・タイプR」

5代目「シビック・タイプR」がまだ開発中だった量産前の2017年4月、ニュル北コースでタイムアタックを敢行した。今回の走行は、新型シビック・タイプRの最終的な性能評価のために行なわれたもので、量産前の最終開発車両を使用。先代のシビック タイプRが記録した7分50秒63という記録を、6.83秒縮める7分43秒80のラップタイムを記録することに成功したのだ。

ニュルでFF最速記録を達成したホンダ5代目「シビック・タイプR」

5代目シビック・タイプRのパワートレーンは、最高出力320ps/6500rpm、最大トルク40.8kgm/2500-4500rpmを発揮する2.0L 直4 DOHC VTEC直噴インタークーラーターボエンジンとローレシオ化した6速MTの組み合わせ。さらに、新プラットフォームの採用によるねじり剛性の強化とマイナス16kgものボディの軽量化、マルチリンク式リアサスペンションの採用によって、ステアリングレスポンスやコーナリング性能も向上している点が先代から大きく改良された。

ホンダ5代目「シビック・タイプR」搭載の2.0L VTEC直噴インタークーラーターボ
ホンダ5代目「シビック・タイプR」搭載の2.0L VTEC直噴インタークーラーターボ
ホンダ5代目「シビック・タイプR」のコクピット

生産は英国スウィンドン工場で行なわれ、日本では2017年9月から車両価格450万円で発売された。

ニュルでFF最速記録を達成したホンダ5代目「シビック・タイプR」

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シビック・タイプR最大のライバル、ルノー・メガーヌRS273トロフィーR(画像はファイナルエディション)
シビック・タイプR最大のライバル、ルノー・メガーヌRS273トロフィーR(画像はファイナルエディション)

その後2019年に「メガーヌRS272トロフィーR」がFF最速の座に返り咲いた。しかし、2022年9月に発売された6代目(FL5)「シビック・タイプR」が、2023年4月に記録を更新して再びFF最速の称号を奪還。しかし、現行モデルは2026年8月に生産を終える予定となっている。何とか継続することを祈るばかりだ。
今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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