DEUCE FACTORY JAPANの創業40周年を記念して
1932年型フォード・モデルBをフューチャー!
2024年12月7日(日)、神奈川県横浜市にあるパシフィコ横浜を会場にて開催された『33rd YOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOW』(以下、HCS)は、カスタムカー&モーターサイクルを対象とした国内最大のインドアショーである。
HCSでは毎年異なるテーマで「Car Show Spotlight Featured Car」という企画が組まれる。今回は我が国のSTREETROD (1949年までに製造されたクルマをベースに、公道走行を前提に製作したHOTROD)の草分け的存在であり、長年日本のHOTROD文化に貢献してきた笠井俊一氏が代表を務めるDEUCE FACTORY JAPANの創業40周年を記念して「40Years of Hot Rodding in Japan」がテーマとして選ばれた。

HCSの花形といえばSTREETRODであることに異論を挟む人は少ないとは思うが、今回はDEUCE FACTORYの店名の由来にもなった「DEUCE」こと1932年型フォード・モデルBがフィーチャーされた。

Boyd Coddington氏製作のWOODYを筆頭に
DUECEベースのSTREETRODが32台も集まる
入場口近くの場所に映画『アメリカン・グラフィティ』で活躍したミルナークーペ仕様のムービーカーとともに、笠井氏が所有するWOODYが展示された。前回のリポートでも紹介した通り、このクルマは1982年にThom Taylor氏がデザインし、Boyd Coddingtonが製作したHi-Tec HOTROD創成期に製作された1台で、1983年の『STREET RODDER MAGAZINE』の表紙を飾った来歴を持つ。

この2台が展示された区画はDEUCEエリアだ。1932年型フォード・モデルB (正確には直列4気筒エンジン搭載車をモデルB、V型8気筒エンジン搭載車はモデル18の名称が与えられているが、今日では一般的に両車をひとまとめにしてモデルBと呼称することが多い)のみに与えられたこの愛称は、年式の末尾の数字に由来しており、トランプのエースの次を指す英語から名付けられた。

なぜ、HOTRODの世界で1932年型フォード・モデルBのみが特別視されているかと言えば、それはアメリカ車のアイコンでもあるV8エンジンを庶民にも手が届く大衆車に初めて積んだクルマであったことと、パワフルで扱いやすい心臓を持ったことで当時としては頭抜けて高い性能を誇ったこと。さらには改造のしやすさ。そして、それ以前の独立したフェンダーを持つクラシカルなクルマの特徴と流れるようなフェンダー、特徴的なグリル、低い車高などのモダンなスタイリングの融合にある。
さらに付け加えるなら『アメリカン・グラフィティ』の影響もあるだろう。主人公のひとりであるジョン・ミルナーがドライブした黄色の5ウインドウクーペによってファンになった人は世界的に多い。今回のHCSでフィーチャーされたDEUCE FACTORYの笠井氏も、若い頃にこの映画と出会いによって、このクルマの虜となったそうだ。
会場にはSTREETRODでメジャーなDEUCEロードスターや3/5ウインドウクーペのほか、2ドア/4ドアセダン、ピックアップ、ウッディワゴン、フェートン、パネルトラックなど、ほぼすべてのボディバリエーションが集まった。

カスタムスタイルも1950年代の「FIFTIES(フィフティーズ)」、1960年代の「TRADITIONALS(トラディショナル)」、最新のテクノロジーを惜しみなく注ぎ込んでマシンを製作する「HiGH TECH(ハイテック)」、サビやエイジング、マット塗装などの荒々しい無骨な仕上げに、ボディ加工でルーフやボディを極限まで低くした「RATROD (ラットロッド)」などさまざまだ。総じて展示車のレベルは高く、どのマシンもCOOL!の一言に尽きる。さすがは日本最高峰のCUSTOM SHOWとの印象を受けた。

フォトギャラリー:STREETROD in『33rd HCS』

DEUCE以外にもその前身となるモデルA、1932年型を改良した1933年型や1934年型、重心の最適化を狙ったCenter-Poiseスタイルへと改めた1935年型や1936年型などのエントリーも多かった。
ここまでの画像や、本文にはない画像はページトップの「この記事の画像をもっと見る(47枚)」で見ることができる。どのようなSTREETRODがエントリーしていたのか、また、当日の雰囲気を画像で楽しんでほしい。


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