スピード違反のなかでも捕まりやすい速度域がある
警察庁は2026年2月、「令和7年(2025年)中の交通違反の取り締まり状況」に関するデータを発表した。それによると、二輪車・四輪車を問わず、2025年1年間における道路交通法違反の取り締まり件数は、全体で493万2459件。そのなかでスピード違反は86万5691件と、1位の「一時不停止(113万6083件)」に次ぐ第2位となっている。さらに、令和6年(2024年)の84万6943件よりも増加しており、依然として高い水準にある。
また警察庁では、超過速度別の検挙件数も以下のように公表している。
【超過速度別の検挙件数(2025年中)】
・50km/h以上:1万1618件
・30km/h以上50km/h未満:11万2156件
・25km/h以上30km/h未満:19万3728件
・20km/h以上25km/h未満:27万6101件
・15km/h以上20km/h未満:27万2049件
・15km/h未満:39件
上記を見ると「15km/h以上20km/h未満」「20km/h以上25km/h未満」の速度超過がいずれも27万件を超えている。これらの速度域が、スピード違反のなかでも検挙されやすい傾向にあることが分かる。

バイクの場合、スピード違反で捕まるとどんな罰則がある?
基本的に、公道における最高速度は、一般道路の場合60km/h(原付は30km/h)、高速道路は100km/hなのはご存じの通り。ただし、一般道では、国道などの幹線道路を除けば50km/h以下に制限されていることも多いので注意したい。また、高速道路でも、一部で120km/hの区間がある一方、80km/hや70km/hなど、100km/h以下に制限されている場所もあるため、こちらも十分に気をつけたい。

ちなみに、速度超過の罰則は以下の通りだ。
【スピード違反の罰則(バイクの場合)】
・超過速度15km/h未満→反則金:二輪車7000円・原付6000円/反則点数1点
・超過速度15km/h以上20km/h未満→反則金:二輪車9000円・原付7000円/反則点数1点
・超過速度20km/h以上25km/h未満→反則金:二輪車1万2000円・原付1万円/反則点数2点
・超過速度25km/h以上30km/h未満→反則金:二輪車1万5000円・原付1万2000円/反則点数3点
・超過速度30km/h以上(一般道)→二輪車・原付共に赤キップ(刑事罰の対象)/反則点数 50km/h未満6点・50km/h以上12点
・超過速度30km/h以上35km/h未満(高速道路・二輪車の場合)→反則金2万円/反則点数3点
・超過速度35km/h以上40km/h未満(高速道路・二輪車の場合)→反則金3万円/反則点数3点
・超過速度40km以上(高速道路・二輪車の場合)→赤キップ(刑事罰の対象)/反則点数 50km/h未満6点・50km/h以上12点
なお、2025年の検挙件数1位である「一時不停止」の場合、たとえば「止まれ」の標識や停止線の手前で停止しなかった「指定場所一時不停止等違反」の罰則は以下の通りである。
【指定場所一時不停止等違反の罰則(バイクの場合)】
反則点数:2点
反則金:二輪車6000円、原付5000円
これと比較すると、スピード違反は罰則の幅が広く、より重くなる傾向があるといえる。

一発免停や取り消しの対象になる場合も!
とくに、一般道で30kmオーバー、高速道路で40kmオーバーで検挙されると「赤キップ」を切られ、刑事罰の対象だ。いわゆる交通反則通告制度(青キップ)は適用されず、「5年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金」が科される可能性がある。通常は、簡易裁判所での略式裁判により罰金(または懲役)が決定し、罰金(一般的に6万円〜10万円程度といわれる)を支払うことで刑事手続きは終わるが、前科がつくことになる。
さらに、刑事処分とは別に、公安委員会による行政処分も科される。赤キップとなる違反は基本的に6点以上となるため、一発で免許停止、もしくは免許取り消しの対象となる。
たとえば前歴がない場合でも、過去3年間の累積違反点数に応じて、免許停止期間は以下のように定められている。
【違反点数による免許停止の期間】
・6~8点:30日間免停
・9~11点:60日間免停
・12~14点:90日間免停
なお、15点以上は、さらに重い「免許取り消し」処分が科せられる(点数により取り消し年数は変わる)。

このように、スピード違反は極めて重い処分につながる違反だ。また、場合によっては命に関わる重大事故を引き起こす危険な行為でもある。くれぐれも速度の出し過ぎには注意したい。
