HKSのGEN.2チューニング最前線
足まわりから空力、冷却、パワーアップまで抜かりなし
HKSのスポーツサスペンション「ハイパーマックスS」は、1993年のフォーミュラカー用サスペンション開発で培ったノウハウをルーツに持つ、ハイパーマックスシリーズの最新モデルだ。
2025年2月のリニューアルでは、従来モデルから大幅な見直しを実施。街乗りからワインディング、スポーツ走行までをカバーする基本コンセプトはそのままに、微低速域からしっかり減衰力を立ち上げる「フラットライドコンセプト」を追求した。路面からの入力を滑らかに受け止めながら車体の無駄な動きを抑制し、よりフラットで質感の高い乗り味を実現している。


GRヤリス GEN.2用(29万1500円〜)はフロント倒立、リヤ正立の単筒式ダンパーを採用し、スプリングレートはフロント7kg/mm、リヤ6kg/mm。GRカローラ GEN.2用(34万5400円)はフロント7kg/mm、リヤ9kg/mmの設定となる。さらに、新形状のWRニードルによる30段減衰力調整機構や、最適化されたアドバンスドバンプラバーPlusなど、細部に至るまで改良が施されている。


また、足まわりだけでなくエアロパーツの開発も着実に進んでいる。GRヤリスとGRカローラのGEN.2向けに追加された「BODY KIT TYPE-S」は、純正バンパーやサイドステップのボトムラインを活かしながらダウンフォース性能を高める設計を採用。スーパー耐久ST-2クラス参戦車両にも投入されており、スポーツ走行を意識した機能性と保安基準適合を両立している。


GRヤリス用はフロントバンパースポイラー(16万5000円)、サイドスカート(13万2000円)、リヤバンパースポイラー(13万2000円)、フェンダーモール(8万8000円)を設定。GRカローラ用はフロントバンパースポイラー(16万9400円)、サイドスカート(8万5800円)、リヤスポイラー(11万円)、リヤウイング(22万4400円)、フェンダーモール(8万8000円)をラインアップする。


冷却系では「オイルクーラーキット ブラック」(18万2600円)がGEN.2対応へと進化。GRヤリス GEN.2で採用されたサブラジエターやDAT車に対応するためレイアウトを全面的に見直し、新設計フィルターマウントや専用ターンフローコアを採用した。純正水冷オイルクーラーとの併用により、高負荷時の油温上昇を効果的に抑制する。

富士スピードウェイでのテストでは、純正状態で132℃まで上昇した油温が109℃まで低下。サーキット走行時の安心感を大きく高めるアイテムとなっている。

DAT車向けに新設定された「インタークーラーキット」(27万2800円)も注目だ。純正交換タイプながらコアサイズやフィン形状を最適化し、サイドタンクのパイプ径も45φから50φへ拡大。高出力化にも対応するスペックを実現した。

実走テストでは純正比で最大8.2ps、最大1.2kgmの向上を確認。高回転域でのパワーダレを抑えるだけでなく、低中回転域のトルクアップにも貢献している。なお、GEN.1およびMT車向けモデルは23万9800円で販売中だ。

さらに、GRヤリスやGRカローラのサーキット走行時に課題となるトランスファー保護制御への対策として、「トランスファーオイルクーラーキット」(23万8700円)も用意。専用パイプ式クーラーと電動オイルポンプ、ポンプコントローラーによってトランスファー油温を効率的に管理する。
富士スピードウェイでのテストでは、最大48℃もの油温低下を確認。高負荷連続走行時でも安定した4WD性能の維持に貢献するという。

パワーアップ系では「パワーエディターR」(11万2200円)が注目株だ。従来のパワーエディターより入力チャンネル数を増やし、より緻密なブースト制御を可能としたフラッグシップモデルとなる。専用ハーネス付属のカプラーオン設計で、ユニット内には車種別推奨データもプリセット済み。手軽さと高機能を高次元で両立したブーストアップアイテムだ。

吸気系では「コールドエアインテーク」(26万1800円〜)を設定。カーボンレーシングサクションと専用カーボンクリーナーボックスによって吸気系をエンジンルームの熱から隔離し、吸入空気温度の安定化を実現する。
GRヤリス用はGEN.2を含む全モデル対応へとアップデートされ、吸気効率の向上と温度管理を高次元で両立。さらに、カーボンエンジンカバー(6万3800円)やカーボンヒューズボックスカバー(1万7600円)もラインアップされ、エンジンルームの演出にも貢献する。なお、GRカローラ GEN.2については適合確認中とのことだ。

新型ハイパーマックスSを軸に、エアロ、冷却、吸排気までラインアップを拡充するHKS。GRヤリスとGRカローラをより速く、より気持ちよく走らせるための環境は着実に整いつつある。GEN.2オーナーにとって、今後も目が離せない存在となりそうだ。
●取材協力:エッチ・ケー・エス 静岡県富士宮市北山7181 TEL:0544-29-1235
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