カスタムするなら150系後期を狙いたい

ランドクルーザー250の登場とともに、2024年に惜しまれつつも販売が終了となったランドクルーザープラド。しかし、2026年でもその人気は衰え知らず。特に最終型となる150系プラドの後期モデルは、新車価格よりも高い中古車もあるほど。カスタムシーンでも高い支持を集めている。

そもそも、トヨタが世界に誇るランドクルーザーの歴史は古い。1951年に「トヨタ・ジープ」として誕生したBJ型が初代なので、実に70年以上の歴史を誇る。「ジープ」はウィリス社の商標だったため、1954年に陸の巡洋艦を意味する「ランドクルーザー」に変更された。

「ランドクルーザープラド」が登場したのは、その36年後の1990年。しかし、その5年前の1985年には、ランクルのショートボディのバンをベースに2.4Lディーゼルターボを搭載し、後席の居住性と悪路走破性を両立させた「ランドクルーザー・ワゴン」が登場。のちに、この「ワゴン」のロングホイールベースの5ドアが「プラド」というサブネームを持ち、独立したモデルとなる。

初代70系、2代目90系、3代目120系プラドにはランドクルーザー・ワゴンの面影を残す、ショートボディの3ドアモデルがラインアップされていたが、2009年に登場した4代目150系ではロングボディの5ドアモデルのみとなった(海外向け3ドアモデルも存在)。150系は当初、V6の4L、2.7L直4のガソリン車のみ。ディーゼルは2007年に廃止されたまま。しかし2015年、中期の一部改良に伴い、V6の4Lガソリンが廃止され、代わりに2.8Lディーゼルターボが復活。TZ-Gはディーゼル専用グレードに移行された。

150系の後期モデルは2017年に登場。外観が刷新され内装の質感も向上と、優れた走破性と高級感を両立したのみならず、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」も全車に標準装備された。その後、2020年の一部改良で、ディーゼルエンジンの最高出力がそれまでの177psから204psにパワーアップ。「Toyota Safety Sense」の機能も向上した。2021年にも一部改良が行われ、パーキングサポートブレーキが標準装備となり、19インチアルミホイールのデザインも変更となった。そして2024年にその歴史に幕を閉じることとなる。

現状で、カスタムベースとして狙うなら、やはり150系。前期や中期も捨てがたいが、装備を考えると後期がおすすめと言える。専用アイテムや対応ホイールも数多く揃っているので、いまからカスタムをスタートしてもパーツ選びに困ることはなさそう。ただ、前述した通り、中古価格はかなり高額。しかし、洗練されたデザインや優れた走破性と耐久性、リセールバリューの高さなど、あまりあるほどの魅力を備えているのは間違いない。

また、150系後期には、2020年の一部改良とともに「TX“Lパッケージ・Black Edition”」、2021年の一部改良時に「TX“Lパッケージ・70th ANNIVERSARY LIMITED”」、さらに2022年に「TX“Lパッケージ・Matt Black Edition”」と、3台の特別仕様車が設定されている。元々、通常モデルと差別化が図られているので、こちらをベースにイジってみるのも大いにありだ。

TX5人/7人、2.8Lディーゼル/2.7LガソリンベーシックグレードとなるTX。上位グレードとの違いは内装の質感。シートが電動ではなく表皮がファブリック。ステアリングとシフト、パーキングブレーキが本革ではない。
TX”L package”5人/7人、2.8Lディーゼル/2.7LガソリンTXよりも内装の質感を向上させたグレードがLパッケージ。走行性能などはTXと同様だが、内装は上位グレードのTZ-Gと同じ。本革、金属調加飾が施され、シートも電動となる。
TZ-G7人乗り、2.8Lディーゼルディーゼル専用グレードのTZ-G。KDSSやドライブモードセレクトを標準装備。ホイール&タイヤも切削光輝+ダークグレーメタリックの19インチに265/55を装備する。

150系後期の主な仕様はこちら

パワートレーンは2タイプ

ラダーフレーム採用

2列シートと3列シートがある

ラゲッジの使い勝手もバッチリ

TZ-Gにはこんな装備も

KDDS ※TZ-Gに標準装備
TZ-Gに標準装備されるKDSS(キネティックダイナミックサスペンションシステム)。オンロードではスタビライザーの効力を効かせ傾きを抑制、オフロードではスタビライザーの効力を無くしストロークを確保。走行シーンに合わせ快適な乗り心地と優れた操縦安定性を両立。

MTS(マルチテレインセレクト) ※TZ-Gにメーカーオプション
MTS(マルチテレインセレクト)は、スタックや駆動力不足などが起こりやすいオフロード走行において、路面状況に応じた走行支援を5つのモードから選択できるシステム。モード毎にスロットル特性、ブレーキ油圧を最適に制御。悪路を制する喜びと安全性をサポート。

150系後期には3タイプの特別仕様車が設定される

TX“Lパッケージ・Black Edition”
2020年に登場した、150系後期としては初となる特別仕様車。ブラックを基調とした内外装となり、内装は各部のパネルをシルバーとブラックで塗装。外装ではグリルやバックドアガーニッシュ関連を漆黒メッキ化。ルーフレールやアウターミラー、専用18インチホイール、大型のフォグランプベゼルにブラック塗装を施し、精悍なイメージに仕上げている。

TX“Lパッケージ・70th ANNIVERSARY LIMITED”
2021年の一部改良時に、ランドクルーザー70周年を記念して発売された特別仕様車。ブラック×メッキ仕上げのグリルや漆黒メッキのヘッドランプ/バックドアガーニッシュを採用し高級感を高めたボディに、18インチの専用ホイールをセット。内装には特別色のサイドタンを贅沢にあしらうなど質感をさらに高めている。販売店オプションとして、70th ANNIVERSARYのロゴが入った専用サイドエンブレムとフロアマットも設定された。

TX“Lパッケージ・Matt Black Edition”
2022年8月に登場した特別仕様車。TX“Lパッケージ”をベースに、フロントグリル、ヘッドライト、フォグベゼル、バックドアガーニッシュ、ドアミラー、18インチホイールをマットブラック、ルーフレールをブラック塗装。精悍で落ち着いたエクステリアは、これまで以上にきらめく都会や静寂の水辺、岩肌の見える荒野にもマッチする仕様だ。

歴代プラドをプレイバック

誕生から33年、その前のランクルワゴンから数えると38年の歴史を積み重ねたランドクルーザープラド。当初は三菱パジェロ、いすゞビッグホーン、日産サファリなどライバルが多く存在したのだが、現在は……ちょっと寂しい状況かも。

LAND CRUISER WAGON【70系】

1990.4~【70系】

1996.5~【90系】

2002.10~【120系】

2009.9~【150系・前期】

2013.9~【150系・中期】

2017.9~【150系・後期】

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