日常メンテのしやすさも「スクーター選び」の重要ポイント!

スクーター選びというと、燃費や収納力、足つき性などに目が向きがち。でも長く付き合うことを考えるなら、「メンテナンスのしやすさ」も意外と見逃せないポイントだ。エンジンオイルの交換やエアクリーナーの清掃、スパークプラグの交換やバッテリーの充電など、日常的に必要となるメンテナンスは意外と多い。DIY派なら整備性はそのまま作業のしやすさにつながるし、ショップに依頼する場合でも、カウル脱着などの作業性によって工賃に差が出ることもある。

そこで今回は、鈴鹿8耐やMotoGPのアナウンスでも活躍している、MCシモが人気125ccスクーター5台を実際にチェック。オイル交換を中心に、エアクリーナーやスパークプラグ、バッテリー、駆動系はどんな構成?など、オーナーならずとも知識として知っておきたい日常メンテナンスのポイントを比較してみた。実際に各部を見比べてみると、「オイル交換はやりやすそう」「プラグ交換は工具が入りやすい」「駆動系のメンテは少し大変そう」など、カタログだけでは分からない各車の個性も見えてくる。これから購入を考えている人も、すでにオーナーという人も、ぜひ愛車選びや維持の参考にしてほしい。

■ホンダ・リード125 

リード125のオイルフィラー&オイルドレン

フィラーキャップ(給油口)は車体右側。オイル量のゲージも兼ねる。ドレンボルトは車体右側の下、その上に横向きに付いているのはオイルストレーナーだ。ここを取り外して中のメッシュを洗浄。オイル全量は900ml、交換時は800ml、ストレーナー清掃時には850ml必要。

リード125のエアエレメント/プラグ/バッテリー/駆動系

エアクリーナーのケースはプラスのビスで留められているのでドライバーだけで取り外せる。純正品のエレメントは3500円前後。

エンジンは横向きで、スパークプラグは左側。交換するにはシート下のラゲッジボックスとカウルを取り外すとやりやすい。

フロントカウル上側2ヶ所のネジを外し、手前に引っ張ればカウルが外れる。バッテリー本体もプラスネジで固定されている。

10mmボルト固定された樹脂製カバーを取り外してから、8本の8mm頭ボルトを取り外せば駆動系カバーがオープンできる。

■ヤマハ・ジョグ125

ジョグ125のオイルドレン&ストレーナー

オイルフィラーは車体右側、キャップは油量ゲージを兼ねている。ドレンボルトはエンジン下の右寄り。エンジン左側にあるのがストレーナーキャップ。これを外せばメッシュの筒が出てくるのでこれを洗浄。エンジンオイルの全量は840ml、オイル交換時は800ml。

ジョグ125のエアエレメント/プラグ/バッテリー/駆動系

車体右側のクリーナーケースはプラスネジ6本を外してオープン。エレメントは2万km毎の交換が指定されている。

シート下前側のカバーを取り外せばプラグにアクセスできる。上下2本ずつのプラスネジで固定されている。プラグはエンジンの右側。

バッテリーはシート下の後ろ側に入っている。プラスネジ2本を取り外せばバッテリーのカバーが現れる。取り出しもしやすいぞ。

樹脂カバーを固定しているプラスネジ6本を外し、8mm頭のボルト10本を取り外せば駆動系のケースをオープンできる。

■ヤマハ・アクシスZ

アクシスZのオイルドレン&ストレーナー

オイルフィラーやドレン、ストレーナーの位置はジョグ125と同じ。メーカー指定のオイル交換サイクルは3000km毎。メーカー指定のオイル粘度は10W-40で、YAMALUBEBLUEが推奨されている。オイル交換時の油量は800mlとなっている。

アクシスZのエアエレメント/プラグ/バッテリー/駆動系

車体左側のエアエレメントはプラスネジ6本を外せば開く。純正のエレメントは3000円くらい。安価な社外製エレメントも揃う。

プラグの交換方法もジョグ125と同じように、シートした前側のカバーを取り外して行う。プラグの交換サイクルは3000~5000km毎。

バッテリー位置もJOG125と同じシート下の中。適合の形式はTYX5L-BS。割とポピュラーなので安価で手に入りやすい。

黒い樹脂カバーはプラスネジ6本で取り付けられている。これを取り外してケース周囲にある8mm頭のボルト10本を取り外す。

■スズキ・バーグマンストリート125EX

バーグマンのオイルフィラー&ドレン

オイル量ゲージを兼ねたフィラーは右側。ドレンボルトはエンジンの下、右寄りにある。大きめのドレンキャップは17mmのレンチで緩める、内側にはメッシュのストレーナーがあるのでこれを取り外して洗浄。オイル全量は800ml、交換時には650mlが必要。

バーグマンのエアエレメント/プラグ/バッテリー/駆動系

エアクリーナーボックスの後ろ側のネジ4本を外し、前側2か所のフックを外せばエレメントを取り出すことができる。

シート下前側のカバーは上部のプラスネジ2本、下部の樹脂プッシュリベットを外すと外れる。プラグはエンジン右側にある。

フロントカバー上部の2本のネジを外し、上を浮かして下にスライドするようにすれば爪が外れる。ヒューズもここにある。

カウルが邪魔になるので、後端のネジを外して少し浮かしてから、カバーの10mmボルト2本、ケースの8mmボルト9本を取り外す。

■ホンダ・ディオ110

ディオ110のオイルフィラー&ドレン

オイルフィラーは右側でオイル量のゲージがついている。オイルドレンはエンジン左側、横向きに取り付けられている。その右横にあるカバーを外せばメッシュのストレーナーがあるので、こちらも清掃しておくといい。オイルの全量は800ml、オイル交換時は650ml。

ディオ110のエアエレメント/プラグ/バッテリー/駆動系

左側にあるエアクリーナーボックスは6本のプラスネジを取り外してオープン。純正品のエレメントは3000円くらい。

バッテリーカバーとシート下のセンターカバーを取り外せばプラグにアクセスできる。プラグはエンジン左側にある。

バッテリーはフロアステップ部のカバーを取り外すと、横向きにセットされている。シールドバッテリーなので開放型より少し高価。

HEXのキャップボルトで固定された樹脂カバーを外し、10本の8mm頭のボルトを取り外せば駆動系カバーが取り外せる。

※この記事は月刊モトチャンプ2024年9月号を基に加筆修正を行っています

【モトチャンプ編集部】