GR86/86/BRZ用  S-MCBストラットバー フロント 6万8200円(税込み)
GR86/86/BRZ用 S-MCB ストラットバー リア 6万8200円(税込み) /
フロント・リアセット 12万6500円(税込み)
クスコ製リアストラットバー装着車両 交換用 S-MCBバー リア 5万5000円
S-MCBブレース・エンジルーム 10万7800円(税込み)

価格はS-MCB1000、S-MCB3000共通

機構の紹介 前回の記事はこちら
https://motor-fan.jp/article/1500270/


S-MCBストラットバーとS-MCBブレース・エンジンルーム。クスコの新しいGR86・BRZ系用ボディ剛性パーツである。

通常のクスコ製ストラットバーは、オーバル状のアルミシャフトで左右のストラットタワーを連結する。ブレース・エンジンルーム(純正バーと交換)は丸のシャフトでストラットタワーとバルクヘッドをつなぐ。リジッドの構造だ。

写真はカットモデル。S-MCB(スモール・モーションコントロールビーム)の内部には、スプリング機構と摩擦機構を備える。縦に並ぶ皿バネが走行中にボディに加わる荷重に対して同等の反力をつくり、ボディの歪みを抑える。中央部分(樹脂パーツ等)では摩擦力が発生し、走行中の微振動やノイズを吸収する。実際の動きはとても微細だ。(※)MCB(モーションコントロールビーム)はアイシンの登録商標。

対して、S-MCB仕様は基本効果として反発の発生と振動の吸収を利用している。いわばリジッド+バリアブルのハイブリッド構造で、車体への入力もコントロールする。

S-MCBに高剛性シャフト、高剛性ブラケットを組み合わせることで、ボディ剛性やハンドリング、そして快適性の向上まで狙って開発された。

具体的な作用はコーナリング時の姿勢の安定や、路面のトレース持続。ボディの縦揺れの収束と振動の吸収など多岐に渡る。


目的や好みに合わせて
2タイプのバネレートを設定

スポーツ性とコンフォート性が同時に引き上がる。S-MCBの仕様が、1000と3000(S-MCB内部のバネ定数)の2種類から選べるのもポイントだ。

タワーバー、ブレースバーともに1000はコンフォート性、3000は操縦感向上を高めるセッティングがとられている。

<S-MCB1000>
制振によるコンフォート性の向上と、上質な乗り味への変化をメインにセッティング

<S-MCB3000>
S-MCB1000の効果に加えボディ剛性アップにより、操縦性向上をより高めたセッティング

実際に本庄サーキットでクスコのGR86デモカーも使って、1000と3000での走行フィールをチェックした。

デモカーには車高調のstreet ZERO Aをはじめ、クスコ製パーツがフルに備わる。タイヤはRE-71RZの235/40R18を履く。ダンパーの減衰力調整ダイヤルはサーキットということで、強めにセット。テスターは木下みつひろだ。


S-MCBストラットバー専用フロントブラケット。S-MCBが入力を真っすぐ受ける形状となっている。剛性確保に板の厚みを吟味し、補強のブリッジもつく。

リアブラケットは構成がクスコ製ストラットバーと共通。装着車向けに組み替え用S-MCBバーのみも設定される。


Test  1
S-MCBストラットバー・ブレースバー未装着

初めに各バーは未装着、エンジンルームのブレースバーもGR86のノーマルで走行。木下みつひろは、インプッションの基準となる走行フィールを確認した。サスの動きに、多少の緩さを覚えた。


Test 2 
S-MCB  1000 ストラットバー/ブレース・エンジンルーム

バネ定数1000タイプのS-MCBストラットバー前/後とS-MCBブレース・エンジンルームを取り付けた。

「未装着では、たとえばシフトアップの操作でダンパーの動き始めが遅れて、車体に揺れも出た。それがいまは何も感じない。操作への反応が早くなり、ハンドルを切ったときも車体が振動なく、ぴたっと安定する。

コーナーでは、とくにシケインの姿勢が落ち着いた。このGR86は比較的ソフトな車高調サスキットを組みんでいるけど、それでもボディが捩れたり、ぶれたりしていたと思う。

ボディ全体をスプリングと見立てると、ボディの減衰力もバネレートに合わせて高めたイメージ。こうなると車高調はバネのプリロードをもっとかけたら、さらに面白く走れそうだね」と木下テスター。


Test 3 
S-MCB 3000 ストラットバー/ブレース・エンジンルーム

バネ定数3000のS-MCBストラットバーとブレース・エンジンルームに組み替えた。

「僕はこっちのほうが好み。クルマの挙動がもっと落ち着いた。コーナーを攻めたとき、1000ではほんの少し荷重が抜ける感覚があった。3000はすっかり補われる。

ブレーキを掛け続けながらハンドルも切る同時の操作では、ボディの捩れがきっちり止まる印象がある。車体が跳ねたり、挙動が破綻したりする場面もなかった。

1000のほうが細かなタイヤの硬さや路面のざらつきを感じにくいけど、引き換えにサーキットでのスポーツ性なら圧倒的に3000」という。


Testのまとめ

そして、「①硬いサスペンションにして、ボディの捩れも味方に走る。②ボディをしっかりさせて、軟らかいサスペンションで走る。

セッティングの方向性は分かれるが、これは後者で、いろいろな操作をクルマ側もレスポンスよく受けてくれる。

とくに3000では、ドライビングの基本をしっかり学べるクルマにもなった。1000か3000を選ぶかは好みにもよるけど、このクルマの仕様では、僕なら絶対3000にする」とまとめる。


S-MCBタワーバーのラインアップ車種はGRヤリス、GRカローラ、WRX S4(VBH)、レヴォーグ(VNH)も並んでいる(フロントのみ設定車種もあり)。

ストリートでの愛車のパフォーマンスアップにもオススメだ。既存のストラットタワーバーと同様に、エンジンルームやトランク内に取り付けるため導入もしやすい。


CUSCO GR86 by GROW Design

クスコ製品
■サスペンション 車高調street ZERO A  スタビライザー(F&R)  調整式スタビリンク リアラテラルリンク  リアトレイリングロッド  S-MCBストラットバー(F&R)  S-MCBブレース・エンジンルーム   パワーブレース(フロントロアアームプラス フロントメンバー リアメンバー リアサイド リアラテラル・スタビ リアエンド シートレイルプラス リアトランクバープラス リアピラー)  ステアリング補強ステー  ブレーキシリンダーストッパー  ブレーキペダル補強プレート  ドアスタビライザー


■駆動系 クイックシフト シフタースプリング  シングルクラッチシステム(メタル)   L.S.D. type-RS 1.5way(カム角35/20度 イニシャルトルク6kgf)  容量アップデフカバー  ドライブシャフト遮熱板

■ブッシュ・カラー ミッションマウントカラー  リアデフマウントカラー リアデフマウントブッシュカラー

■エンジン エアインテークダクト  ダイレクトイグニッションコイル  オイルキャッチタンク  エアコン・オルタネーターベルトカバー  レベルゲージストッパー ハイプレッシャーラジエーターキャップ  バッテリーステー  スポーツオイルフィルター オイルパンバッフルプレート 

■インテリア スポーツアクセルペダル スポーツシフトノブ  スピーンターンノブ レーシングハーネス

■エクステリア 可倒式牽引フック(F&R)

■スポーツフラップ レーシングホイールナット

■タイヤ POTENZA RE-71RZ  235/40R18

■ホイール WORK WORKEMOTION ZR7  18×9.0J Inset45

■エアロ GROW Desing

■ステアリング  GROW Design

■シート BRIDE ZETAⅣ REIMS MF GHOST

■ステアリングボス・スイッチ移設キット Works Bell

■マフラー FUJITSUBO A-RM EXH+マフラーガーニッシュ

■ブレーキパッド WinmaX ARMA SPORTS AP3

■エンジンオイル  Moty’s

CUSCO L.S.Dの持ち味とセッティング幅を探る type-RSとtype-MZそれぞれの特徴と調整機構のフル活用で理想の効きを得る

Type-RSとtype-MZの違いに加え、1way/1.5way/2way、カム角やフリクションプレートとフリクションディスクの組み込み方など、さらにMZコーンプレートやRSスプリングなどの調整により理想の効きに近づけることができる Photos/ 宮越孝政 Text/塚本剛哲 本記事は2025年11月号からの抜粋です。


■キャロッセ TEL 027-352-3578 https://www.cusco.co.jp/

Photos/井上 誠 Text/鈴木 博