カウルはマジカルレーシング製。バズガレージさんの愛車は、NMRシリーズの中でも人気の高かったNS500スペンサー仕様である。

6VモンキーをベースにGPマシンを精巧に再現

ただならぬオーラを発するこの1台は、パーツメーカー「スーパーモンキー」がプロデュースしたフルコンプリートのモンキー。その名も「NMR」という。

10年前にこのNMRを購入したのがバズガレージさんだ。その間、ほぼ飾るだけの状態だったが、今回せっかくなのでモンキーミーティングに参加してみたとのことだ。

1984年に登場したNMR。レーサーレプリカブーム初頭に誕生したフルカウル4MINIは、当時としても衝撃的な存在だった。

さて、NMR自体を知らない読者も多いと思うので、このマシンの説明を続けたい。

NMRが発売されたのは1984年。レーサーレプリカブーム初頭で、フルカウルモデルはGSX-Rなどまだまだ少なかった。そんな時代にカスタムマシンとはいえ、フルカウルモデルが登場したのである。いや、カスタムマシンだからこそ、その衝撃は大きかったに違いない。ちなみに当時のコンプリート車両価格は49万8000円で、400ccクラス並みの価格だったという。しかし、そのカスタムメニューを見れば、この値段は決して高くはないものだった。

サブフレームとプロリンクで実現した本格構成

エンジンは88ccにボアアップされているが、フレームは純正のまま。しかし、カウルの隙間から見えるようにサブフレームを採用している。

このサブフレームにフューエルタンクを搭載し、カウルの取付もここから行うことで、まるでメインフレームかのような見せ方をしているのが秀逸だ。さらにアルミ製ロングスイングアームはプロリンク方式となっていて、リアサスペンションのモノサス化を実現。しかもピボット部はサブフレームの支点となるなど、設計の妙に感心させられる。

現存数も少ない超希少コンプリート

カウルはマジカルレーシング製。バズガレージさんの愛車は最も人気が高かったスペンサー仕様のNS500レプリカだ。他にロスマンズカラーのNSRやマルボロカラーのYZRなどがラインナップされていた。

カラーリングだけでなく、カウルそのものがそれぞれ専用設計だというこだわりぶりには、ただただ驚くばかりである。

当時、何台売れたかは不明で、現存する車両も極めて少ない。このマシンはほぼ当時のままの姿を留めていて、まさにお宝といえる1台だ。バズガレージさんも今後、手を入れるつもりはないそうだが、ただ「サビを磨いて、もう少し綺麗にしたいね」とのこと。このままオリジナル状態を保ちつつ、ぜひとも大切に乗っていただきたい。

ディテールチェック

NSR用に見えるが、これはNMR専用設計のフロントフォーク。ホイールは10インチへサイズアップされ、走行性能を向上。ブレーキはフロントのみディスク化されている。
マフラーはスーパーモンキー製ダウンタイプを採用。アルミサイレンサーが特徴で、当時のデカールもそのまま残されている。
GPレーサーレプリカとはいえ、公道走行を考慮して灯火類を標準装備。HRCロゴや当時のステッカー類も残り、オリジナル度の高さがうかがえる。
セパレートハンドルやトップブリッジがレーシーな気分を盛り上げる。タンクとカウルは同じくマジカルレーシング製だ。
フレームは純正のままだが、カウル内には専用サブフレームを採用。フューエルタンクの搭載やカウル固定を担う、NMR最大の特徴ともいえる構造だ。
スペンサー仕様のNS500レプリカを再現した外装。カストロールやNGKなど、往年のGPマシンを思わせるグラフィックも大きな見どころだ。
アルミ製ロングスイングアームはプロリンク方式を採用し、リアのモノサス化を実現。ピボット部がサブフレームの支点を兼ねるなど、凝った設計が光る。

撮影したのはこのEVENT!

「第14回モンキーミーティングin多摩」
■開催日:2023年4月23日
■開催地:東京サマーランド 第2駐車場(東京都あきる野市)

こちらの車両はマニアックなモンキーが大量に集う老舗イベント「モンキーミーティング」で撮影。詳細はこちらのWEBをチェック!


【モトチャンプ】