NSR50用社外FRPシートカウルをベースに短縮加工。テール周りまで自然につながるラインで、コンパクトながら本格的な耐久レーサー風フォルムを構築した。HRC(Honda Racing Corporation)の前身となるRSC(Honda Racing Service Center)のデカールまで再現しているのだ。

RS1000をイメージしたカウル類をワンオフ製作

このモンキー最大の特徴は、RS1000をオマージュした耐久レーサー風スタイルだ。

ベースとなったのは、ヤフオクで入手したドゥカティ系FRPカウル。そこへレーサーマシンのRS125R用サイドカウルを組み合わせ、中央や縦方向を大胆に“詰め加工”することで、モンキーサイズへ違和感なく落とし込んでいる。

さらに特徴的なのが、耐久レーサー風のシングルヘッドライト仕様。ヘッドライト位置は自ら決めて開口加工を行い、メーターとの干渉を避けるため、ライトケース後方をカット。限界まで奥へ押し込むことで、コンパクトかつシャープな顔周りを実現している。

しかも、この複雑な形状を自然にまとめているのが凄い。ドゥカティ系カウルとRS125R用サイドカウルという異なるパーツ同士をFRP加工で違和感なく一体化し、まるで最初からこういう形だったかのような完成度へ仕上げている。

塗装ももちろん自作。黒いシャドウラインを使いながら、RS1000らしい耐久レーサー風シルエットを演出している。

シートカウルはNSR50用の社外FRPカウルをベースに短縮加工。シートはキタコ製をベースに加工し、自作した下地ベースへ貼り付け固定することで、自然な一体感を作り出している。

さらにテールランプは汎用品をカーボンプレートへ2灯マウント。カバーを外せば内部へ車載工具を収納できる構造になっており、見た目だけでなく整備性まで考慮されている。

シートカウル内部には工具収納スペースを確保。テールランプを外すことでアクセスできる構造になっており、実用性まで考慮された作り込みだ。

カーボン職人ならではの自作ディテール

驚かされるのは、各部へ投入されたドライカーボンパーツだ。

本業でカーボン成形を手掛けるオーナーだけに、ステー類やメーターパネル、シートレール延長プレートまで自作。厚み違いのドライカーボン板を使い分けながら、軽量かつ高剛性な構成を実現している。

シートレールは角度変更まで可能な構造となっており、細かなシルエット調整にも対応。ミラーも湯呑み茶碗を型にして成形するなど、発想力と技術力がとにかく濃い。

フロントフォークはデイトナ製φ31を採用し、ホイールはGクラフト製3.5J。タイヤは前後ともミシュランS1の110/80-10を組み合わせることで、適度な太さによる迫力を持たせつつ、耐久レーサー風の軽快なシルエットも両立している。

リヤショックはオーリンズ風の海外製モデルを装着。スイングアームはGクラフト製16cmロングだ。

“作ること”そのものを楽しむモンキーカスタム

エンジンは88cc仕様で、点火系にはSP武川製CDIを採用。キャブレターはPC20、ステップには当時物ミクニ製を装着する。

以前はCB750Fカラーのレプリカ仕様だったというこのモンキー。しかし「次は違うことをやりたい」と考え、RS耐久レーサー風スタイルへ全面リメイクしたそうだ。

既製品を組み合わせるだけでは終わらない。
“ないものは自分で作る”。

そんなモンキーカスタムの奥深さを、強烈に感じさせる一台だった。

ディテールチェック

小径車とは思えない伸びやかなシルエットが特徴。RS耐久マシン風のグラフィックと、適度な太さの足周りによって迫力あるロードレーサー感を演出する。
メーターパネル周辺もドライカーボンで製作。振動対策や軽量化も兼ねながら、ワークスマシンのような硬派なコクピットを演出する。
ミラーは湯呑み茶碗を型にして自作したワンオフ品。二重構造とすることで角度調整も可能としており、ユニークながら本格的な作りだ。
超小型のKOSO製ウインカーを採用。耐久レーサー風のシャープな外装デザインを邪魔しないサイズ感がポイントだ。
デイトナ製φ31フロントフォークに、Gクラフト製3.5Jホイールを組み合わせる。ブレーキまわりまで含め、現代的な走行性能を意識した構成だ。
エンジンはキタコ88ccボアアップ仕様。SP武川製クラッチやPC20キャブレターを組み合わせ、コンパクトな車体ながら十分な走行性能を確保している。
Gクラフト製16cmロングスイングアームに、オーリンズ風の海外製リヤショックを組み合わせる。ロー&ロングなシルエットへ大きく貢献している。
デイトナ製メーターに加え、中央にはKOSO製の電圧計を配置。レーサー風の視認性とシンプルなレイアウトを両立している。

撮影したのはこのEVENT!

「第18回モンキーミーティングin多摩」
■開催日:2026年5月17日(日)
■開催地:東京サマーランド 第2駐車場(東京都あきる野市)

こちらの車両はマニアックなモンキーが大量に集う老舗イベント「モンキーミーティング」で撮影。詳細はこちらのWEBをチェック!
当日のイベント模様はコチラから!

「500台超のモンキーが東京サマーランドに集結!」第18回モンキーミーティングin多摩は“濃すぎるファン”だらけ! | Motor Fan|自動車情報のモーターファン

多摩テックから続く、“モンキー文化”を受け継ぐ場所 会場となった東京サマーランドには、歴代モンキーやゴリラをはじめ、4L仕様、Z2仕様、レーサー風カスタム、当時仕様レプリカなど、多彩なマシンが集結。ノーマル派から超マニア […]

https://motor-fan.jp/article/1489202/

【モトチャンプ】