タンクやシートまで小型化し、全体をバランスよくデフォルメ。独特のサイズ感を実現した。

6インチ化から始まった“超コンパクト”ゴリラ

もともとは職場の先輩から3万円で譲ってもらったノーマルゴリラ。しかし、ざんくさん自身は「ノーマルのスタイルがあまり好きじゃなかった」と話す。

そこで最初に手を付けたのが、Gクラフト製6インチホイールだった。

普通なら6インチ化した時点で終わりそうなものだが、ここからが凄い。ホイールだけ小さくするとノーマルフェンダーや外装とのバランスが崩れるため、自分で切って、溶接して、また切って……を繰り返しながら、全身をデフォルメ化していったのだ。

タンクは純正をベースに約2cm短縮加工。シートにはシャドウ1100用タンデムシートを加工流用し、全体のサイズ感をさらに凝縮している。

しかも面白いのが、ここまで小さく見えるのにスイングアームはノーマル長だということ。極端なショートスイングアーム仕様ではなく、あくまで“全体の見せ方”でコンパクト感を作っているのである。

可愛いのに110cc!しかも峠を走る

見た目は完全にデフォルメ系。しかしエンジンはZ50Jベースに、SP武川製シリンダーヘッド&110ccボアアップキットを組み合わせた本格仕様だ。

キャブレターはVM26を装着し、100円ショップのコップを加工してファンネルに。さらに電装系にはTL200R用CDIを流用している。

「社外CDIはあまり使いたくない」と話すように、電装系は純正流用を重視。見た目の遊び感とは裏腹に、中身はかなり堅実な構成となっている。

さらにフロントフォークは6Vモンキー用をベースに加工。リヤショックにはクリッピングポイント製ジャズ用を組み合わせ、極低車高ながらしっかりストロークも確保している。

そして本人いわく、「走るのがメイン」。
実際に峠も走っており、この独特なスタイルのまましっかりバンクするというから驚きだ。

草刈り機タイヤまで投入した独特すぎる世界観

前後タイヤにはBKT製13×5.00-6を装着。なんと草刈り機用タイヤである。

一般的な6インチカスタムとは違うムチっとしたボリューム感があり、この独特な“おもちゃ感”をさらに強調。見た目のインパクトは抜群だ。

また、CS90用テールランプやスーパーカブ用ウインカーなど、細かいパーツ選びもかなりマニアック。それでいて全体に統一感があるのは、“小さく可愛く見せる”というテーマが徹底されているからだろう。

何より印象的だったのは、「基本、自分で全部やってます」という言葉。
切って、溶接して、合わせて、またやり直す。その積み重ねによって生まれたこのデフォルメ感は、既製品だけでは絶対に出せない空気を持っていた。

ディテールチェック

低く短く見える独特なシルエット。まるでミニチュアのような存在感だ。
ゴリラタンクは約2cm短縮加工。中央をカットして詰め直すことで独特なバランスを作り出す。
ハンドルはデイトナ製を使用。ライディングポジションもかなりコンパクト。
フロントのカゴもこの車両らしい遊び心。
前後タイヤにはBKT製13×5.00-6を装着。なんと草刈り機用タイヤだ。

撮影したのはこのEVENT!

「第18回モンキーミーティングin多摩」
■開催日:2026年5月17日(日)
■開催地:東京サマーランド 第2駐車場(東京都あきる野市)

こちらの車両はマニアックなモンキーが大量に集う老舗イベント「モンキーミーティング」で撮影。詳細はこちらのWEBをチェック!


【モトチャンプ】