
4MINIマニアを惹き込む“早矢仕ワールド”
1990年代の4MINIシーンを知るマニアなら、“早矢仕”の名前に反応するはず。数々の高性能パーツや独創的な外装で熱狂的ファンを生み出した伝説のブランドだ。

そんな早矢仕パーツで全身を固めた、超マニアックな4Lモンキーがこちら。希少なフルカウルにシートカウル、さらには当時仕様を意識したスイッチ類まで徹底的に“早矢仕縛り”で構築。単なる旧車カスタムではなく、“当時の空気感ごと再現する”レベルまで作り込まれているのが凄まじい。
しかもこの車両、以前のオーナー時代から長年受け継がれてきたヒストリーを持つ一台。過去の仕様やステッカーまで大切に残しながら、hagikuriさん自身の解釈でアップデートされている。

“フル早矢仕”を目指して組み上げた歴史ある一台
このモンキー最大の特徴は、やはり早矢仕製フルカウルだ。
オーナーによると、同じカウルを装着した車両は現存数台レベル。さらに組み合わされるタンクはホンダの三輪バギー“ATC”用の後期型と極めて希少で、同仕様車はほぼ存在しないという。

もともとこの車両はエンジンレス状態で譲り受けたもの。当初は早矢仕以外のパーツも混在していたが、“フル早矢仕仕様”を目指し、各部を探し集めながら現在の姿へ仕上げていった。
ホイールやスイングアーム、マフラーだけでなく、TL系やXL系の純正スイッチを使った当時風ディテールまで徹底。マフラーも“ブレーキアーム止め”タイプを選択しているのが通好みだ。

さらに、以前のオーナー時代から貼られていたステッカー類もあえてそのまま残し、車両の歴史ごと継承している。
SS50ビッグフィンヘッドで80cc化
エンジンはモンキーベースながら、中身はかなりマニアック。
シリンダーヘッドには、冷却フィンの大きいホンダ純正SS50用“ビッグフィン”ヘッドを流用。通常のモンキーヘッドより大型化されており、独特の存在感を放っている。
さらにJUN製ピストンを組み合わせて80cc化。偶然セットで入手できたことで、この仕様が実現したそうだ。
また、ビッグフィンヘッドに合わせ、早矢仕製オイルクーラーも装着。ところがタンク形状の都合で通常位置には収まらず、フロントカウル片側をメッシュ加工して導風ダクト化。機能性と当時スタイルを両立させている。
“見た目だけの旧車仕様”では終わらせない、実際に走ることを意識した仕上げも見逃せないポイントだ。

歴史を知るほどハマる“早矢仕沼”
hagikuriさん自身、もともとは現代的なシャリーカスタムを中心に楽しんでいたという。
しかし希少な早矢仕タンクを手に入れたことをきっかけに、その歴史や背景を調べるうち、“早矢仕沼”へどっぷりハマっていった。
現在も早矢仕ライジングは活動を続けており、不定期でパーツ再販や受注を行うこともあるとか。当時モノパーツが突然復活することもあり、マニアたちは常に情報を追い続けているそうだ。
単なるカスタムではなく、当時の文化や歴史まで含めて楽しむ——。このモンキーからは、そんな4MINIの奥深さが強烈に伝わってくる。
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【モトチャンプ】
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