小さなゴリラが教えてくれた、カスタムする楽しさ

もともとビッグバイク派だったけれど、モトチャンプ編集部へ配属されて以来、日々原チャリと奮闘。1998年にホンダ・ゴリラが復活し、誌面で初の試乗インプレを担当。8インチホイールのコンパクトな車体や穏やかな3.1psの4ストエンジンに「ゴリラってビッグバイクとは見える風景が違うぞ!」と驚いた。

昭和時代の弁当箱のようなゴツくて角張ったガソリンタンクのフォルムが気に入り、2000年にゴリラを中古で購入。ノーマル時は女性から「このバイクかわいい〜♡」と大好評。だがカスタムが進むにつれ、野郎どもが「このバイクは何?」と声を掛けられるようになった。

現在125ccフルチューン仕様のゴリラは、排気量こそ同じながら現代のモンキー125と走りは別物。ノーマルの穏やさは皆無で超過激! チューニング次第で異次元の走りを獲得できる(まさに七変化!)のは原チャリだからこその醍醐味だ。

モンキーと兄弟車だから社外製パーツもめちゃくちゃ豊富だし、いじればいじるほど感じる、文字や言葉では表現できない〝ロマン〞がある。「男に生まれて良かったー!」と思える感覚は今でも続いている。(ぺ~)

愛車のホンダ・ゴリラ。原稿にもあるように、ノーマルのかわいさからスタートし、現在は125ccフルチューン仕様へ進化。四半世紀たった今でも楽しめる、まさに“思い出の一台”だ。

1998年に復活したホンダ・ゴリラはどんなバイクだった?

ホンダ・ゴリラは、1978年から1988年まで国内で販売されていた原付レジャーバイク。小柄で愛嬌のあるスタイリングや、コンパクトながらゆったり乗れるライディングポジション、経済的で信頼性の高い50cc 4ストエンジンなどで人気を集めたモデルだ。そして1998年、アウトドア志向の高まりやレジャーの多様化に合わせ、国内向けモデルとして復活した。

1998年モデルのゴリラは、扱いやすい49cc空冷4サイクルOHC単気筒エンジンを搭載。最高出力は3.1ps/7500rpmで、低・中回転域で扱いやすく、高回転域ではスムーズに伸びる出力特性を実現。車体はバックボーンフレームに8インチのブロックパターンタイヤを組み合わせたおなじみのスタイル。大容量9L燃料タンクや大型リヤキャリア、ゆとりのある大型専用シートも備え、ただ小さいだけではない“原付レジャーバイク”としての実用性も持っていた。

ぺ〜さんが惹かれた「昭和時代の弁当箱のようなゴツくて角張ったガソリンタンク」は、まさにゴリラをゴリラたらしめるアイコン。かわいく見えるノーマルから、社外製パーツを組み合わせたフルチューン仕様まで、同じ一台でまったく違う表情を見せる。四半世紀たった今でも楽しめるという言葉には、ゴリラというバイクの懐の深さがそのまま表れている。

主要諸元|1998年 ホンダ・ゴリラ

全長×全幅×全高:1365×625×880mm
ホイールベース:895mm
シート高:660mm
車両重量:67kg
エンジン:空冷4サイクルOHC単気筒
総排気量:49cc
最高出力:3.1ps/7500rpm
最大トルク:0.32kgm/6000rpm
燃料タンク容量:9.0L
変速機:常時噛合式4段リターン
ブレーキ(前・後):ドラム・ドラム
タイヤ(前・後):3.50-8・3.50-8
価格:19万4000円

※この記事は月刊モトチャンプ2025年3月号を基に加筆修正を行っています

【モトチャンプ編集部】