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今日は何の日?■国産車初のV6エンジンを搭載した6代目セドリック

1983(昭和58)年6月22日、日産自動車はモデルチェンジによって6代目「セドリック」と兄弟車7代目「グロリア」を発売した。新型セドリック/グロリアはエンジン、サスペンションなどメカニズムを大幅に変更し、特にエンジンを直6からV6エンジンに変更し、高級セダンとして走りと乗り心地を向上させた。
高級車クラウンに対抗して誕生した日産セドリック


初代(30型)「セドリック」は、1955年1月に誕生した純国産高級車のトヨタ「トヨペットクラウン」に対抗して、1960年4月にデビューした。6人乗りの高級セダンで、縦目4灯のフロントマスクとAピラーを前傾させたパノラミックウインドウなどアメ車風のスタイリングが特徴だった。
モノコックボディによって車重を1195kgに抑えながら剛性を高め、さらに足回りはフロントがダブルウィッシュボーン/コイル、リアは3枚リーフ/リジッドサスペンションを装備して高級車らしい乗り心地を実現。パワートレーンは、最高出力71ps/最大トルク11.5kgmを発揮する1.5L 直4 OHVエンジンと4速MTの組み合わせ。

一方「グロリア」も、クラウンに対抗して富士精密工業(後のプリンス自動車)から1959年2月に発売された。ところが、1966年8月にプリンス自動車は日産に吸収合併されたことから、1971年2月に3代目セドリットと4代目グロリアのモデルチェンジを機に兄弟車となり新たなスタートを切った。両車の違いは、基本的には内外装だけであり、グロリアはややスポーティで個性的な印象に仕立てられた。
その後、セドリック/グロリアはモデルチェンジしながら日本を代表する高級車としてクラウンと人気を2分する一方で、国産車初となる先進技術を数多く採用した。1979年10月には、「5代目セドリック/6代目グロリア(430型)」に、国内乗用車として初のターボエンジンを搭載、さらに同じく国産車初の電子制御燃料噴射(日産の呼称EGI)エンジンを搭載したモデルも登場させた。
国産車初のV型エンジンを搭載した6代目セドリック


1983年6月のこの日、セドリックは6代目、グロリアは7代目(Y30型)に移行した。クリーンな直線基調の基本的なスタイリングと3種のボディバリエーション(4ドアセダン、4ドアハードトップ(HT)、4ドアワゴン)は先代(430型)を踏襲したが、エンジンやサスペンションなどを大幅に変更し、メカニズムの共通性はほとんどなかった。
注目は、それまでの直列4気筒&6気筒エンジンに替わり、国産乗用車初のV型6気筒エンジンが搭載されたこと。エンジンは、最高出力180ps/最大トルク26.5kgmを発揮する3.0L V6 SOHC(VG30E)を筆頭に、180ps/22.5kgmの2.0L V6 SOHCターボ(VG20ET)、130ps/17.5kgmの同NAエンジンに加えて、91ps/17.3kgmの3.0L 直6 SOHCディーゼルの4種を設定。トランスミッションは、4速ATと4速/5速MTで、駆動方式はエンジン縦置きのFRである。
またサスペンションは、フロントが従来のダブルウィッシュボーンからマクファーソンストラット/コイルスプリングに変更され、リアはハイグレードのみだった5リンク/コイルスプリングが全車に採用され、乗り心地が大きく改善された。


車両価格は、202.7万~326.3万円(4ドアセダン)/194.1万~341.5万円(4ドアHT)に設定。当時の大卒初任給は13万円程度(現在は約23万円)だったので、単純計算では現在の価値で約359万~577万円/343万~604万円に相当する。
ターボ化でパワーアップを図った6代目セドリック
その後1984年6月に、最高出力230ps/最大トルク34.0kgmを発揮する3.0L V6 SOHCターボ(VG30ET型)エンジンを搭載した「V30ターボブロアム/V30ターボブロアムVIP」が追加され、V6エンジンのラインナップの充実が図られた。

さらに1985年6月にはマイナーチェンジが実施され、従来の2.0L V6ターボエンジン(VG20GT)に、新たに世界初となる可変容量ターボが採用。日産で「ジェットターボ」と呼ばれた可変容量ターボは、最高出力180ps/最大トルク22.5kgmを発揮した。
可変容量ターボは、一般にはVGT(Variable Geometry Turbo:可変ジオメタリーターボ)あるいはVNT(Variable Nozzle Turbo可変ノズルターボ)と呼ばれる。これは、ターボチャージャーの課題であるターボラグを解消して全域で高出力を実現するために開発されたターボで、最も一般的なのは排気タービン内の排出ガス通路面積を可変化することによって実現する。
これにより、低速式では排気タービンの吹き出し面積を絞って過給圧が上がりやすくし、エンジン回転が上がれば吹き出し面積を大きくして大量の排ガスエネルギーによって過給圧を上げる、という具合に過給圧(出力)を全域で最適化するのだ。
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セドリックがV6エンジンを搭載した頃から、直6エンジンからV6エンジンに置換という流れが加速した。1994年に始まった前面衝突試験の義務化に対応するにはエンジン全長が短いV6の方がクラッシュゾーンを確保しやすいこと、また当時のFF化の流れの中ではエンジンが短く横置きが容易なV6が搭載性に優れるという理由からだった。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。






