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今日は何の日?

■N360に国内初のサンルーフ装備

1968年6月21日に発表された「ホンダN360・サンルーフ」

1968(昭和43)年6月21日、ホンダは前年に発売して大ヒット中だった軽自動車「ホンダN360」に、国産初となるサンルーフ装着モデルを7月15日に発売することを発表した。サンルーフ仕様には、さらにスポーツミラー、フォグランプ、ベンチレーターカウル、ドリップモール、サイドモールなどの精悍でゴージャスな装備も採用された。

軽自動車の常識を打ち破った「ホンダN360」

1967年3月にデビューした「ホンダN360」

ホンダ初の4人乗り軽乗用車「N360」は、1967年3月に誕生した。1960年代に入ると軽自動車市場は急速に発展し、2輪車で成功を収めたホンダが満を持して投入したのが、革新的な軽乗用車ホンダN360だった。

1967年3月にデビューした「ホンダN360」

N360は、既存の軽乗用車とは異なる端正でスポーティな2ドア2ボックスボディに、当時先進的だったFFパッケージングによって圧倒的な広い室内空間を実現。パワートレーンは、実績のある2輪用エンジンをベースにした最高出力31ps/最大トルク3.0kgmを発揮する360cc 直2 SOHC空冷4ストロークエンジンと、4速MTの組み合わせ、駆動方式は先進のFFレイアウトが採用された。

ホンダ「N360」のコクピット(スポーティモデル)

車両重量が475kgと軽く、最高速度は115km/h、0→400m加速22.0秒と、1.5Lクラスに迫る卓越した走行性能は“和製ミニクーパー”と称されライバルたちを圧倒。“クルマとして性能的にNo.1になる”という創業者である本田宗一郎氏の目標は達成されたのだ。

ホンダ「N360」に搭載された直2エンジン

さらにN360は、当時の競合車よりも5万円以上安価な31.3万円という低価格も大きな魅力だった。ちなみに、当時の大卒初任給は2.7万円程度(現在は約23万円)だったので、単純計算では現在の価値で267万円に相当する。

ホンダN360は発売後わずか2ヶ月で、それまで10年間軽市場を独走していた「スバル360」から軽自動車販売トップの座を奪取した。

商品力強化のためにサンルーフモデルを追加

「ホンダN360・サンルーフ」当時のカタログより

人気の「N360」は、発売当初から積極的に商品力強化が図られた。1968年4月に、ホンダ初の自動変速機を搭載したホンダマチック(3速AT)の「N360AT」を発売。そして同年6月のこの日に国産車初の手動スライド式のサンルーフ装着モデル「N360サンルーフ」を発表、グレードごとに7月15日および8月1日に発売された。

「ホンダN360・サンルーフ」当時のカタログより

サンルーフモデルには、サンルーフに加えてその他の装備も強化された。エアクステリアについては、スポーツミラー、フォグランプ、ベンチレーターカウル、ドリップモール、サイドモール、ホイールキャップなどで精悍でゴージャスさをアピールした。

「N360・サンルーフ」のサイドビュー

さらにインテリアについても、シートはフルリクライニング、ナルディタイプ皮巻きハンドルと木製シフトノブ、タコメーターとトリップメーター、2スピードワイパー、ラジオ・ヒーター、マップランプなどが装備された。

サンルーフモデルの車両価格は34.3万~38.8万円(4速MT)/38.8万~42.8万円(3速AT)に設定。サンルーフの追加で3万円ほど高額となった。

サンルーフが近年パノラマルーフとして人気復活

1978年11月に追加された電動サンルーフ装備のホンダ初代「プレリュード」

手動スライド式のサンルーフに続いて、1978年11月には同じくホンダの初代「プレリュード」で初めて電動サンルーフが採用された。2代目プレリュードは、デート用のクルマとして人気となったデートカーの元祖的な存在だが、同時にサンルーフのパイオイアでもあったのだ。

2021年4月にデビューしたホンダ2代目「ヴェゼル」のパノラマルーフ

1980年代~1990年代前半には、ドライブ中に頭上から明るい光が差し込み、開ければ新鮮な空気を引き込める開放感を満喫できるサンルーフは、デートカーや高級車だけでなく、当時ブームとなったRVやミニバンにも採用されるなど人気アイテムに成長した。

2009年に発売されたホンダ4代目・ステップワゴンのスカイルーフ

ところが、2000年を迎える頃には状況が一転、1990年代前半のバブル崩壊の影響や環境問題、省エネ機運のクローズアップによって、クルマには燃費低減や厳しいコスト低減が要求されるようになった。重量が増えて燃費が悪化し、コストがかかるお洒落なアイテムだったサンルーフは、徐々に市場から淘汰されたのだ。

2010年に発売されたホンダ・フリード スパイクのスカイルーフ

ところが、いったん下火となったサンルーフだったが、最近になってパノラマルーフという形で復活して採用モデルが急増している。パノラマルーフは、開閉機能を持ったタイプもあるが、開閉が目的でなく、ルーフと一体感のある構造によって、その名が表すように広い景色が見えるように解放面積をより大きくして、圧倒的な解放感を実現しているのが特徴なのだ。

現在は、主にオプション設定やハイグレードモデルにパノラマルーフが搭載されているが、さらに低コスト化が進めば、小型車にも普及するかもしれない。

2023年3月にデビューした「レクサスRZ」のパノラマルーフ

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近年、パノラマルーフの採用が増えているのは、ガラスの軽量化や耐久性の改良に加えて、調光ガラスの進化によって断熱や遮光技術が向上したことで、従来のガラスルーフのネガが軽減されたことが大きい。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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