1969年式リトルホンダPC50。スーパーカブ譲りの4ストロークエンジンとペダルを組み合わせた、ホンダらしい発想が光る希少なモペットだ。

息子から贈られた一台が、リトルホンダとの出会いだった

もともとスーパーカブC105など、初期カブを愛好していた米川さん。そんな父の姿を見ていた息子さんが、誕生日プレゼントとして贈ってくれたのが、ボロボロだった青いリトルホンダだった。

希少車だけに部品はなかなか見つからず、レストアは難航。そこで偶然メルカリで見つけたのが、現在の赤いリトルホンダだ。

低床フレームとコンパクトな車体は、誰でも気軽に乗れるファミリーバイクとして開発された当時のコンセプトをそのまま残している。

こちらも欠品はあったものの状態は良好。2台から使える部品を組み合わせる”ニコイチ”レストアを決意し、特に入手困難だったヘッドライト周りなどもネットで探し続け、現在の美しい姿へと蘇らせた。

ペダル付きモペットならではの魅力を今も楽しむ

リトルホンダ最大の特徴であるペダルユニット。自転車のように漕いで発進できる独特の構造を採用する。

リトルホンダPC50は、1969年に登場したホンダのモペット。スーパーカブ譲りの空冷4ストローク49ccエンジンを搭載しながら、ペダルを漕いで発進し、ギヤチェンジ不要で気軽に走れるユニークな構造を採用していた。低床フレームと軽量ボディにより、女性でも扱いやすい”ファミリーバイク”として開発されたモデルだ。

米川さんが特に惹かれているのは、この時代ならではのOHVエンジンが奏でる鼓動感。「OHCのカブも好きだけど、このOHVの音は格別」と笑顔で語る。

現在も機関は好調で、近所への”ちょい乗り”を楽しむ現役車両。タンク内の状態も良く、製造から半世紀以上が経ったとは思えないコンディションを維持している。

次は青いリトルホンダを復活させたい

ブルーの「Little HONDA」エンブレムも美しい状態を維持。レストア時もオリジナルを大切に残した。

現在完成している赤いリトルホンダは、ほぼオリジナルコンディションを維持。割れやすいレッグシールドや灯火類も当時のまま残り、その希少性は年々高まっている。

そして米川さんには、もう一つ夢がある。それは、誕生日に息子さんからプレゼントされた青いリトルホンダも復活させること。

「赤でノウハウは掴めたので、今度は青い方も少しずつ直して、いつか親子2台でツーリングしたいですね。」

一台の小さなモペットがつないだ、親子の絆。その物語もまた、このリトルホンダの大きな魅力だった。

ディテールチェック

当時の純正灯火類を良好な状態でキープ。割れやすいパーツが残っているのも、この車両の価値を高めている。
リヤキャリアとシングルシートの雰囲気はスーパーカブを彷彿させる。
燃料タンクはシート下に配置。モペットらしいスリムな車体設計にも貢献している。
レッグシールドやヘッドライト周辺は入手困難な部品が多く、完成まで苦労したポイントのひとつだ。
細身の19インチホイールと軽快な足周りもリトルホンダならでは。自転車感覚で扱える乗り味を支えている。
シンプルな速度計もオリジナルを維持。クラシカルなデザインが車体全体の雰囲気によく似合う。
アップライトなハンドルとシンプルな操作系で、自転車感覚の気軽なライディングを楽しめる。

撮影したのはこのEVENT!

「愛知カブミーティング2026」
■日時:2026年6月21日(日)
■開催地:Comas hui(愛知県知多郡南知多町内海)

海を望む南知多のロケーションで開催される人気イベント。全国から集まったカブヌシたちが愛車を並べ、交流やカスタム談義を楽しむ。ノーマル車からハードカスタムまで幅広い車両が集まるのも特徴で、知多半島の景色を楽しみながらツーリング気分も味わえる。会場全体にゆったりとした休日の空気が流れるイベントだ。

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海とヤシの木に囲まれたロケーションは南国リゾート!? 会場となったComas huiは、南知多・内海海岸の目の前に位置する人気スポット。 海沿いにはヤシの木が並び、青空との組み合わせはまるで南国リゾートのような雰囲気だ。 […]

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【モトチャンプ】