
海とヤシの木に囲まれたロケーションは南国リゾート!?
会場となったComas huiは、南知多・内海海岸の目の前に位置する人気スポット。
海沿いにはヤシの木が並び、青空との組み合わせはまるで南国リゾートのような雰囲気だ。

イベント前日までは雨模様だったが、当日は見事に天候が回復。会場には550台以上のカブやミニバイクが集まり、朝から多くの参加者で賑わった。

実際に会場へ向かう道中も印象的だった。
知多半島の海沿いを走るルートは景色が良く、ツーリングそのものが楽しい。イベントを目指して走る時間からワクワクできるのも、このイベントならではの魅力だろう。
さらにイベント終了後、そのまま知多半島をツーリングして帰るという参加者も多かった。
イベントだけで終わらず、その土地を楽しみながら一日を過ごせる。
そんなロケーションの強さを感じた。

歴代モデルからフルカスタムまで多種多様なカブが集結
会場を歩いていて改めて感じたのは、スーパーカブという乗り物の懐の深さだった。
歴代スーパーカブをはじめ、クロスカブ、ハンターカブ、リトルカブなどの人気モデルが勢揃い。さらにモンキーやダックスといったホンダの人気ミニバイクも数多く参加していた。

ノーマル状態を大切に維持している車両もあれば、ツーリング仕様へ仕上げたマシンもある。
足周りやエンジンまで徹底的に作り込まれたフルカスタム車もあれば、当時モノパーツを活かした味わい深い車両も並ぶ。
同じスーパーカブという名前でも、その楽しみ方は実にさまざまだ。
会場ではカスタム談義に花を咲かせる参加者の姿も多く見られたが、速さや派手さを競う空気はない。
「これカッコいいですね」
「そのパーツどこのですか?」
そんな何気ない会話が自然と生まれている。
世界で最も売れたバイクとして知られるスーパーカブだが、その魅力は丈夫さや燃費性能だけではない。
乗り方も遊び方も自由。
そして人と人をつなげる力がある。
これだけの車両が集まっても穏やかな空気が流れていたのは、スーパーカブという乗り物が持つ独特の魅力によるものなのかもしれない。
「愛知唯一のカブミーティング」を残したかった
今回の愛知カブミーティングは、新体制による再スタートのイベントでもあった。

主催を引き継いだ廣野さんは、多くのカブオーナーに親しまれてきた愛知カブミーティングを終わらせたくなかったという。
これまでの会場から南知多へ移転した理由も、このロケーションに惚れ込んだからだ。
海辺の景色とカブが並ぶ光景を、多くのライダーに見てもらいたかった。
その想いが、この場所を選んだ理由だった。
実際に会場を歩いていると、その想いは参加者にも伝わっているように感じられた。
廣野さんはフランクで話しやすく、それでいて行動力もある人物だ。
愛知カブミーティング以外にもさまざまなバイクイベントを企画・運営しており、その人柄や熱意に惚れ込んで協力している出展者も多い。
イベント全体から漂う温かい雰囲気も、そんな廣野さんの人柄による部分が大きいのだろう。

地域と一緒に作り上げるイベント
愛知カブミーティングの魅力は、バイクだけではない。
会場には41社もの企業やショップが出展。

WD-40やLittle Treesをはじめとした企業ブースに加え、全国からカスタムショップやビルダーも集結した。
さらに特徴的だったのが地域との結びつきの強さだ。
会場には生しらす丼で知られるマル伊商店をはじめ、地元飲食店やキッチンカーも多数出展。南知多の美味しいものを楽しみながらイベントを満喫できる。

抽選会には地元特産品も用意され、来場者はバイクだけでなく南知多そのものを楽しんでいた。
廣野さんは「イベントを通じて南知多の魅力をもっと知ってほしい。地域活性化にもつながれば嬉しい」と話す。
その言葉通り、地域の人たちと一緒に作り上げている空気が会場全体から伝わってきた。

また来年も来たいと思わせる説得力
イベント終盤には各スポンサーによるカスタムアワードや抽選会、じゃんけん大会も開催。
会場のあちこちではカスタム談義が始まり、初対面同士でも自然に会話が生まれていた。

全国を見渡せば、スーパーカブのイベントは数多く存在する。
だからこそ大切なのは、参加者が「行きたい」と思える理由があるかどうかだ。
アクセスだけを考えれば、都市部で開催した方が人は集めやすいかもしれない。
それでも愛知カブミーティングは、あえて南知多という場所を選んだ。

海があり、空があり、潮風がある。
会場へ向かう道中ですらツーリングを楽しめる。
そして帰りには地元の美味しいものを食べたり、知多半島をもう少し走ってみたくなる。
そんな景色と体験が、このイベントにはあった。
「また来年も南知多へ来たい」
「この土地のことをもっと知りたい」
そう思わせる魅力と説得力が確かにあった。
約550台が集結した愛知カブミーティング2026。
それは単なるカブイベントではなく、スーパーカブを通じて地域の魅力を発信する、新しい形のミーティングだった。
【モトチャンプ編集部】
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