
「誰も持っていないカブ」が欲しかった
ポートカブは1962年に登場したスーパーカブの派生モデルだ。C100をベースにしながらも、より多くの人へ普及させるために開発された廉価版という位置付けだった。しかし実際には専用部品が非常に多く、フレームやハンドル、15インチホイールなど独自設計の塊。販売期間も短く、現在では希少車として知られている。

そんなポートカブを選んだ理由について、すわにゃんさんは「C100は持っている人が多いから」と笑う。
カブはC50、C65、C70なども所有しているが、人と同じものにはあまり興味がない。ミーティングで「それ何?」と聞かれるような希少車こそ魅力なのだという。オークションで発見したこの車両も、以前から狙っていた1台だった。
なお、この車両は後期型のC241。初期型C240では省略されていたウインカーを装備し、バッテリー追加に伴って大型サイドカバーを採用したモデルだ。一方でテールランプは引き続き装備されず、反射板のみという独特な仕様を持つ。
純正を残すための地道なレストア
購入時の車両は不動車だったが、状態自体は比較的良好だったという。
しかし細部を見ると苦労の跡は多い。特にサイドカバーは割れだらけで、前オーナーによるFRP補修も施されていたが仕上がりに納得できず、一から再生。プラスチック溶着やパテを駆使しながら形状を復元し、塗装までやり直した。
さらに割れていたメーターや劣化したシートも当時物を探して交換。純正ノーマルにこだわるからこそ、部品探しにも膨大な時間を費やした。
走行不良の原因となっていたキャブレターも難関だった。ポートカブには2種類のキャブレターが存在し、この車両に装着されていたタイプは補修パッキンが入手困難。最終的には自作パーツで対応し、ようやく安定して走れる状態まで復活させたという。

コレクションではなく“走る保存車”
現在すわにゃんさんは30台以上の二輪車を所有しているという。
しかし考え方は明快だ。
「持っているだけじゃなく、走らせたい」
希少車であっても全車ナンバーを取得し、実際に乗ることを大切にしている。コレクションのような展示保存ではなく、自分で走らせながら維持する“動態保存”こそ理想のスタイルなのだ。
ポートカブは「世界中の港に広まってほしい」という願いを込めて名付けられたモデルだという。だが現実には短命に終わり、現存車も少ない。だからこそ、このように丁寧に維持された個体をイベント会場で見られること自体が貴重なのである。
ディテールチェック











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■日時:2026年6月14日(日)
■開催地:六甲アイランドイベント広場・特設会場(兵庫県)
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込み制の有料イベント。適度な参加台数、
中身の濃いステージイベントなどがカブヌシから好評。これまで琵琶湖で開催されていたが、2025年からは六甲アイランドに開催地が移転された。
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