朝9時の開場前から長蛇の列! カブオーナーが続々と来場
イベントは午前9時にスタート。
しかし開場前から参加者たちは続々と会場へ集まり、入場待ちの列が形成されていた。

参加車両はスーパーカブシリーズを中心に、クロスカブ、ハンターカブ、リトルカブなど実にさまざま。会場にはノーマル車からライトカスタム、さらにオーナーのこだわりが詰め込まれたハードカスタムまで幅広い車両が並んだ。
特に印象的だったのは、会場に並ぶ車両の幅広さだ。

フルカスタムで作り込まれたマシンから、今ではなかなか見ることのできない歴代の希少車まで実にさまざま。最新カスタムを追求する人もいれば、何十年も大切に乗り続けてきた愛車を持ち込む人もいる。
「これもカブ」「あれもカブ」と思わず言いたくなるほど方向性はバラバラ。それでも不思議とひとつのイベントとして成立してしまうのがカフェカブの面白さだ。
カブという乗り物が持つ自由さと懐の深さを改めて実感させてくれる光景だった。
六甲アイランド開催2年目。街に開かれたカブイベントへ
カフェカブ関西は長年、琵琶湖周辺を舞台に開催されてきた。
しかし会場事情などもあり、2025年からは神戸・六甲アイランドへ移転。今回で六甲アイランド開催は2回目となる。
駅から近いロケーションということもあり、イベントを目的に訪れた参加者だけでなく、買い物や散歩で訪れた一般来場者が足を止める姿も多く見られた。

整然と並ぶカブの列や、個性豊かなカスタム車両に興味津々の様子で見入る人も多く、まさに“街に開かれたイベント”として機能していた印象だ。
「カブってこんなにカスタムできるんだ」
そんな驚きの声が聞こえてきそうな光景が広がっていた。
また、参加者には恒例の記念Tシャツやフリードリンクサービスも提供。来場者をもてなす運営の姿勢も、長年支持される理由のひとつだ。
バイクフォーラムでは初代スーパーカブのレストア秘話を紹介
カフェカブパーティーの魅力は展示だけではない。
ステージではさまざまなプログラムが実施され、多くの来場者が足を止めていた。
中でも注目を集めていたのが恒例の「バイクフォーラム」だ。

今回はホンダ学園創立50周年プロジェクト「Cub Challenge 2026」をテーマに、ホンダテクニカルカレッジ関西の学生たちが登壇。レストアを手掛けた初代スーパーカブC100について、作業中の苦労や工夫、プロジェクトへの思いなどが紹介された。
当時の資料や部品が少ない中で車両を蘇らせる過程には、多くの来場者が熱心に耳を傾けていた。

さらに参加車両を対象としたカフェカブコンテストや、豪華賞品が用意されたじゃんけん大会も開催。終日ステージ周辺には多くの人が集まり、大いに盛り上がりを見せていた。
21回続く理由は“ホスピタリティ”にあり
イベント終了後、カフェカブ運営事務局で広報を担当する高山さんに話を聞いた。
カフェカブのルーツは1997年に東京・青山でスタートした「カフェカブパーティー」までさかのぼる。
回を重ねるごとに関西や九州からの参加者が増加し、「地元でも開催してほしい」という声が高まったことから、2004年に関西版がスタートしたという。
最初の会場は京都・梅小路公園。その後、会場事情により琵琶湖畔へ移転し、さらに2025年から現在の六甲アイランドへと開催地を移している。
「どの会場でも同じような満足感を提供したいんです」
そう語る高山さんによれば、主催者である中島さんは青山、関西、九州、北海道のどの会場でも同じステージやコンテンツを持ち込み、参加者に均一なホスピタリティを提供することを大切にしているという。
参加費や会場規模の違いはあっても、「どこのカフェカブに行っても楽しかった」と感じてもらうことが運営の大きなテーマなのだ。

単なるミーティングではなく“カブ文化の発信基地”
高山さんがもうひとつ強調していたのが、カフェカブは単なるミーティングではないということ。
毎回開催されるバイクフォーラムもその象徴だ。
カスタマイズ文化やホンダにまつわる情報、歴史的な車両の紹介など、カブに関する知識や文化を発信する場として継続している。
「ただ集まって終わりではなく、何か持ち帰ってもらいたい」
そんな思いが、20年以上続くイベントの根底にある。
実際に会場を歩いていても、参加者同士が車両について語り合い、新しい知識を共有する場面が数多く見られた。
カブだからこそ生まれる“ちょうどいい距離感”
会場を歩いて感じたのは、カブイベント特有の居心地の良さだった。
最新カスタムを追求する人もいれば、何十年も同じ車両に乗り続けている人もいる。
ピカピカに仕上げた車両もあれば、長年使い込まれた味のある車両もある。
それでも誰もが同じ「カブ好き」として自然に会話を楽しんでいる。
速さやスペックを競うのではなく、「自分のカブとの付き合い方」を共有する場所。
それこそがカフェカブパーティーが20年以上続く理由なのかもしれない。
そして今年もまた、神戸の海辺には260台それぞれの“カブの物語”が集まっていた。
【モトチャンプ】
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