一見すると普通のスーパーカブ。しかしエンジンが存在しないという事実に気付くと、思わず笑ってしまう異色のシルエットだ。

東大阪から奈良まで自走! 帰りは積んで帰りました

バイクショップを経営するオーナーが、遊び心から製作したのがこのカブチャリ。ベースは余っていたスーパーカブで、エンジンを取り外し、そのスペースへ自転車用クランクとサドルを装着している。

とはいえ単なるネタ車両ではない。実際に走行可能な仕様へ仕上げるため、人力で漕げるギヤ比を求めて試行錯誤を繰り返したという。バイク用リアスプロケットをフロントクランク側へ流用し、実走テストを重ねながらチェーン長やギヤ比を調整。地道なセッティングの末、実用的な走行性能を獲得した。

カブのチェーンを活用するため、バイク用リアスプロケットを自転車用クランクへ移植。試行錯誤の末に実用的なギヤ比を導き出した。

カブらしさはそのまま残す

面白いのは、エンジン以外はできる限り純正スタイルを維持していること。本来不要となるマフラーもあえて装着したまま。遠目では普通のスーパーカブにしか見えない。

さらに、自転車用パーツはボルトオン設計となっており、気になれば再びエンジンを搭載して元のバイクへ戻すことも可能。遊び心満載ながら、製作技術の高さもしっかり感じられる仕上がりだ。

ノーヘルでも職質されない!?

オーナーによれば、警察官に止められることを少し期待していたそうだ。しかし実際には、必死にペダルを漕いで進む姿を見れば自転車だとすぐ分かるため、今のところ一度も止められたことがないという。

スーパーカブの可能性は無限大――そんな言葉を体現したような、笑いとアイデアにあふれた一台である。

ディテールチェック

自転車用サドルとクランクユニットはエンジンマウントを利用して装着。ボルトオン設計のため、エンジン仕様へ戻すことも可能だ。
スロットルをひねるとベルが鳴るギミックを搭載。ワイヤーを利用したユニークなアイデアで、遊び心を存分に表現している。

撮影したのはこのEVENT!

「奈良カブミーティングVol.14」
■日時:2023年5月4日(木・祝)
■開催地:唐子・鑓遺跡史跡公園(奈良県)

こちらの車両は日本一参加者が集うカブイベント「奈良カブミーティング」で撮影されたもの。詳細はこちらのSNS(奈良カブ)をチェック!


【モトチャンプ】