フロントから見ると四輪バギーそのもの。しかしレッグシールドやヘッドライト周辺にはしっかりスーパーカブの面影が残されている。

ATVとカブをドッキング

海外製ATVを手に入れた菅野さんは、搭載エンジンがカブ系だったことに注目。そこで信頼性の高いスーパーカブの車体と組み合わせる計画を立てたという。

材料集めには時間がかかったものの、実際の製作期間はわずか4日。まったく異なる車両同士の組み合わせながら、エンジン系統が共通だったためチェーンラインはそのまま使用可能で、思いのほかスムーズに製作が進んだそうだ。

見た目以上に実用的な仕上がり

完成した四輪カブは見た目こそ強烈だが、実際に走らせるための工夫も多数盛り込まれている。

ハンドルが取られやすい四輪車ならではの特性に対応するため、左右へ大幅に延長したワイドハンドルを装着。右側にはバーエンドミラーも追加される。

四輪化によってハンドルへ強い反力が伝わるため、ハンドル幅を延長して操縦性を改善。さらに後方視界を確保するため、右側にはバーエンドミラーを追加している。

また、リヤキャリアを3連装備しているのも特徴的。これは荷物積載用というより、ライダーを飛び石から守るためのガードを兼ねたもの。リヤフェンダー代わりとして機能しており、実用性とカブらしさを両立させている。

雪道もダートも楽しめる“お遊びマシン”

リヤには軽自動車用のスタッドレスタイヤとホイールを流用。雪道や未舗装路でも積極的に走り回るための仕様だ。

リヤには軽自動車用スタッドレスタイヤ&ホイールを流用。雪道やダートでの走破性向上に貢献している。チェーンラインも自然に収まり、違和感のない仕上がりだ。

一般的なカスタムとはまったく異なる発想から生まれた四輪カブだが、ベースがスーパーカブだからこその親しみやすさも残されている。オフロードを楽しむための遊び道具として製作された一台は、まさに“前代未聞”という言葉がぴったりだ。

ディテールチェック

ATVの足周りが迫力満点。カブのステムシャフトをATVのフレームにドッキングさせている。
カブの車体にATVの足周りをドッキング。これを四日でつくるなんて、信じられない。
購入時から装着されていたというステップバー形状のグリップ。海外製ATVらしい独特なディテールで、遊び心も満点だ。

撮影したのはこのEVENT!

「奈良カブミーティングVol.14」
■日時:2023年5月4日(木・祝)
■開催地:唐子・鑓遺跡史跡公園(奈良県)

こちらの車両は日本一参加者が集うカブイベント「奈良カブミーティング」で撮影されたもの。詳細はこちらのSNS(奈良カブ)をチェック!


【モトチャンプ】