2.0LのVTEC TURBOと6速MTの組み合わせを継続
ホンダ「シビック タイプR(FL5)」が新たな局面を迎えている。公式サイトから通常モデルが姿を消し、現在ラインアップされているのは特別仕様車「RACING BLACK Package」のみ。一方で、2026年秋にもビッグマイナーチェンジモデルが投入されるとの情報が浮上している。最新情報をもとに、その最終デザインを予想した。

通常モデルは事実上の販売終了か
2022年に登場したFL5型シビック タイプRは、2.0リッター直列4気筒「VTEC TURBO」と6速MTを組み合わせ、日本仕様では最高出力330psを発生するFFスポーツの頂点である。

ニュルブルクリンクでは市販FF車最速ラップを記録し、世界中で高い評価を獲得。日本では長期間にわたって受注停止や抽選販売が続き、中古車市場でも新車価格を大きく上回るプレミアム価格で取引されている。
そんななか、ホンダ公式サイトから通常モデルが姿を消し、現在は「RACING BLACK Package」のみが掲載されている。ホンダは正式な販売終了を発表していないものの、通常仕様は事実上終売となった可能性が高い。
改良型はHRCコンセプトのデザインを採用か
一方で、一部販売店や業界関係者の間では、2026年秋にも大幅改良モデルが投入されるとの見方が広がっている。デザインの鍵を握るのが、東京オートサロン2026で公開されたHRCコンセプトだ。
スクープ班が制作した予想CGでは、このコンセプトをベースに市販仕様へ落とし込んだ。最大の変更点となるフロントマスクは、大型化された角型エアインテークと新設計バンパーを採用。コーナー部にはデュアルエアガイドを配置し、冷却性能と空力性能の向上を狙う。
さらに縦型LEDデイタイムランニングライトを組み合わせることで、現行型よりもワイドかつアグレッシブな表情を実現する可能性が高い。
インテリアではGoogleビルトイン対応のインフォテインメントシステムや最新デジタルメーターを採用し、データロガー機能もさらに進化すると予想される。また、シャシーや装備もブラッシュアップされる。
パワートレインは引き続き2.0リッターVTEC TURBOと6速MTの組み合わせを継続する見込みだ。最高出力330psを維持しながら、ECU制御や吸排気系の最適化によってトルク特性やレスポンスを磨き上げる可能性がある。足まわりやボディ剛性、空力性能についても細かな改良が施されるとみられる。
発売時期は2026年9〜10月頃が有力視されており、価格は617万9800円の「RACING BLACK Package」を基準に、620万円台へ引き上げられる可能性が高い。
欧州では排出ガス規制の強化によりタイプRの販売終了が決定しているが、世界市場全体で消滅するわけではない。受注停止の裏で改良型の開発が進んでいるとすれば、FL5は歴代タイプRの完成形として、さらなる進化を遂げることになりそうだ。







