NSXのトランクにはキャンプ用具一式が収まってしまう

モデルを務めてくれたのは、2026年シーズンSUPER GT レースアンバサダー「Moduloスマイル」のお二人。左が池永百合(いけなが ゆり)さん、右が根岸しおり(ねぎし しおり)さん

一時のブームを超えて、いまや車中泊やオートキャンプはクルマの楽しみ方における定番スタイルになっている。インバウンドやインフレによって宿泊費が高騰していることから自衛手段として広まっているという面も否めないが……。

そうしたトレンドを受け、ホンダは「Hondaキャンプ」というキャッチフレーズを掲げ、車中泊やオートキャンプの楽しみ方を提案している。ホンダアクセスが用意する、利便性に優れた純正アクセサリーを利用すれば、さらに車中泊やキャンプが楽しめる。

ところで、車中泊といえばフラットなシートアレンジが可能なミニバンなどで楽しむものといった先入観があるかもしれないが、テントを設営するオートキャンプであれば、どんなクルマでも可能。そして、ホンダらしいと感じるのは、スーパーカーのNSXでもオートキャンプが楽しめてしまうことだ。

ウソだろう? と思うかもしれないが、けっして不可能な話ではない。

NSXといえばスーパーカーながら余裕のトランクを有していることは初代モデルからの伝統。2代目NSXでは、大きなトランスミッションの上部スペースがトランクとして用意されている。それはエブリデイ・スーパーカーという日常で使えるピュアスポーツという不変のテーマゆえだろう。

というわけで、NSXのトランクにはファミリーサイズのテントほか、妥協のないキャンプ用品がしっかり収まるのだ。テールゲートを開けたときに目に飛び込む、NSX専用設計V6ツインターボエンジンとキャンプ用品のコントラストは、思わず二度見してしまうほどインパクトがある。

そして、意外(?)にも、キャンプサイトのNSXは自然な佇まいに見える。

NSXがフロントをツインモーターで駆動するSH-AWDという四駆システムを標準装備している部分もあるのかもしれないが、現代のオートキャンプ場は十分に整備されていることが多く、NSXのロードクリアランスであっても無理やりに入っていった印象を受けないからだろう。

「Hondaキャンプ」というかけ声が、フラッグシップのスーパーカーであるNSXまでも考慮していたかどうかは不明だが、NSXでの2人キャンプはたしかに可能であるし、その非日常的な空間は想像以上に楽しそうだ。

純正アクセサリーを装着したNSXはキャンプサイトにも意外に似合う
GTマシンからインスパイアされた純正アクセサリー「Modulo」アルミホイールを履いている

レース観戦前夜を車中泊で過ごすというシビックの提案

シビックRSには純正アクセサリーのテールゲートスポイラーなどが装着されていた

ホンダアクセスご自慢の”実効空力”テールゲートスポイラーなど純正アクセサリーでスポーツ度を高めたシビックRSが提案する「Hondaキャンプ」像は、サーキットで仮眠するというイメージの車中泊。

この手のスポーツモデルでは、自分自身が走行会やドライビングレッスンに参加することもあれば、ホンダを応援するためにレース観戦でサーキットを訪れることもあるだろう。

いずれにしても、朝早く到着するスケジュールとなることが多いし、場合によっては夜中のうちに駐車場に入って、朝まで仮眠するというケースもある。

そんなとき、現行シビックであれば後席を格納すれば、横になるスペースを生み出せる。後席と前席の間にコンテナボックスなどを置いて、クッションで高さを調節しつつ、厚手のマットなどを敷けば、身長180cm程度のドライバーでも横になって仮眠できるというから、けっこう実用的な車中泊スタイルだ。

荷物を積むことを考えると、横になれるのは1名といったところだろうが、サーキットに向かう途中や現地での仮眠スタイルとしては、十分なものといえる。とくにシビックRSのようにマニュアルトランスミッションを駆使するスポーツモデルで渋滞にハマったりすると、足を延ばして休息したいもの。この「Hondaキャンプ」的な提案は、サーキット派のシビックユーザーの参考になるといえそうだ。

ホンダの新プロジェクトとして「タープチェア」を開発中

NSXやシビックでの車中泊、オートキャンプスタイルにおけるポイントは、道具を必要最小限に絞ること。そうしたニーズにおいて、おおいに役立ちそうなのが、ホンダが開発中の「タープチェア」だ。

タープチェアは2026年9月頃ローンチ予定

耐荷重170kg、1.5人分相当の大きめの椅子と、そこにセットする日よけのタープの組み合わせは、セッティングするだけで、そこを自分だけのプライベートなキャンプ空間にしてくれること請け合い。

組み立て式のフレームとタープ幕を合わせても7kg程度と軽量なので、持ち運びも容易だし、トランクから出して、セットするまでも短時間で済みそうだ。レースだけでなく、スポーツ観戦全般に役立ちそうなのも嬉しい。2026年9月頃に予定されている発売が楽しみだ。