「エンジンがかからない!」を防ぐバッテリー端子の緩みチェック

エンジン始動不良の原因がバッテリー上がりや故障とは限らない。単なるバッテリー端子の接触不良であるケースも意外に多い。

夏は高い気温によってバッテリーの劣化が進みやすく、バッテリー上がりによるロードサービスの出動件数も増える季節だ。ただし、そのすべてがバッテリー上がりや本体の寿命による出動要請かというとそうではない。

エンジンの不調や始動不良の原因が、単なる端子の接触不良であったケースも意外に多い。バッテリー端子は振動の多い道を走り続けたり、長距離移動の途中で徐々に緩んでくるため、長距離運転の前には端子の緩みを必ず確認しておきたい。

出発前にレンチで端子のナットをひと締めするだけで、こうしたバッテリーの接触不良によるトラブルはほぼ確実に回避できる。仮に出先でバッテリー端子が外れてしまっても10mmレンチがあれば簡単に復帰できる場合がほとんどだ。

端子の緩みをバッテリー上がりと勘違いしてロードサービスを要請すると、その間に誰かのトラブルへの対応が遅れることにもなりかねない。とくに炎天下で起こるクルマのトラブルは命にも関わる。軽度なトラブルを起こさないように気をつけることもドライバーの務めだ。

「ドアが開かない!」を防ぐスマートキーの電池チェック

スマートキーの電池残量が少ない状態での使用はインロックのリスクも高まる。電池残量警告灯が点灯している場合は、必ず出発前に電池を交換しておきたい。

出発前にはスマートキーの電池残量も確認しておきたい。仮に出先で電池がなくなると、当然スマートキーは動作しなくなる。そうなるとドアが開けられない事態に遭遇することになる。

スマートキーは常に微弱な電波を発し続けており、気づかないうちに電池の消耗が進んでいく。とくに夏場の高温は、電池の消耗を加速させる要因だ。

ほとんどのクルマのスマートキーにはメカニカルキー(物理キー)が内蔵されているうえ、電池が切れた状態でもエンジンがかけられるようになっている。しかし、車種によっては物理キーの収納位置がドアノブの内側などに隠されており、方法を知らなければドアを開けることすら難しい。

物理キーでの開け方を調べようにもクルマの取扱説明書は車内にある。予備の電池を備えていたとしても車内に置いていては意味がない。もし、携帯電話の電波が届かないような場所でドアが開けられなくなると、インターネットでドアの開け方を調べることも、ロードサービスを要請することもできず、場所によっては炎天下のなかで長時間を過ごすことになりかねない。

加えて、電池が消耗した状態でスマートキーを使っていると、車内にキーがあったとしても車両側で認識できず、意図せずインロックが起こるケースもある。

電池残量警告灯が点灯している場合はもちろん、スマートキーによる施錠/解錠動作が鈍いと感じる場合や、前回の電池交換から1年以上が経過している場合は、出発前に新しい電池へ交換しておこう。

「記録が残っていない!」を防ぐドラレコのSDカードをフォーマット

ドライブレコーダーの動作信頼性を確保するには、SDカードの定期的なフォーマットが欠かせない。フォーマット方法と適切なサイクルは機種に応じて変わるが、遠方へ出歩く前にフォーマットと動作確認をしておくと安心感が高まる。

慣れない土地では事故のリスクも高まる。万が一の事故やトラブルの際に頼りになるドライブレコーダーだが、肝心な場面で映像が記録されていなかったという事例は珍しくない。

夏に起こるこうした事例は、主に本体やSDカードに加わる熱が原因だ。真夏の炎天下では車内温度が60度を優に超える。高温環境下での録画時はSDカードへの書き込みエラーが起きやすく、エラーが蓄積されていくと上書き記録が正常に行われなくなり録画できない状態に陥ってしまう。

臨時の対策として有効なのがSDカードのフォーマットだ。残しておきたい映像データのバックアップを取ったうえで、出発前にSDカードをドライブレコーダー本体の初期化機能でフォーマットしておくことで記録エラーを最小限に止めることができる。フォーマット後は数分間試走し、正常に録画が行われているかのチェックもしておこう。

ただしSDカードにも寿命があり、使用限界を迎えていることで起こるエラーの場合には交換が必要だ。また、製品ごとに耐熱温度が異なる点も覚えておきたい。通常のSDカードを使っている場合は、夏場の長距離移動に備えて動作保証温度が高いドライブレコーダー専用SDカードへの交換を検討したい。