2026年6月のミニバン販売台数トップ10

【2026年6月】ミニバン販売台数で1位に輝いた、トヨタ・シエンタ
順位メーカー・モデル販売台数前月比前年比
1位トヨタ・シエンタ11,730台125.9%139.9%
2位トヨタ・ルーミー10,291台122.8%108.7%
3位トヨタ・アルファード8,519台132%123.5%
4位ホンダ・フリード7,294台110.1%103.7%
5位トヨタ・ヴォクシー6,944台116%94.3%
6位トヨタ・ノア6,908台116.8%102.1%
7位ホンダ・ステップワゴン6,595台140.7%121.1%
8位日産・セレナ5,543台132.5%89.3%
9位スズキ・ソリオ5,209台122%105.7%
10位三菱・デリカD:53,010台113.1%129.1%

トヨタ勢が上位を席巻する一方で中型ミニバンは混戦模様

2026年6月のミニバン販売台数で首位となったのは、トヨタ・シエンタである。販売台数は11,730台、前年比は139.9%となり、前年同月を大きく上回った。

5月の9,314台からは2,416台増加しており、6月もミニバン市場のトップを維持している。

2位にはトヨタ・ルーミーが入った。販売台数は10,291台、前年比は108.7%だった。5月の8,381台から1,910台増加し、6月は1万台を超えている。

ルーミーは、コンパクトなボディに広い室内空間とスライドドアを備えたモデルである。3列シートを持たないため、一般的なミニバンとは性格が異なるものの、日常での使い勝手やファミリーカーとしての需要という点では、シエンタやソリオなどと比較されることも多い。

3位にはトヨタ・アルファードが入った。販売台数は8,519台、前年比は123.5%となっている。5月は6,454台で4位だったが、6月は2,065台増加し、フリードを上回って3位へ浮上した。

アルファードは、上位のシエンタやルーミーとは価格帯もボディサイズも大きく異なる。それでも8,500台を超える販売台数を記録しており、高級ミニバンとして高い販売水準を維持している点が特徴だ。

上位3車種はいずれもトヨタ車だが、その性格は大きく異なる。コンパクトミニバンのシエンタ、コンパクトトールワゴンのルーミー、高級ミニバンのアルファードが並んでおり、トヨタが異なる需要層を幅広い商品群で取り込んでいることがうかがえる。

4位にはホンダ・フリードが入った。販売台数は7,294台、前年比は103.7%だった。5月の6,622台から販売台数を伸ばしたものの、アルファードに順位を逆転され、3位から4位へ下がった。

ただし、前年同月比では100%を超えており、販売台数自体も7,000台を上回っている。シエンタと同じコンパクトミニバン市場の主力モデルとして、引き続き一定の販売水準を維持している。

5位にはトヨタ・ヴォクシーが入った。販売台数は6,944台、前年比は94.3%だった。5月の5,985台からは959台増加したものの、前年同月の販売台数には届いていない。

6位には兄弟車のトヨタ・ノアが続いた。販売台数は6,908台、前年比は102.1%。5月の5,912台から996台増加しており、前年同月もわずかに上回った。

ヴォクシーとノアの販売台数差はわずか36台であり、ほぼ同水準となった。両モデルは基本的な車体やパワートレインを共有しながら、デザインなどで異なる個性を持つ。6月はヴォクシーがわずかに上回ったものの、両車が中型ミニバン市場で拮抗していることがわかる。

7位にはホンダ・ステップワゴンが入った。販売台数は6,595台、前年比は121.1%だった。5月の4,686台からは1,909台増加しており、トップ10のなかでも前月からの伸びが目立ち、さらに前年同月比でも20%以上増加している。

6月はヴォクシー、ノアとの差を約350台まで縮めており、中型ミニバンの上位争いが接近した形だ。

8位には日産・セレナが入った。販売台数は5,543台、前年比は89.3%だった。5月の4,184台からは1,359台増加したものの、前年同月比では100%を下回っている。

中型ミニバンでは、ヴォクシーが6,944台、ノアが6,908台、ステップワゴンが6,595台だったのに対し、セレナは5,543台となった。6月単月では上位3モデルとの差が生じており、同クラス内でも販売実績に違いが表れている。

9位にはスズキ・ソリオが入った。販売台数は5,209台、前年比は105.7%だった。5月の4,271台から938台増加し、前年同月も上回っている。

ソリオは3列シートを持たないコンパクトトールワゴンだが、スライドドアや広い室内空間を備え、日常使いを重視するユーザーに選ばれやすいモデルである。ルーミーと同様に、一般的な3列シートミニバンとは異なる立ち位置ながら、ファミリーカー市場の一角を担っている。

10位には三菱・デリカD:5が入った。販売台数は3,010台、前年比は129.1%となり、前年同月を大きく上回った。5月の2,662台からも販売台数を伸ばしている。

デリカD:5が前年同月を大きく上回った背景には、2026年1月に発売された大幅改良モデルの投入も影響しているとみられる。外観デザインの刷新やメーターの変更など商品力が高められ、2026年4月以降は前年同月を上回る販売が続いている。

デリカD:5は、多人数乗車に対応するミニバンとしての実用性に加え、悪路走破性やアウトドアとの親和性を打ち出している点が特徴だ。販売規模では上位モデルに及ばないものの、他のミニバンとは異なる個性を持ちながらトップ10に入っている。

多様化するミニバン市場、カテゴリーごとに異なる競争構図

2026年6月のランキングを見ると、ミニバン市場はひとつの価値観だけで動いているわけではない。

首位のシエンタは扱いやすいサイズと実用性、3位のアルファードは高級感や快適性、デリカD:5は悪路走破性やアウトドアとの親和性を強みにしている。

上位3車種をトヨタ勢が占めた一方で、中型ミニバンではヴォクシー、ノア、ステップワゴンの販売台数が接近した。なかでもステップワゴンは前年同月比121.1%まで伸ばし、6月はヴォクシーやノアとの差を約350台まで縮めている。同じ中型ミニバンでも、上位争いは拮抗した状況だ。

一方、セレナは前年同月を下回り、デリカD:5は大幅改良モデルの投入後、前年同月を上回る販売が続いている。各モデルの商品サイクルや個性の打ち出し方によって、販売動向に違いが表れている点も特徴だ。

ミニバン市場では、多人数乗車や広い室内空間といった基本的な実用性に加え、取り回しのしやすさ、高級感、走行性能、レジャーとの相性など、ユーザーが求める価値は細分化している。

各メーカーがどの需要層に対して強みを打ち出せるかが、今後の販売競争を左右する構図になりそうだ。