スバルが北米で『IMPREZA TX(インプレッサTX)』の商標を出願していたことが明らかになったが、この動きが注目される理由は、スバルが2027年までに3台の新型マニュアル車を投入する計画を公表した直後だったためだ。

スバル インプレッサ TX 予想CG

公開されたティザー画像にはWRX、BRZに加え、新たな5ドアハッチバックとみられるモデルが描かれており、今回、商標出願された『インプレッサTX』との関連性を指摘する声も出始めている。

スバル インプレッサ 

現時点でスバルは商標出願の目的や、『TX』という名称の意味について正式な説明を行なっていない。しかし、スポーツハッチバック復活を期待させる材料が重なったことで、その存在への関心は一気に高まっている。

現在販売されているインプレッサに、高性能グレードは存在しない。北米仕様は最高出力152hpを発生する2.0L 水平対向4気筒自然吸気エンジン、または180hpの2.5L 水平対向4気筒自然吸気エンジンを搭載し、いずれもAWDとCVTを組み合わせる。歴代インプレッサを象徴してきたターボモデルは姿を消し、スポーツモデルとしての役割はWRXへ移行している。

そのため、『インプレッサTX』という新たな名称が登場すれば、再びスポーティグレードが設定されるのではないかという期待が高まるのも自然な流れといえる。

もっとも、現時点でターボエンジンの採用が決まったわけではない。スバルはこれまで『XT』をターボエンジン搭載グレードに採用してきた実績があり、『TX』という名称からもスポーティな仕様を連想する見方がある。しかし、これはあくまで現時点での考察であり、スバルが正式にその位置付けを明らかにしたわけではない。

もうひとつ注目すべきなのが、マニュアルトランスミッションの復活である。スバルは2027年までに投入する3台の新型MT車として、WRX、BRZ、そして新たな5ドアハッチバックを予告している。この5ドアハッチバックについては車名などの詳細は公表されていないが、今回確認された『インプレッサTX』の商標出願と時期が重なったことで、「両者には何らかの関連があるのではないか」と見る向きもある。

もちろん、くだんの5ドアハッチバックが『インプレッサTX』として登場することを示す公式発表はない。しかし、新たなスポーツハッチバックを開発していることはスバル自身が明らかにしており、その名称やパワートレーンに注目が集まるのは当然だろう。

仮に『インプレッサTX』が実現するなら、ターボエンジンに6速MTを組み合わせたスポーツハッチバックとなる可能性も考えられる。

近年はスポーツカー市場でマニュアルトランスミッションの価値が見直されており、スバルもWRXやBRZに加え、新たなMTモデルを投入することでラインアップの魅力を高めようとしている。そこにインプレッサの名を冠したスポーツグレードが加われば、ブランド全体にとっても大きな話題となるはずだ。

現時点で『インプレッサTX』なるクルマがどのようなモデルになるのかは分かっていない。ただ、商標出願と新型5ドアハッチバックの予告という二つの動きが重なったことで、その存在への期待は確実に高まっている。

かつてのWRXのような本格スポーツとは異なる、新しい時代のスポーツハッチとして登場するのか。それとも、往年の「走りのインプレッサ」を受け継ぐモデルとなるのか。今後のスバルの正式発表が待たれる。