BMWは第5世代のX5を発表したばかりだが、その頂点に位置するハイパフォーマンスモデル、X5 Mの開発も本格化しているようだ。

BMW X5M 予想CG

最新のプロトタイプが目撃された際、標準モデルとは異なる専用デザインが採用されることが判明した。電動化が急速に進むBMW Mブランドにおいて、新型X5 MはV8エンジンを継承する数少ないモデルとなる可能性が高く、その動向に注目が集まっている。

BMW X5M 予想CG

X5は1999年に初代(E53)が登場したプレミアムSUVである。2001年には高性能仕様のX5 4.6isが追加され、本格的なMモデルは第2世代(E70)からラインアップに加わった。

現行型X5 Mは第4世代(G05)をベースに2019年にデビューし、2023年にはフェイスリフトを受けている。そして次期型では、さらにスポーツ性能を磨いた新世代モデルへ進化する見通しだ。

今回確認された開発車両でも、先述のように標準モデルとは異なる専用フロントフェイスが採用されていた。

キドニーグリルは現行X5 MやX6 Mを思わせる力強いデザインとなり、ヘッドライトもよりシャープな造形へ変更される見込みだ。BMW最新モデルで採用が進むX字型LEDシグネチャーも引き続き採用される可能性が高い。

フロントバンパーは厳重なカモフラージュが施されているものの、開口部を拡大したアグレッシブなデザインとなることが予想される。リヤには専用ディフューザーとMモデル伝統の4本出しエキゾーストが組み合わされ、高性能SUVらしい存在感を強調することになりそうだ。

パワートレインも見どころの一つだ。第5世代X5では電動化が進む一方、BMWはV8エンジンを搭載するM Performanceモデルを継続する方針を示している。その出力は600ps級に達するとみられ、さらに上位に位置付けられるX5 Mでは、より高いパフォーマンスが期待される。

現行X5 M Competitionは4.4L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力625ps、最大トルク750Nmを発生する。次期型でもこのV8ユニットをベースに、48Vマイルドハイブリッドなど最新の電動化技術を組み合わせる可能性が高い。環境性能を高めながらも、Mモデルならではの圧倒的な動力性能を維持することが開発テーマになると考えられる。

SUVでありながらサーキット走行にも対応する運動性能は、X5 M最大の魅力である。次期型では電子制御シャシーや四輪駆動システムも進化し、コーナリング性能や高速安定性のさらなる向上が期待される。

正式デビューは2027年と予想されている。電動化が加速する現在でも、BMW Mブランドは「走る歓び」を最優先に据えたモデル開発を続けている。新型X5 Mは、その思想を象徴するフラッグシップSUVとして、次世代Mモデルの方向性を示す存在になりそうだ。