B型切り替え以前の主力機だったBMWのディーゼルエンジン
BMWの直列6気筒ディーゼルは、1980年代の2.4LのM21まで遡るが、現在のN57Dに直接繋がっているのは、1998年デビューのM57だ。コモンレール式直噴にシーケンシャル・ツインターボ、ローラーフォロアーを使った4バルブDOHCなどの特徴を持ち、現行のN57は、その基本的な構成を継承している。
N57は、BMWが第4世代と呼ぶボッシュ製コモンレールシステムと2000bar(バリアブル・ツインターボ搭載機種)の噴射圧のピエゾ式インジェクターを採用。下位機種はシングルのVGターボを装着する。N57D系がカバーするのは、430Nm〜600Nm。最上位の600Nm版は、7シリーズ(740d)にも搭載される。2008年登場の最新ディーゼルだけに、当時の最新技術トレンドに則る。B57型に切り替わる以前の、BMWの中上位機種の主力ディーゼルエンジンであった。

また、型式でN53D30U0と名付けられたユニットも存在する。この末尾につくUとは、Lower output classを意味する。バリアブル・ツインターボ版と見比べれば、ターボチャージャーが違うのは一目瞭然。こちらは、最新ディーゼルの標準ターボとも言うべき、VGターボが1基装着されている。
BMW N57D30 主要スペック
エンジン形式:直列6気筒DOHC
排気量:2993cc
ボア×ストローク:84.0×90.0mm
圧縮比:16.5
最高出力:230kW/4300rpm
最大トルク630Nm/1500rpm
吸気方式:ターボチャージャー×2
シリンダーブロック/ヘッド材:アルミ合金
吸気弁/排気弁数:2/2
バルブ駆動方式:ロッカーアーム
VVT:×
点火順序:1-5-3-6-2-4
(BMW 740d)


