SKYACTIV登場以前、マツダの走りを支えてきたエンジン


鋳鉄ブロックのFエンジンの後継として2001年に登場したLエンジンは、鋳鉄シリンダーライナーを持つオール・アルミ合金エンジンだ。マツダの中排気量帯を担う直列4気筒。本機は現状ではいわゆる「MZRエンジン」の2ℓ排気量帯の基本形となるNAエンジンで、フォードで言うデュラテック20(DHE-420)となる。
ちなみに「MZRエンジン」とはエンジン・シリーズ名ではなくブランド名であり、Z、L、R(ディーゼル)の3系統のエンジン・シリーズから成っている。
LF-VEに搭載された技術として、インテーク側にS-VT(Sequential Valve Timing)と呼ばれる可変バルブタイミング機構を搭載していた。全回転域でトルクを最適化することが狙いで、低中速域でのトルクアップを達成。アクセラやアテンザに搭載され、NC型ロードスターにも同機が採用された。ただしロードスターには、ライトウエイトスポーツカーと呼ぶにふさわしい、スポーティな走りができるように専用チューニングが施されている。
これは余談だが、LF-VEと同時期で、LF-VDと呼ばれる派生型も展開していた。両者の違いは燃料噴射方式の違いで、VEはポート噴射、VDは直噴を採用していた違いがある。そのため、VDは高圧縮比化、燃費向上、排出ガス性能向上を達成していた。どちらもSKYACTIVが登場するよりも前に、マツダの走りを長年支え続けてきたエンジンなのである。
マツダ LF-VE 主要スペック
エンジン形式:直列4気筒DOHC
排気量:1998cc
ボア×ストローク:87.5×83.1mm
圧縮比:10
最高出力105kW/6500rpm
最大トルク:179Nm/4000rpm
吸気方式:自然吸気
シリンダーブロック/ヘッド材:アルミ合金
吸気弁/排気弁数:2/2
バルブ駆動方式:直打式
燃料噴射方式:ポート噴射
VVT/VVL:In◯/Ex◯/×
点火順序:1-3-4-2
(マツダ・プレマシー/アクセラ)





