1、2 列目にはアドバンストコンフォートシートを採用

2026年7月24日に発表された新型C3 エアクロス ハイブリッド
2026年7月24日に発表された新型C3 エアクロス ハイブリッド

シトロエンは、「人の移動体験をどう快適にするのか」というテーマのもとクルマ作りを続けてきた。シトロエンといえば独創的なハイドロニューマチック・サスペンションなどの技術も特徴だが、技術は目的ではなく「人のためある」という思想の元、移動をもっと簡単に、快適にするためにあるという。さらに常に既成概念に挑戦し、誰も思いつかなかった商品や技術を送り出すことを追求してきた。

伸びやかな全長が印象的
伸びやかな全長が印象的

しかし、ステランティス・グループ内でのプラットフォームの共通化をはじめ、電動化、自動運転などの大きな流れの中で個性を存分に発揮するのは容易ではないはずだ。そんな中、Bセグメント唯一の3列7人乗りSUVを謳う「C3 エアクロス ハイブリッド」を日本に上陸させた。

全長はBセグメントでは長めの4410mm

C3 AIRCROSS HYBRIDのエクステリア
C3 AIRCROSS HYBRIDのエクステリア

新型C3 エアクロス ハイブリッドのキモは、全長4410×全幅1790×全高1660mmというBセグメント相当の全長に3列シートを配している点。ホイールベースは2670mm。最近のセグメント分けは新型車の肥大化により曖昧になっている感があり、全長4410mmだとBセグメントでは長めで、Cセグメントにも近い。Bセグメント以上Cセグメント未満ともいえるかもしれない。

なお、ホンダ・ヴェゼルは全長4330mmでBセグメントと分類されることが多く、同セグメントではかなり長めという印象だ。

C3 AIRCROSS HYBRIDのリヤビュー

BセグSUVの中でも長めのモデルであるとして、現在、販売されているBセグメントSUVの中では唯一の3列シートモデルとなる。プラットフォームは「Smart Car Platform(スマートカー・プラットフォーム)」で、コンパクトモデル向けとして新型(現行)C3などでも使われている。

3列目に座ってみると?

C3 AIRCROSS HYBRIDのサードシート

コンパクトSUVなので、サードシートはあくまでエマージェンシー(非常席)と割り切る必要があるのはいうまでもない。2列目をダブルフォールディングさせて、乗降スペースを確保して3列目に乗り込むことになる。3列目の乗降スペース、開口部はそれなりに確保されているが、頭上まわりはかなりタイトで、大きく腰を屈めて乗り降りする必要がある。

C3 AIRCROSS HYBRIDのセカンドシート

3列目に収まってみると、乗る前から分かっていたことだが、頭上も足元空間もかなりタイトだ。床面から座面前端までのヒール段差もかなり低いため、膝を抱えるような、体育座りのような姿勢になる。それでも短時間ならなんとか座れる印象で、身長160cm未満であればさらに無理な姿勢からは遠くなりそうだ。

C3 AIRCROSS HYBRIDの1列目

とはいえ、乗降性まで加味すると身長を問わず、エマージェンシーであることには変わりない。かつて販売されていたBMW の「2シリーズグランツアラー」を思い出したが、あの3列目よりは実用になりそうだ。

チャイルドシートは2列目に

C3 AIRCROSS HYBRIDの2列目と3列目

なお、インポーターによると、3列目乗員の安全面などからの身長制限もないそうだが、3列目にはチャイルドシートの「ISOFIX」マークが見当たらなかった。チャイルドシートを装着する際は、同マークがある2列目に付けることになる。3列目にチャイルドシートを取り付けできるとしても先述した乗降(開口)スペースでは、子どもの乗せ降ろしはいずれにしてもかなり無理な姿勢になりそう。

3列目も2列目もフラットに格納できる

3列目の背もたれを前倒しした状態

3列シートを展開(シートを起こした)した状態だと荷室の奥行きはほとんどなく、3列目背もたれを前倒しないとバッグひとつ積載できないが、格納すれば段差なくフラットになる。普段は3列目を格納しておき、急に3列目に乗車する必要がある時だけ背もたれを起こすというのがデフォルトになるだろう。2列目もフラットに格納できるのも美点で、2列目と3列目を格納すれば広大な積載スペースを確保できる。

セカンドシートもフラットに前倒しできる

近年のシトロエンといえば、あたりはソフトなのに底付き感とは無縁で、シートサイズも大きく、快適な乗り心地を提供してくれる「アドバンストコンフォートシート」が特徴だが、新型C3エアクロス ハイブリッドの1列目と2列目にも用意されている。

アドバンストコンフォートシート
アドバンストコンフォートシート

パワートレーンはお馴染みの1.2LガソリンターボのMHEV

水平基調のインパネ

「MAX」グレードは、TEPレザーとライトグレーのファブリックの組み合わせで、車内は明るく開放感を抱かせる。もう一方の「PLUS」グレードは、ダークグレーのファブリックになり、落ち着いた雰囲気を漂わせている。

1.2L直列3気筒ガソリンターボエンジンと48Vマイルドハイブリッドを組み合わせる
1.2L直列3気筒ガソリンターボエンジンと48Vマイルドハイブリッドを組み合わせる

パワートレーンは、最近のステランティスでお馴染みの48Vマイルドハイブリッド。1.2L直列3気筒ガソリンターボエンジンとモーター、6速デュアルクラッチトランスミッションの組み合わせで、モーター最高出力は16kW、107kW/145PS、WLTCモード燃費は19.6km/Lとなっている。

エントリーグレードは400万円切り
エントリーグレードは400万円切り

価格は「C3 AIRCROSS PLUS HYBRID」が 399万9000円、「C3 AIRCROSS MAX HYBRID」が435万円となっている。