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今日は何の日?

■トヨタ初のコモンレール噴射を採用したハイラックスサーフ

2000年7月31日にマイナーチェンジでデビューしたトヨタ3代目「ハイラックスサーフ」の3.0Lコモンレールディーゼル車

2000(平成12)年7月31日、トヨタ自動車は3代目「ハイラックスサーフ」をマイナーチェンジし、新開発の3.0L直噴コモンレール噴射ディーゼルエンジンを搭載したディーゼル車の発売を始めた。新型エンジンは、コモンレール化によって最高出力17%、燃費が9%改善され、さらに振動・騒音と黒煙が大幅に改善された。

ピックアップの派生車として誕生したハイラックスサーフ

ハイラックスサーフのベースとなった「ハイラックス」は、1968年3月に誕生した小型ピックアップトラックである。

1968年の誕生したトヨタ初代「ハイラックス」(RN10型)
1968年の誕生したトヨタ初代「ハイラックス デラックス」(RN10D型)

翌1969年には米国に輸出され、ランクルのタフさを継承した小型ピックアップとして、日本以上に人気を獲得。その後もグローバルな小型トラックとして、世界中で人気を獲得した。

「ハイラックス」の派生車として1984年にデビューしたトヨタ初代「ハイラックスサーフ」

1980年代に入ると、日本では米国の影響を受けたアウトドアブームが起こり、トヨタは1984年5月に4代目ハイラックスをベースにした派生車の初代「ハイラックスサーフ(N60系)」を市場に投入。ハイラックスのショートボディに脱着式のFRP製トップを被せて、さらにオーバーフェンダーや専用デカールなどを装着してRV風に仕立てたのだ。

当初は商用車だったこともありさほど目立たなかったが、1986年8月にマイナーチェンジで5ナンバーの乗用車ワゴンが投入されると注目を集めるようになり、1989年5月には初のモデルチェンジで2代目(N130系)に移行した。2代目は、乗用車志向を高めながらもタフなSUVとして、アウトドア派のアクティブな若者から支持され、ヒットモデルとなった。

RVブームをけん引する人気クロカン4WDに成長した3代目(N180系)

1995年にデビューして人気を獲得したトヨタ3代目「ハイラックサーフ」

1995年12月にモデルチェンジした3代目は、シャシーを一新させホイールベース長とトレッド幅を拡大することで居住性を改善。さらにフロントサスペンションをコイルスプリングに変更して乗り心地と走行安定性が向上。先代モデルまでのオフローダー色の強い4WDから、乗用車色の強いマルチパーパスなSUVへと変貌したのだ。

スタイリングは、より丸みを帯びたスタイリッシュで洗練されたモダンなデザインとなった。エンジンは、最高出力185ps/最大トルク30.0kgmを発揮する3.4L V6 DOHCを主軸に、150ps/24.0kgmの2.7L 直4 DOHCと130ps/29.5kgmの3.0L 直4 SOHCディーゼルインタークーラーターボの3機種を設定。トランスミッションは5速MTおよび4速ATで、駆動方式はセンターデフ付パートタイプ4WDもしくはワンタッチ操作で2WD/4WDの切替えができるパートタイム式4WDも設定された。

標準ボディとオーバーフェンダーを備えたワイドボディが設定され、スタイリッシュに変貌した3代目はたちまち人気を獲得し、パジェロとともにRVブームを代表するモデルへと成長した。

ディーゼルエンジンをコモンレール噴射システムに変更

3代目「ハイラックスサーフ」は、2000年7月のこの日にマイナーチェンジした。

トヨタ3代目「ハイラックスサーフ」の1KD-FTV型3.0Lコモンレールディーゼルエンジン。2982cc 直列4気筒DOHCターボ/内径96.0mm×行程103.0mm/圧縮比:15.0/最高出力:106kW/3400rpm/最大トルク:300Nm/1200-3200rpm

最大の改良点は、それまでの3.0L直噴ターボエンジンの電子制御分配型噴射ポンプ式から、同じ3.0Lながら新開発のコモンレール噴射に変更されたこと。電子制御分配型式では噴射圧と噴射時期の制御には限界があったが、コモンレール噴射式では噴射圧を上げつつ、噴射圧と噴射時期を自在にコントロールでき、さらに1回に噴射を数回に分ける分割噴射ができるのだ。

可変ノズルターボチャージャー
直列4気筒ディーゼルエンジン(1KD-FTV)
ディーゼルUNIBUS燃焼

新型ディーゼルエンジンでは、その他にも過給圧を連続制御するインタークーラー付可変ノズル式ターボチャージャーなどによって、最高出力170ps/最大トルク35.9kgmに向上し、燃費も9%改善された。さらに、ディーゼルエンジン特有の振動、騒音を低減するために、分割噴射を利用した新燃焼方式“UNIBUS”を採用。また、ディーゼルで課題となっていた黒煙についても、コモンレール噴射のきめ細かい燃料噴射で対応できた。トランスミッションは4速AT、駆動方式は4WDのみだった。

トヨタ3代目「ハイラックスサーフ」のMCでデビューしたコモンレール搭載車のコクピット
トヨタ3代目「ハイラックスサーフ」MCのフロントシート

その他、フロントグリルやホイールのデザイン変更、マルチリフレクターリアコンビネーションランプの採用、シート&ドアトリム表皮の質感の向上。また、最上位グレードには、ダンピングシステムを改良した新サスペンション“REAS”を搭載し、優れた操縦性と走行安定性が実現された。

車両価格は、3グレードで283.7万円/299.7万円/337.7万円。従来ディーゼルよりも約30万円程度高額だった。

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1990年代日本では、ディーゼル乗用車が急減、排ガス(NOx、PM)規制の強化に対応できなかったのだ。2000年以降にディーゼル車の復活に貢献した画期的な技術が、噴射系(コモンレール噴射)とターボ技術(可変ターボ)、後処理技術(DPF、NOx触媒)である。コモンレール噴射の実用化による出力と燃費の向上に加えて、それまでのディーゼルの悪評の根源だった汚い(黒煙)、うるさい(ディーゼルノック)を大きく低減できたのだ。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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