チューニングの第一歩からサーキットまで!
レンタルピットでDIY派もサポート
北九州市内、JR戸畑駅の裏手にひっそりと店舗を構えるリリカル。看板らしきものといえば、小さくロゴが描かれたボードが掲げられている程度で、初めて訪れる人なら少し身構えてしまうかもしれない。
ところが、店内へ一歩足を踏み入れると、その印象は一変する。そこに広がっているのは、まるで大学の自動車部の部室のような、クルマ好きなら思わずワクワクしてしまう空間だ。

「コンマ何秒のラップタイムや、過激なMAXパワーといった究極系のフィールドには、あまり関心がなくて(笑)。スポーツ走行が未経験だったり、初めて愛車をイジるけど、どこから手をつけていいのか分からないというビギナーの皆さんとも、一緒にクルマ遊びを楽しみたい。それがウチ流のスタンスです」。
そう語るのは、スタッフの川上さん。リリカルが大切にしているのは、速さを追求することだけではなく、クルマを楽しむきっかけを作ることなのだ。

4〜5台の車両を収められるピットスペースも、週末になれば常連ユーザーで賑わう。単に愛車を預けて作業してもらうだけではなく、クルマ好き同士が集まり、新たな交流が生まれる場所になっているのもリリカルらしいところだ。
扱う車種は幅広いが、中でも得意としているのが歴代スイフトスポーツ。デモカーのZC33Sにはクーキーズのエアロパーツやチャージスピードのワイドフェンダーを装着し、モンスターのタービンやカーボンインテーク、モンスターバージョンのオーリンズ車高調などを投入している。
とはいえ、ハードチューン一辺倒ではない。ストリートからスポーツ走行まで幅広く楽しめることを重視し、各パーツのバランスを考えたトータルセッティングで仕上げられている。

そのノウハウは、もちろんユーザーカーにもフィードバックされる。足まわりやブレーキを中心に、ノーマルが持つ素性を活かしながら、走りの楽しさを一段引き上げるプラスαのセットアップが好評だ。
サーキットデビューを果たしたばかりのZC32Sには、モンスターのエアロに社外ECU、トライフォースのマフラーなどを組み合わせたライトチューンを実施。いきなり過激な仕様を目指すのではなく、オーナーの経験や走り方に合わせて、少しずつステップアップできるメニューを提案している。

ZC32SやZC33Sでサーキットを楽しむユーザーから人気を集めているのが、GRヤリス用キャリパーをベースとした強化ブレーキシステムだ。
専用ブラケットを使用することでボルトオン装着を可能としたもので、ストリートだけでなく、サーキットで実際に走り込むユーザーにも対応。必要な部分を的確に強化する、実践的なチューニングメニューのひとつとなっている。

また、オリジナルアイテムにもリリカルらしい遊び心が光る。
フラットタイプのホーンボタンは、デモカーに装着されているMOMO用だけでなく、ナルディ用も設定。一定数がまとまれば、オリジナルロゴを入れた仕様の製作についても相談できるという。
さらに、乗降性を高めるNAモータースのシングルフリッパーなど、見た目だけでなく使い勝手を向上させるアイテムも人気を集めている。

ショップ自身がモータースポーツを楽しんでいることも、リリカルの大きな特徴だ。
熊本県のHSR九州で開催される軽自動車耐久レースには、ナルドグレー風のボディカラーに仕上げたMTのミラで参戦。さらにアルトRSも耐久レース用デモカーとして製作が進められている。
こちらは初心者や女性ドライバーでも余裕を持って走りを楽しめるよう、あえてAGSを選択。速さだけを追い求めるのではなく、誰もがモータースポーツを楽しめる環境を作ろうという、リリカルのスタンスがここにも表れている。


クオリティにこだわったボディコーティングや各種カスタマイズ、ベース車探しにも対応。さらに、設備の整ったファクトリーは予約制のレンタルピットとして利用することもできる。
オイル交換などの日常メンテナンスから、DIYでのパーツ取り付け、車両トラブル時のレッカー対応まで、そのサポート範囲は幅広い。チューニング経験も、サーキット経験も必要ない。必要なのは、愛車をもっと楽しみたいという気持ちだけ。
「何かやってみたいけど、どこから始めればいいのか分からない」。そんなビギナーでも気軽に相談でき、自分のペースでクルマ遊びをステップアップしていける。それこそがリリカルというショップの魅力なのだ。
まずは一度、愛車で遊びに出掛けてみる。そんな付き合い方がよく似合う、クルマ好きのための気軽なショップである。
●問い合わせ:リリカル 福岡県北九州市戸畑区元宮町5-16-7 TEL:093-647-0765
【関連リンク】
リリカル
https://lyrical.base.ec

