語り合うのはこの2人!
ラブ・スリーが「瞳」説の真相を探るべし!

宮崎 そいやッ!
津田:はいはい。
宮崎 そいや! そいや! それそれ! そいや! そいや! それそれ!
津田:そいや! そいや!
編集部(以下、編):「前略、道の上より」を歌うのはもう、そのくらいでOKです。
津田:エイティーズを生きたバイク好きならみんな覚えているよね、一世風靡セピアが出演していたスズキ「ラブ・スリー」のテレビCMを。地面に顔つけて寝ている黒ズートスーツ&黒サングラスの男たちが、いきなり一斉にバック宙や前宙を繰り出しつつ華麗にダンシング!

宮崎 ラストでウルトラマンの変身みたいなキメポーズのやつですね!
編:あのCMはめちゃ印象的だった。
津田:柳葉敏郎さんや哀川翔さん以外に誰がいたっけ?
編:リーダーの小木茂光さん、春海四方さんなど名前ではピンと来ないかもしれないけれど、画像検索すればすぐに「ああ、この人か!」となる有名な俳優さんがいるよ。
宮崎 この人、知ってる知ってる!
編:そしてラブ・スリーの発売が7月で、一世風靡セピア初のシングル「前略〜」のリリースが6月25日。それぞれのデビューのタイミングを完全に合わせてきているのが凄い。
津田:しかも翌年の夏にはじめてリリースしたアルバムタイトル『道が俺たちの背を押した。』は、まんまカタログ表紙のコピーだからね。
宮崎 かなり戦略的!
▲ふんだんに用意された純正オプションの数々。おおむね安価だがラブ・スリーロゴ入りヘルメットは2万2200円とまあまあのお値段。

津田:そんなラブ・スリーもなかなかインパクトがあったスクーターだったよ。スタイリングに微妙な〝過渡期〟感があったのは否めないけれど、6psを発揮するハイパワーエンジンと乾燥重量48kgの組み合わせは文句なしに速かったから、レースファンは特に注目したね。
宮崎 スズキのエンジニア魂って、古今変わらないですね。
編:スズキよ、永遠に!
津田:丸目ヘッドライトは穏やかな印象だけど、サイドパネルの後方へとかち上げられたウエストライン(カーブド・シェイプ)はかなり攻撃的。そのチグハグさがシン・ゴジラの第二形態を思わせる(笑)
宮崎 顔は可愛いけれど、全体不気味ってことですか!
津田:不気味とまでは言ってないけれど、ざっくり感じるのは「ハイ」へのイントロということ。発売前年の83年にはジョグ、同年にはチャンプ、翌85年にはDJ・1と、勢いのある人気車が目白押しだった。その渦中、爆発的なセールスを記録したハイへの布石、前段だね。
編:ジャンプ前のステップか。
津田:逆スラントぎみのヘッドライトをはじめ、外装デザインには共通項が多いしね。ちなみにハイはラブ・スリーから0・5 psアップの6・5psを獲得。ライバルたちがまだ5ps前半をうろうろしていた最中にあってぶっちぎりの高出力だった。その勇姿に当時のスクーター好きは溜飲を下げたもん。

宮崎 津田さん、自分はなんだかハイが欲しくなってきました!
津田:ラブ・スリーじゃないんかい(笑)。でもなんとなく初代ラブ → ラブ・スリー → ハイ(もしくはカーナ)の一連の流れが見えてくるでしょ。どんどん体育会系マッチョキャラに傾いていった男性化への軌跡ね。
宮崎 いや、どちらかというと宮崎は『キャッツ♥アイ』の美人3三姉妹を連想します。
編:なんで?
宮崎 長女・来生、次女・来生瞳、三女・来生愛……しっとり妖艶エロから本流優等生エロを経て中性エロへの進化だよ、キミ。
編:言い方が高湿で粘っこくてイヤ。
津田:ラブ・スリーはさておき、ラブが泪でハイが愛イメージっていうのは、なかなか的確な表現だね。
編:津田さんまで!
宮崎 そういうマルコは瞳派確定。
編:にしてもカタログ中面のキャッチ「1も2もなくラブ・スリー。」にはツッコミたくなるよね。「初代、存在したがな!」と。でも車名のスリーの本当の意味は3代目ではなく、「軽く、速く、美しく」という3つの魅力が備わっています、という意味らしいッス。カタログのどこを読んでも書いてないけどね……。
宮崎 細かいこと気にしていると出世できないよ!
編:それはとうの昔に諦めた。
津田:そいや!
宮崎 そいや! そいや!
編:……オレ、励まされてる?




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