ETC専用料金所はなぜ増えている?

高速道路の料金所といえば、かつては有人ブースで通行料金を支払うのが当たり前だった。それが、現在では、ETC搭載車の普及により、停止なしで料金所の通過と料金の支払いができるようになってきた。

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ETC搭載車の普及により、料金所の通過はかなりスムーズになった

さらに、近年は、基本的にETC未搭載車が利用できない料金所、いわゆるETC専用料金所も増加中だ。都市部を中心に急速に拡大しているほか、地方部の一般ICでも導入が進んでいる。

たとえば、NEXCO中日本では、2026年春に、東名・中央道・伊勢湾岸道など35か所をETC専用料金所に変更。主要幹線のICで一気に拡大した。また、NEXCO東日本やNEXCO西日本でも、東北道や関越道、山陽道など地方主要路線で各数十か所単位で順次切替を実施する予定。今後は、全国的に「現金利用できる一般レーン」が大幅減少することが予想される。

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ETC専用料金所の増加で、今後は、全国的に「現金利用できる一般レーン」が大幅減少することが予想される

ETC専用化の背景は国の政策

では、なぜETC専用料金所は増えているのだろう。その背景には、国土交通省と高速道路各社が、「2030年頃を目処に、地方部を含む高速道路の料金所をETC専用化していく」というロードマップを推進していることが挙げられる。

このロードマップは、2020年12月に、国土交通省および高速道路会社6社(NEXCO東日本・中日本・西日本、首都高、阪神高、本四高速)によって正式に策定・発表されたものだ。

理由は、高速道路での渋滞の原因として大きな割合を占めている料金所での停止・減速を減らし、交通の円滑化を図ること。また、現金対応の徴収員配置を削減するなどで、運営コストを下げる目的などもあるとされている。さらに、人員確保が困難な現在、係員がいなくても料金所機能を維持できることも理由となっているようだ。

また、当時の発表によれば、

・2025年度(5年間程度):都市部(首都高・阪神高など)の概ね全料金所をETC専用化
・2030年度(10年間程度):地方部を含む全高速道路の料金所を概ねETC専用化

といったスケジュールを掲げており、将来的にほとんどの料金所をETC専用とすることを目標としている。

間違って進入したらサポートレーンへ

このように、導入が進むETC専用料金所だが、もし、ETC未搭載のバイクやクルマがETC専用料金所に進入してしまったら、どうすればいいのだろうか。ETC車載器の搭載はバイクでも進んでいるが、未搭載車もまだまだいる。また、搭載していても故障する場合もある。さらに、車載器はあるがETCカードを忘れたり、カード自体が破損しているケースも考えられる。

こんなとき、まず、絶対にやってはいけないのが「バックや転回」だ。慌てて料金所を出ようとして、後続車などと衝突し事故につながる危険性があるからだ。

では、どうするかというと、落ち着いて「ETC/サポート」または「サポート」と表示されたレーンに進むこと。

これらは、ETC未搭載やETCカード未挿入など、ETCが利用できない状態で誤って進入した場合に対応するためのレーン。表示は道路会社や料金所によって異なるため、現地の案内に従って一旦停止し、係員の指示を受けるようにしたい。

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サポートレーンの表示例
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圏央道(首都圏中央連絡自動車道)の相模原ICにあるサポートレーン

実際の対応は管轄によって異なる

では、サポート・レーンに入ったら、その後はどうすべきか。実際の対応については、利用する高速道路によって変わってくるが、たとえば、レーン内にインターホンが設けられている場合。その際は、インターホンで係員から指示が出るので、それに従うようにしよう。

たとえば、首都高速道路のETC専用料金所では、現金やクレジットカードで通行料金を払えない。そのため、その場では現金やクレジットカードで支払わず、係員の案内に従って、後日、所定の方法で通行料金を支払うことになる。

一方、たとえば、圏央道(首都圏中央連絡自動車道)では、ETC専用料金所のサポートレーンに料金精算機が設置されている場合もある。実際に相模原愛川ICでは、サポートレーンに料金精算機が設置されており、現金やクレジットカードで通行料金を支払うことができた。その場で精算できるため、後日の支払いが必要となる首都高速道路と比べ、手間が少ない。

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相模原愛川ICに設けられた料金精算機

今後さらに普及が進みそうなETC専用料金所。ETC未搭載車では高速道路を利用できないわけではないものの、利用できる料金所や支払い方法が限られるなど、不便を感じるケースは増えそうだ。ETCを利用できない人にも分かりやすく、スムーズに料金を支払える仕組みが、今後も求められそうだ。