トヨタ クラウン エステートが、2026年12月にも一部改良を受ける見通しだ。すでにクラウンシリーズのクロスオーバー、スポーツ、セダンは9月に改良されており、最後に残されたエステートも年内に新仕様へ切り替わる。

トヨタは9月3日、クラウン3モデルの一部改良を発表するとともに、エステートについても2026年末に改良を予定していることを明らかにした。入手した情報によると、具体的な登場時期は12月が有力視されている。

現行クラウンは、クロスオーバー、スポーツ、セダン、エステートという4つの異なるボディタイプを展開する。エステートはその最後発モデルとして2025年3月に発売された。登場から2年を待たずして、最初の商品改良を迎えることになる。
今回の改良で注目されるのが、2.5L ハイブリッドシステムの進化だ。
9月に改良されたクラウン クロスオーバーとスポーツでは、2.5L ハイブリッドシステムの性能向上が図られた。ただし、エステートは両車とは事情が異なる。
現行エステートのハイブリッドモデル“Z”は、発売時から高出力仕様のフロントモーターを採用している。最高出力は182ps、最大トルクは279Nmで、リヤモーターも54ps、121Nmを発揮する。発売当時のクロスオーバーやスポーツに対して、フロントモーターの出力を約5割高めた仕様だった。
そのため、今回の改良ではモーターを単純に高出力化するのではなく、既存のハイブリッドシステムを生かしながら制御や効率を見直す方向が考えられる。
入手した情報でも、アクセル操作に対する応答性や実用域での加速性能、燃費性能などを改善する可能性が浮上している。ただし、具体的な変更内容や出力向上の有無については、現時点で明らかになっていない。
現行エステートZのWLTCモード燃費は20.3km/L。今回の改良で制御系に変更が加えられれば、この数値が改善される可能性もある。
一方、プラグインハイブリッドモデル“RS”についても継続販売される見込みだ。
現行RSは2.5L エンジンに前後モーター、大容量リチウムイオンバッテリーを組み合わせたPHEVを搭載する。WLTCモード燃費は20.0km/L、EV走行換算距離は89kmを確保している。改良型でも基本構成を維持しながら、システム制御や装備の見直しが中心になるとみられる。
装備面でも変更が加えられる可能性が高い。
入手した情報によると、改良型ではデジタルキーや寒冷地仕様の標準装備化が検討されているという。
9月に改良されたクラウンシリーズでも装備の充実が図られており、エステートにも同様の変更が反映される可能性がある。ただし、現行エステートはすでにトヨタプレミアムサウンドシステムなどの上級装備を備えているため、他の3モデルと同じ装備を追加するだけの改良にはならないだろう。
ボディカラーについては、従来の“ブラック”に代わり、クラウン スポーツにも設定された“ニュートラルブラック”が追加されるとの情報がある。
エクステリアについては、現時点で大幅なデザイン変更を示す情報は入っていない。
現行エステートは、クラウンシリーズ共通のハンマーヘッドデザインを採用しながら、全長4930mmの伸びやかなワゴンスタイルとSUVの力強さを組み合わせている。2025年3月の発売からまだ約1年半ということもあり、基本的なボディ形状やフロントマスクは継承される可能性が高い。
今回スクープ班が制作した予想CGでは、現行型の特徴を残しつつ、フロントバンパーやロワグリルの意匠変更を想定した。
フロント下部の開口部を横方向に広げ、グロスブラックの加飾を追加。ハンマーヘッドフェイスの基本構成は維持しながら、よりワイドでシャープな印象に仕上げている。
さらに、ホイールにも新デザインを採用し、細部の変更によって現行型との差別化を図った。ただし、これらは現時点で確認された変更内容ではなく、予想CG独自のデザイン表現となる。
そして、気になるのが価格だ。
現行クラウン エステートは、ハイブリッドのZが635万円、PHEVのRSが810万円という価格設定だ。どちらもE-Fourを採用する上級グレードであり、最廉価モデルでも600万円を超える。
今回の改良でデジタルキーや寒冷地仕様などの標準装備化が実施されれば、価格が引き上げられる可能性もある。
スクープ班では、Zが現行比15万~20万円程度高い650万~655万円前後、RSも装備変更などを含めて830万円前後になると予想している。ただし、現時点で具体的な価格改定幅を裏付ける公式情報はなく、実際の値上げ額はこれより小さくなる可能性もある。
2026年9月の改良では、クロスオーバーやスポーツでも価格の見直しが実施された。エステートについても、装備の追加内容と価格上昇のバランスが購入を検討するユーザーにとって重要なポイントとなりそうだ。
トヨタが正式に予告しているクラウン エステートの改良時期は2026年末。12月の登場が有力視されるなか、今後は2.5L ハイブリッドの具体的な変更内容と、装備の標準化に伴う価格設定が焦点となる。



