圧巻のカーボンカウル。これを自作したとは信じ難い行為だ。

外装パーツの素材として最も軽く硬くなるのがドライカーボン。大型の釜で硬化させることで可能となった新素材だが、そこまで硬い必要がない場合にはウエットカーボンという選択肢もある。ウエットカーボンはFRPなどを製作するのと同じような工程であるため、比較的敷居が低い。とはいえ普通に一般のユーザーが作れるものではない。ところがやってしまった人がいる。

カーボンシールで安易にごまかさずウエットながらカーボンパーツを製作した。

続けて紹介しているモンキーマニアである豆太郎さんは、前回の記事でフルカウルを自作することにチャレンジした。その成果は見事というほかなく、プロレベルのペイント技もあいまり素人が製作したとは思えない仕上がりになっていた。自分でFRPカウルが作れると自信を持った豆太郎さんが次に取り組んだのがカーボンパーツの製作だった。

エアブラシによるペイントも進化してフロントフォークやステムまで塗装されている。

前回紹介したフルカウルモンキーではアルミタンクを用いていたが、今回のカーボンモンキーではタンクを含めすべての外装を自らDIYでカーボンパーツとしている。ここまで来るとフレームさえあればモンキーを1台作り出すことなど造作もないことに思える。これだけの完成度を見せられるとカスタムビルダーとして独立できそうなものだ。

ついにシートカウルまで自作してしまった。リヤフェンダーもカーボン製だ。

なにしろサイドカバーからシートカウルまで自作したもので、デザイン性も非常に優れている。だから何かに似ているということがなく、まさに世界に1台だけのマシンが完成した。このカーボンモンキーでは過去にカスタムした3台とは異なり、「なるべく小さく6インチ」をテーマにしている。さらにスイングアームを40mmショート加工して短くもなっているのだ。

SP武川製セパレートハンドルやペダルまわりはシワのように見える結晶塗装風にペイントした。

このカーボンモンキーでは前後のサスペンションに極力純正を用いたことも特徴だろう。フロントフォークはゴリラ純正を加工してロー&ショートとしている。スイングアームはメーカー不明のものを使ったが、リヤショックはジャズ純正を加工して210mmショートにしている。そこへGクラフト製6インチホイールを履かせているから低さは抜群。何しろ撮影のため移動させるにも腰が痛くなりそうなほどの低さなのだ。

このマシンではGクラフト製6インチホイールでローダウンを極めた。もちろんフロントフェンダーも自作カーボンだ。

カーボンモンキーではデイトナ製ボアアップキットを使ってエンジンを88ccc化した。キャブレターは前作の3台同様にVM26を使っているが、今回はトランスミッションをSP武川製の5速としている。モンキーのカスタムが4台目ともなると、過去とは違うことをしたくなるものだろう。

今回はサイレンサー含めマフラーを完全自作。40mmショートのスイングアームでホイールベースを短縮。

6インチホイールのためブレーキのディスク化はそもそも考えなかった。ただ、フロントにはJRP製の古いドラムを用いてリヤには純正4Lのものを使っている。ウインカーやテールランプも4L純正だそうで、モンキーらしさを留めておくことも重視したようだ。続けて紹介してきた豆太郎さんのカスタムマシンも次で最後。実はモンキーではないマシンなのでお楽しみに。